デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE📚 目次

まず学ぼう:AIと上手につきあう7つの見方

AIは便利な道具です。ただし、答えをそのまま信じず、自分で確認して使います。

目安:読むだけ5分 / クイズ込み15分

1. AIへの質問は「目的・条件・形」を入れる

こんな場面「作文を作って」とだけ聞いたら、長すぎる文章が返ってきました。自分の宿題に使えるのか、どこを直せばよいのかも分かりません。

AIは、何のために、どんな条件で、どんな形で答えてほしいかを書くと使いやすくなります。短い命令より、相手に状況を説明するつもりで書くと、答えの質が上がります。

目的何に使う答えか。発表、下書き、調べ学習など。
条件学年、文字数、使ってよい言葉、入れたい例。
形箇条書き、表、短い説明、質問リストなど。

ミニ練習

「自由研究を手伝って」を、目的・条件・形が分かる質問に直してみましょう。

例:小学5年生の自由研究で、家でできる水の実験を3つ、準備物と注意点つきの表で教えて。

2. うまく出ないときは質問を直す

こんな場面AIの答えが難しすぎて、読んでも分かりません。

一度でよい答えが出ないことは普通です。「小学生向けに」「例を入れて」「短く」など、条件を追加して改善します。答えがずれたら、目的、条件、出力形式、確認したい点を1つずつ足していきます。

条件を足す学年、文字数、例の数、使ってよい資料を入れます。
形を指定表、箇条書き、手順、質問リストなど、使いやすい形を指定します。
再質問難しい、長い、根拠がない、古そうだと思ったら、直して聞き直します。

ミニ練習

「AIについて教えて」を、小学5年生向け・3つの注意点・箇条書きで答える質問に直しましょう。

3. AIは「考える相手」ではなく「手伝う道具」

こんな場面宿題の答えを全部AIに作ってもらいたくなりました。すぐ終わるけれど、あとで先生に説明できるか少し不安です。

AIはアイデア出し、言い換え、練習問題づくりに役立ちます。一方で、自分が考える部分まで任せると、学びが残りません。AIを使ったあとに「自分は何を考えたか」を言えることが大切です。

よい使い方ヒント、例、確認、練習、別の説明を出してもらう。
注意提出物を丸ごと作らせない。自分の経験を作らせない。
確認最後に自分の言葉へ直し、分からないところを残さない。
「説明できないけれど提出できる」は、学習としては危険な合図です。

ミニ練習

読書感想文で、AIに頼んでよいことと、自分で考えるべきことを分けて書きましょう。

考え方:あらすじ整理や表現の相談は頼めます。心に残った場面や自分の経験とのつながりは自分で考えます。

4. AIは自信ありげに間違えることがある

こんな場面AIが歴史上の人物について、聞いたことのない出来事を説明しました。文章は自然で、間違っているようには見えません。

AIの間違いは、もっともらしい文章で出てくることがあります。大事な情報は、公式サイト・本・複数の情報源で確認します。特に新しい情報は、AIの知識が古い可能性もあります。

確認するもの数字、日付、法律、健康、お金、引用、人物名。
合図出典がない、内容が細かすぎる、他サイトと違う。
確かめ方公式サイト、図書館の本、信頼できる複数のページを比べる。

ミニ練習

AIの答えに「2026年5月7日」と具体的な日付が出ました。どこで確認しますか。

考え方:公式発表、学校や自治体のページ、ニュース元など、もとの情報に近い場所で確認します。

5. AIらしさ・人間らしさだけで決めつけない

こんな場面きれいな文章だからAIだ、少し変だから人間だ、と決めつけそうになりました。

文章だけでAIか人間かを完全に当てるのは難しいです。AI判定ツールも間違うことがあります。大切なのは、だれが書いたかより、内容が正しいか、目的に合うか、引用や出典を確認できるかを見ることです。

AIっぽい合図一般論が多い、同じ表現が続く、具体的な体験が少ない。
人間っぽい合図自分の体験、言い間違い、細かい状況が入ることがある。
先に見ること事実、出典、引用、相手に伝わるかを確認します。

ミニ練習

AIが書いたかどうかより先に、文章を見るときに確認したいことを2つ挙げましょう。

6. AIの得意・不得意を分けて考える

こんな場面友だちとのトラブルをAIだけに相談して終わらせようとしています。

AIは文章整理やアイデア出しが得意です。一方で、気持ちの問題、健康、お金、法律、いじめ、本人確認が必要な場面は、人間に相談します。2025年の人物や今日の予定のような最新情報も、公式情報で確認します。

得意要約、例づくり、練習問題、言い換え、プログラムのエラー説明。
不得意本当か確認すること、最終責任、相手の気持ちの断定、緊急判断。
相談する場面体調不良、いじめ、個人情報、知らない人との約束、お金の話。

ミニ練習

「友だちとけんかした」はAIだけで解決してよい場面でしょうか。人に相談する理由も考えましょう。

7. AI利用にもマナーと責任がある

こんな場面友だちの顔写真を使って、勝手に面白い画像を作ろうとしています。

AIで作れるからといって、何をしてもよいわけではありません。個人情報、著作権、相手の気持ち、学校のルールを守ります。AI生成物を発表に使うときは、AIを使ったことを説明し、引用文や数字は元の資料で確認します。

入れない情報名前、住所、顔写真、学校名、アカウント情報、友だちの秘密。
そのまま提出しないAIの文章を下書きにしても、最後は自分の考えと表現へ直します。
許可と明示人の写真や作品は許可を取り、AI生成物はAI利用を説明します。

授業のまとめ質問

その使い方を、本人・先生・家族に説明できますか。説明できない使い方は、一度止まります。