なぜそんなに速くなるのか
HDDは円盤を回転させて磁気で読み書きするため、機械的な動作の限界で読み込み速度は120MB/秒前後。SSDは半導体に直接電気で書き込むので、SATA SSDで500MB/秒、NVMe SSDなら3,000〜7,000MB/秒。OSが起動するときに数千個の小さなファイルを順番に読み込むので、SSDの「すぐに次のファイルを読み始められる」性質が、体感を大きく変えます。
効果が大きいのは、HDDからSSDへ変える場合です。すでにSSDを使っているPCを、さらに速いSSDへ変えても、起動やブラウザの体感差は小さいことがあります。動画編集、大きなゲーム、仮想環境のように、大容量データをよく読み書きする作業ではNVMe SSDの速さが活きます。
換装の3ステップ
① 新しいSSDを用意し、外付けSSDケース(千〜2千円)に入れてPCに繋ぐ。② クローンソフト(SSDメーカー公式ツールや有料・無料ツール)でHDDの中身を丸ごとSSDにコピー。③ PCを開けて、HDDを外し、SSDを取り付け、ねじを締める。大まかな流れはこの3つです。慣れた人なら30分、初めてなら2〜3時間ほど余裕を見て作業します。
作業前には、写真、学校の課題、ブラウザのブックマーク、ゲームのセーブデータなど、失うと困るものを外付けドライブやクラウドへバックアップします。クローンに失敗しても、バックアップがあればやり直せます。逆に、バックアップなしで分解を始めるのはおすすめできません。
必要な道具
おすすめの選び方
容量は「現在のHDD使用量+200GB」を目安に。ブランドはCrucial・Samsung・WD・Kingstonなど大手から選ぶと安心です。NVMe対応のマザーボードならNVMeを、古いPCならSATAを選びます。注文前に「自分のPCの対応規格」を調べること。M.2スロットのサイズ(2280など)も間違えやすいポイントです。
特に注意したいのは、2.5インチSATA SSD、M.2 SATA SSD、M.2 NVMe SSDの違いです。形が似ていても動かない組み合わせがあります。ノートPCなら型番で分解記事やメーカー仕様を確認し、デスクトップならマザーボードの説明書で対応スロットを見ます。
気をつけたい落とし穴
- クローン途中でPCがスリープして失敗。電源設定で「スリープしない」にしてから始める
- 新SSDの容量が元HDDより小さく、クローンが進まない
- 旧HDDを完全に消去せずに捨てて、個人情報が流出
将来どう役立つ?
SSD換装の経験は、PCトラブルシューティングの自信につながります。学校や職場で「PCが遅い」と困っている人がいたら、原因を切り分けて提案できる人になれます。データ移行・バックアップの作法を身につけると、社会人になってからも個人データの扱いで失敗しなくなります。
今日からできること
- 自分のPCがHDDかSSDかを確認する(Windowsの「ドライブの最適化」で表示)
- HDDだったら、現在の使用容量を確認して必要なSSD容量を計算する
- YouTubeで自分のPC機種名+「SSD換装」で動画を1本見ておく
まとめ
確認 HDDからSSDにすると体感が変わる理由は?