「自分用ツール」が伸びる理由
市販ソフトの劣化版を作っても面白くありません。ところが「自分の困りごと」を自分で解くツールは、規模が小さくても達成感が大きいのが特徴です。毎日使うので改善のアイデアが自然に出て、いつの間にか中級者の腕前になります。
5つのおすすめツール
① 英単語クイズアプリ(Python・約60行)
CSVに英単語と日本語訳を100語並べておき、ランダムに10問出題して正答率を出す。英語の小テスト直前に効きます。リスト・乱数・条件分岐の練習にぴったり。
② テスト勉強計画ツール(Python・約80行)
「2週間後にテスト、5科目、各科目10時間勉強したい」と入力すると、毎日の科目別勉強時間を割り振ってくれるツール。日付計算とリスト操作の練習に。
③ お小遣い管理スクリプト(Python・約100行)
収入・支出をCSVに記録し、月末に集計と簡単なグラフを出すツール。matplotlib(無料のグラフライブラリ)を使うと、円グラフ・棒グラフが数行で描けます。
④ 部活シフト管理アプリ(JavaScript・約150行)
部員10人の予定を入力すると、土日の練習当番を自動で割り振るWebアプリ。HTML/CSS/JavaScriptの組み合わせで作れます。GitHub Pagesに置けば、部員みんなのスマホから見られます。
⑤ 毎朝の天気通知(Python・小規模)
公開されている天気データを取って、毎朝7時に自分へ通知する仕組み。requestsライブラリと通知サービスを組み合わせます。利用するAPIは、規約・回数制限・料金条件を確認してから使いましょう。傘を持つかどうかの判断に役立ちます。
公開する前に分けるもの
自分だけで使うツールと、友達や部活で共有するツールでは注意点が違います。共有する場合は、名前、連絡先、予定、成績のような個人情報を入れない設計にします。APIキーやパスワードはコードに直接書かず、環境変数や設定ファイルに分けます。GitHubに公開するなら、テスト用データに置き換え、READMEに「何をするツールか」「どう使うか」「注意点」を短く書いておくと、ポートフォリオとしても伝わりやすくなります。
作るときの順番
大事なのは「最初から完璧を目指さない」こと。1日目に動くものができたら、それで成功。あとは毎日少しずつ機能を増やします。これが「アジャイル開発」と呼ばれる、プロのエンジニアも使う考え方です。
気をつけたい落とし穴
- 機能を最初に詰め込みすぎる。最小機能から始めて、使いながら追加する
- 個人情報(自分や他人の電話番号・住所)を含むツールは、公開しない
- APIキーやパスワードをコードに書かない。GitHubに上げるとき注意(No.12参照)
将来どう役立つ?
「自分の困りごとを技術で解決する」感覚は、起業家・エンジニア・研究者に共通する考え方です。今のうちにこの感覚を持てると、進路選択や社会人になってからも、身近な問題を観察して改善案を出しやすくなります。
今日からできること
- 紙に「自分の生活で面倒なこと」を5つ書き出す
- その中で、コードで解決できそうなものを1つ選ぶ
- 最小機能(インプット→処理→アウトプット)だけを今週末に作ってみる
まとめ
確認 最初に作る便利ツールの条件は?