そもそもDNSとは?
DNSは「Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム)」の略。Webサイトのドメイン名(例:digitalkodomo.jp)を、サーバーのIPアドレス(例:203.0.113.45)に変換する電話帳のような仕組みです。1983年にインターネットの基本ルールとして決められ、いまも世界中のどんな通信でも最初に動きます。
仕組み:4ステップで答えにたどり着く
ブラウザに「youtube.com」と打ち込むと、まずあなたのスマホ/PCはDNSサーバーに「この名前のIPアドレス教えて」と聞きます。DNSサーバーは答えを返し、ブラウザはそのIPに対してパケットを送って初めてサイトが表示されます。この一連は0.05〜0.5秒くらいで完了します。
何に使われている?
DNSはWebの裏側で常に動いていて、Webだけでなくメール・アプリAPI・オンラインゲーム・動画配信など、ドメイン名を使う通信すべてで最初に呼び出されます。だからDNSが止まると、世界中のサイトが「IPアドレスは知らないのと同じ」状態になり、いっせいに表示できなくなります。
メールでもDNSは重要です。メールを送るときは、相手のドメインに対応するメールサーバーをDNSで調べます。この設定はMXレコードと呼ばれます。WebサイトはAレコードやAAAAレコード、別名はCNAME、メールはMXというように、DNSには用途ごとのレコードがあります。
おすすめの活用法
使っているDNSサーバーを変えるだけで、ネットの体感速度が変わることがあります。日本のプロバイダ標準DNSが遅いとき、Cloudflareの「1.1.1.1」やGoogleの「8.8.8.8」に変更すると、応答が速くなる場合があります。設定の前後で速度を測ると違いが分かります。また「nslookup youtube.com」というコマンドを実行すれば、自分の機器がどんなIPアドレスを受け取っているか見えます。
ただし、DNSサーバー変更は家族全員の通信に影響する場合があります。ルーター設定を変える前に、まず自分のPCやスマホだけで試すのが安全です。速度だけでなく、フィルタリング、プライバシー、安定性もDNS選びのポイントです。学校や家庭の見守り設定がDNSで行われていることもあるため、勝手に変えないようにしましょう。
気をつけたい落とし穴
- サイトが開けないとき、回線ではなくDNSが原因のことが多い。スマホのWi-Fiを切ってモバイル回線で開けるかを試すと切り分けやすい
- 怪しいDNSサーバーに切り替えると、本物のサイトを偽サイトに誘導される攻撃(DNSスプーフィング)に巻き込まれる。設定変更は信頼できる事業者だけ
- 学校や会社のフィルタリングはDNSで実装されていることが多い。回避するとルール違反になる場合があるので、自分の勝手な判断で変えない
将来どう役立つ?
Webサーバーを立てる・独自ドメインのメールを使う・自社サービスを公開する。どの仕事でもDNS設定の知識は必須です。「Aレコード」「CNAME」「MXレコード」といった用語は最初は難しく見えますが、仕組みを理解していれば1日で使えるようになります。
DNSはトラブル対応でもよく登場します。「サイトは作ったのに表示されない」「メールが届かない」「古いサーバーへつながる」といった問題は、DNS設定やキャッシュが原因のことがあります。エンジニアになるなら、DNSは一度覚えて終わりではなく、何度も現場で使う基礎知識です。
今日からできること
- Windowsのコマンドプロンプト(Macはターミナル)で「nslookup youtube.com」を実行し、IPアドレスを確認する
- 同じコマンドで「digitalkodomo.jp」を引いてみる
- ブラウザで自分のスマホやPCの「DNSサーバー」設定がどこにあるか探してみる(変更はせず確認だけ)
まとめ
確認 DNSの仕事は?