10コマンドの全体像
10個のコマンド早見表
① pwd(Print Working Directory):今いる場所のフルパスを表示します。「自分は今どこにいるんだっけ?」と迷ったとき、最初に打つコマンドです。
② ls(List):今のフォルダのファイル一覧を表示します。ls -lで詳細、ls -aで隠しファイルも表示。ls -laと組み合わせるのが定番です。
③ cd(Change Directory):別のフォルダへ移動します。cd ..で1つ上、cd ~でホームディレクトリ、cd /でルート(一番上)に戻れます。
④ mkdir / rm:それぞれフォルダ作成と削除です。mkdir testでtestフォルダ作成、rm file.txtでファイル削除、フォルダごと消すならrm -r フォルダ名です。
⑤ cp / mv:コピーと移動。cp a.txt b.txtでa.txtをb.txtという名前でコピー、mv a.txt 新フォルダ/で移動。リネームもmvで行います。
⑥ cat:ファイルの中身を画面に出します。短いファイル向け。長いファイルならlessを使い、矢印キーでスクロール、qで終了。
⑦ head / tail:ファイルの先頭10行(head)、末尾10行(tail)を表示。tail -f ログファイルでリアルタイム監視ができ、サーバー管理で多用します。
⑧ grep:ファイルの中から特定の文字を検索します。grep "error" log.txtでlog.txtの中の「error」を含む行だけ抽出。実務で一番使うコマンドのひとつです。
⑨ find:ファイル名や条件でファイルを探します。find . -name "*.html"で現在のフォルダ以下のhtmlファイル全部を一覧表示。
⑩ man(Manual):コマンドの公式説明書を表示。man lsでlsの全オプションが読めます。困ったらまずmanです。
コマンドのパイプ連結
Linuxコマンドの強力さは「|(パイプ)」でつなげる点にあります。前のコマンドの結果を次のコマンドの入力にできるので、3〜4個組み合わせれば「100個のログから昨日のエラーだけ抽出して件数を数える」ような複雑な処理が1行で書けます。
最初の練習では、削除や移動よりも「見る」コマンドから始めるのが安全です。pwd で場所を確認し、ls で中身を見て、cat や head でファイルを読む。慣れてから cp、mv、最後に rm へ進むと、取り返しのつかない失敗を減らせます。
パイプを使うときも、まずは結果を画面に出して確認しましょう。たとえば grep "error" app.log | head で先頭だけ見て、狙った行が出ていると分かってから件数を数えます。コマンドは速い分、対象を間違えると影響も速いので、「確認してから実行」が基本です。
気をつけたい落とし穴
rm -rf /のような全削除コマンドは打たない。OS全体が消えますcpやmvで同名ファイルがある場合、確認なく上書きされます。-iオプションで確認を出すのが安全grepの検索パターンは大文字小文字を区別します。区別したくないときは-iを付けます
将来どう役立つ?
これら10個は、エンジニアが毎日触るコマンドそのものです。Webエンジニア、サーバー管理者、データサイエンティスト、機械学習エンジニア、どの仕事でも変わりません。中学・高校のうちに体に染み込ませておくと、専門学校や大学の情報系の授業を「すでに知っている内容」として受けることになります。
コマンドを覚える価値は、暗記量ではなく、トラブル時に自分で調べられることです。ファイルが見つからない、ログにエラーが出ている、容量が足りない、権限がない。こうした場面で、必要な情報を自分で取り出せる人は強いです。10個の基本コマンドは、その入口になります。
今日からできること
- ターミナルを開いて、
pwdls -lacd Documentsの3つを順に実行する - テスト用に
mkdir testでフォルダを作り、cd testで入ってecho "hello" > a.txtでファイルを作る cat a.txtで中身を確認、grep "hello" a.txtで検索、rm a.txtで削除する流れを体験する
まとめ
確認 最初に覚えるコマンドに近いのは?