そもそもLANとWANとは?
LANは「Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)」の略で、家・学校・会社など限られた範囲のネットワーク。範囲は数十メートル〜数百メートル。
WANは「Wide Area Network(ワイド・エリア・ネットワーク)」の略で、もっと広い範囲をつなぐネットワーク。世界中に広がるインターネットも、大規模なWANの例として考えられます。
仕組み:境目はルーター
LANとWANの境目は、多くの家庭ではルーターです。ルーターの「LANポート」には家の中の機器が、「WANポート」には回線終端装置やプロバイダ側の回線がつながります。LAN内の通信は家の中で完結するため、インターネット回線を通らずに機器同士が通信できます。WANに出るときだけ、プロバイダ経由で外部のサーバーとパケットをやり取りします。
LAN・WANの使われ方の違い
家のPCから家のプリンタへ印刷するとき、データはLAN内で完結し、インターネットには出ません。だからインターネット接続に問題があっても、同じLAN内の印刷だけはできることがあります。一方、動画サイトを見るときはWAN側の通信が必要なので、ルーターの先やプロバイダ側に問題があれば止まります。
おすすめの活用法
家のPCにNAS(家庭用ファイルサーバー)を追加すると、家族みんなで写真や動画をLAN内で共有できます。クラウドにアップロードしないので、家庭内で完結しやすいのが利点です。ただし、NASにもパスワード設定やアップデートは必要です。プリンタやテレビも、LAN経由で使うと、家庭内の機器同士の関係が見えやすくなります。
トラブル時は「LAN内だけで起きているか、WANに出るところで起きているか」を分けます。スマホもPCもネットが見られないなら、ルーターや回線側が怪しいです。PCだけ印刷できないなら、PCとプリンタのLAN接続や設定が怪しいです。この切り分けができるだけで、家族に説明しやすくなります。
気をつけたい落とし穴
- 「LAN内なら安全」とは限らない。家の中に侵入されたWi-Fiパスワードや、感染した機器が同じLANにいると、被害が広がる
- ルーターのWANポートとLANポートを差し間違えると、ネットがつながらないなどの問題が起きる
- 「家のPC同士でファイル共有」を設定したまま、外出先のフリーWi-Fiにつなぐと、知らない人にファイルが見える可能性がある
将来どう役立つ?
会社・学校・公共施設のIT環境はすべて、LAN/WANの構造をベースに設計されています。LANとWANの境目を理解できる人は、「どこで遅いのか」「どこにセキュリティ対策を置くか」を考えられるようになり、ネットワーク・セキュリティ・クラウド系の仕事への入り口に立てます。
今日からできること
- 家のルーターの背面を見て、「WAN」と「LAN」のラベルを確認する
- 家のPCとプリンタが、Wi-Fiオフでも繋がるか試してみる(LAN内で完結することを確認)
- 「ipconfig」コマンドで自分のIPと、ルーターのIP(デフォルトゲートウェイ)を確認する
まとめ
確認 LANとWANの違いは?