情報Ⅰで差がつく勉強法

情報Ⅰは、暗記科目に見せかけます。点差がつくのは用語の穴埋めより、プログラムを最後まで追い、グラフのウソを指摘する側です。

情報Ⅰの概要

情報Ⅰは、2022年度の学習指導要領改訂で全ての高校生が学ぶ必修科目になりました。プログラミング・データ活用・情報デザイン・情報社会の4分野を扱います。さらに2025年1月の大学入学共通テストから「情報」が新たな出題科目に加わりました。共通テスト上は100点満点ですが、実際の入試でどう使うかは大学・学部によって違うため、志望校の募集要項も確認しましょう。

4つの出題分野

情報Ⅰ 100点の配点目安(4分野) 配点や出題傾向は年度で変わるため、公式問題と志望校要項で確認 情報社会の問題解決 著作権・個人情報・モラル 15点 情報デザイン レイアウト・配色・図解 25点 プログラミング DNCL読解・アルゴリズム 30点 ネットワーク・データ活用 通信・統計・データ分析 30点 0 20点 40点
図1:情報Ⅰは4分野を横断して出題される。プログラミングとデータ活用は演習量の差が出やすい

共通テストでは、4分野からまんべんなく出題されます。特にウェイトが大きいのは③のプログラミングと④のデータ活用。共通テスト用の擬似言語「DNCL」(dncl)を読み解く力と、表計算ソフト・グラフから情報を読み取る力が問われます。

差がつくのはどこ?

100点の内訳:3分野で60点を狙い撃ち 1マス=1点(10×10で100点)/配点は記事本文に基づく編集部推定 ■ DNCL読解 30点 疑似言語のプログラム読解。 慣れないと時間切れになりやすい ■ データ分析 20点 中央値・分散・表とグラフ読解 ■ 2進数・文字コード 10点 短時間でも伸ばしやすい基礎分野 ■ その他(暗記分野) 40点 情報社会・情報デザイン等。取りこぼしを減らす ★ DNCL+データ+2進数は、演習で伸ばしやすい重点分野
図2:DNCL読解・データ分析・2進数は、問題演習で差をつけやすい重点分野

暗記分野(情報社会・情報デザイン)は、用語の意味を押さえれば取り組みやすい分野です。差をつけやすいのは、DNCL読解・データ分析・2進数計算の3分野。特にDNCLは「プログラムを読む」訓練が必要で、教科書を読んだだけでは身につきにくいため、早めに問題演習を始めた人が有利になります。

今週の取り組み方

1つ目は、Pythonを並行して触ること。DNCLは記法が独特ですが、Pythonでループや配列を書いた経験があると読みやすくなります。2つ目は、大学入試センターが公開している試作問題や過去の本試験問題を解くこと。出題のクセを早めにつかむのが近道です。3つ目は、表計算ソフト(Excel・Googleスプレッドシート)に慣れること。データ活用問題では、表やグラフを読み取る力が問われます。

勉強の順番は、用語暗記から始めるより「短い問題を解いて、分からなかった用語を戻って調べる」ほうが続きやすいです。DNCLは、変数、条件分岐、繰り返し、配列の4つに分けて練習します。データ活用は、平均・中央値・割合・散布図を、学校のテスト結果やアンケートのような身近な表で考えると理解しやすくなります。

気をつけたい落とし穴

情報Ⅰでつまずく3つの罠
  • 「暗記科目」だと思って教科書を読むだけにする。情報Ⅰは「思考型」で、問題を解かないと点が伸びない
  • DNCLを学校だけで済ませる。共通テスト試作問題や本試験問題を自力で解く時間も確保する
  • 2進数・進数変換を後回しにする。短時間でも伸ばしやすい基礎分野を逃さない

将来どう役立つ?

情報Ⅰの内容は、ITパスポート・基本情報技術者試験と重なる部分があります。情報Ⅰをしっかり勉強した人は、ITパスポートの用語や考え方に入りやすくなります。逆に、ITパスポートを先に学んだ中学生は、高校の情報Ⅰで見覚えのある内容が増えます。入試だけでなく、資格やプログラミング学習にもつながる科目です。

今日からできること

今日の課題:苦手分野を1つ決める
  1. 4分野(情報社会・デザイン・プログラミング・データ)から一番不安なものを書く
  2. 教科書か問題集から、その分野の問題を1問だけ解く
  3. わからなかった単語を3つ書き、次に開く記事を決める

まとめ

情報Ⅰは2025年から共通テストに加わった科目で、4分野(情報社会・情報デザイン・プログラミング・ネットワーク/データ活用)から出題されます。差がつきやすいのはDNCL読解・データ分析・2進数の3分野。Pythonを並行して触り、公式の試作問題や本試験問題で演習すると、得点の取り方が見えやすくなります。

確認 情報Ⅰで差がつきやすいのは?