そもそもポートフォリオとは?
ポートフォリオは「自分が作った作品を集めた見本帳」のことです。デザイナーや写真家がよく使う言葉でしたが、今はエンジニア・プログラマーの世界でも当たり前になっています。GitHub・Webサイト・YouTubeなど、誰でも公開できる場が増えたためです。今のうちから1〜3個作っておくと、推薦入試・AO入試・企業のインターン応募で説明しやすい材料になります。
良いポートフォリオは、作品そのものだけでなく「なぜ作ったか」「何を工夫したか」「次に直すならどこか」まで説明できます。完成品のURL、GitHubのコード、画面のスクリーンショット、短い説明文をセットにすると、見る人が短時間で理解しやすくなります。
例1:自己紹介サイト(HTML/CSS)
最初の作品はシンプルがいちばん。自分の名前・趣味・好きな本や音楽・将来やってみたいことを並べた1ページのホームページを作ります。HTMLとCSSだけで作れて、半日〜1日で完成します。
必要な技術はHTMLとCSS。「写真」「好きなもの」「学んでいること」「SNS」の4ブロックを並べるだけで、立派な1ページになります。GitHub Pagesなら無料で公開でき、URLが取れるので、進路の自己PRシートに「私のホームページ」と書けるのが強みです。
自己紹介サイトでは、本名、学校名、住所、顔写真などの個人情報を出しすぎないことも大切です。公開用にはニックネームや活動名を使い、作品、学んだこと、連絡方法の範囲を絞りましょう。進路用に詳しい情報を見せたい場合は、提出先に合わせて限定公開の資料を別に用意すると安全です。
例2:暮らしに役立つ自動化スクリプト(Python)
2本目は「自分の生活をちょっと楽にするツール」です。ありがちな例としては、毎朝の天気を読み上げるスクリプト、クラスの誕生日リマインダー、YouTube動画タイトルから単語帳を作るツールなど。20〜100行のPythonコードで完成します。
必要な技術はPythonと、ネットからデータを取るための「requests」「BeautifulSoup」あたりのライブラリです。すべてChatGPTに聞きながら書ける範囲。「自分のために作った」というストーリーは面接でも強い武器になります(No.16参照)。
例3:オリジナルの小さなアプリ(Web or ゲーム)
3本目はもう少し本格的に、テーマを1つ決めて作る「自分のアプリ」です。例:英単語クイズアプリ、毎日のラジオ体操記録ツール、部活のシフト管理アプリなど。HTML/CSS/JavaScriptの3つを組み合わせれば、ブラウザで動くアプリが作れます。
3本目で大事なのは「身近な人が使える」こと。家族・友達・部活仲間に使ってもらうと、自然と修正点や改善のアイデアが見えてきます。動かしてもらった写真や感想ツイートを残すと、ポートフォリオに厚みが出ます(No.19参照)。
気をつけたい落とし穴
- 「もっと完璧になってから公開」と思っていつまでも出さない。8割の出来で公開して、後から直す方が断然速い
- 他人のチュートリアルをコピーしただけの作品を並べる。1つでも自分のアイデアを入れた作品の方が評価される
- 「動いた」だけで満足する。何のために作ったか・どこで悩んだかを文章でも残す
将来どう役立つ?
大学のAO入試・推薦入試では「自分が何をしてきたか」を示す材料が重視されます。プログラミング作品を1つでも見せられる子どもは、文系・理系を問わず強い武器になります。IT系のインターン採用でも、提出物として「GitHubのURL」を聞かれることが当たり前になりつつあります。
作品は大きさより、完成度と説明のしやすさが重要です。未完成の大作より、目的がはっきりした小さな完成品の方が伝わることもあります。READMEに使い方、技術、苦労した点を書き、更新日を残しておくと、継続して学んできたことも示せます。
今日からできること
- 無料の GitHub Pages アカウントを作る
- HTMLで自己紹介ページを1枚だけ作って公開する(写真・名前・好きなもの・SNS)
- 1か月後を目処に、Pythonで動く自動化ツールを1つ追加する
まとめ
確認 ポートフォリオの3例で共通するのは?