そもそもなぜ発熱するのか
CPUとGPUの中には、数十億〜数百億個のトランジスタが詰まっています。これらが電気のオン・オフを毎秒数十億回繰り返すたび、ごくわずかな抵抗で熱が生まれます。1個1個は小さくても、数が膨大なので、合計すると数十W〜数百Wの熱になります。電気ストーブ100W分が、500円玉サイズのチップから出ていると考えるとイメージできるでしょう。
熱を放っておくとどうなる
CPUは温度が高くなると、自動的に動作速度を下げる「サーマルスロットリング」という機能で身を守ります。これが発動すると、ゲームのfpsが落ちたり、動画編集が途中で止まったりします。さらに高温が続くと、コンデンサや半導体の劣化が進み、PCの寿命が縮みます。100度を超えると強制シャットダウンする保護機能も働きます。
熱の主な原因
熱が増える主な原因は、ホコリの蓄積(ファンとヒートシンクが目詰まり)、グリスの劣化(CPUと放熱板の間の熱伝導材が乾く)、ケース内のエアフロー不足(吸気と排気のバランス悪化)、室温の高さ(夏場は要注意)の4つ。ノートPCでは布団やソファの上で使うと、底面の通気口が塞がれて短時間で温度が上がります。
おすすめの選び方・使い方
ノートPCを使うときは、固い机の上に置き、底面の通気口を塞がないこと。冷却台(ノートPCクーラー)を使うと、機種や部屋の温度によっては温度やファン音が安定します。デスクトップなら、数か月に1回はケースを開けてホコリをエアダスターで吹き飛ばします。HWMonitor・Core Tempなどの温度監視ソフトを入れて、ゲーム中や動画編集時のCPU温度がどのくらい上がるか確認する習慣をつけましょう。
温度を見るときの考え方
温度は「何度なら安全」と一つの数字で決めるより、普段との違いで見ると分かりやすいです。何もしていないとき、動画を見ているとき、ゲームをしているときの温度をメモしておくと、あとで異常に気づけます。以前は同じゲームで70度台だったのに、最近は90度近くまで上がるなら、ホコリ詰まりやファン不調を疑います。ノートPCを分解して掃除する作業は壊すリスクもあるため、自信がなければ家族や修理店に相談しましょう。
気をつけたい落とし穴
- ノートPCを膝・布団・ソファの上で長時間使う。底面の吸気口が塞がれて90度超え
- 掃除機でファンを吸う。ファンが逆回転して内部のセンサーが壊れる
- 「ファンの音がうるさい」と回転数を下げる設定にして、温度が暴走
将来どう役立つ?
熱と冷却の知識は、サーバー管理・データセンター運用・組み込み機器設計など、ITの幅広い現場で使われます。家庭のPCで温度管理の感覚を身につけると、将来クラウド環境を扱うときにも「なぜサーバーは涼しい部屋に置くのか」が理解しやすくなります。
今日からできること
- HWMonitor(無料)をインストールして、現在のCPU温度を確認する
- ノートPCの通気口を覗いて、ホコリが詰まっていないかチェック
- ゲームや動画編集を1時間続けたあとの温度を再度確認してみる
まとめ
確認 熱いときの最初の確認は?