意外と知られていない事実
映画やドラマで描かれるプログラマーは、深夜にカタカタとコードを叩いている姿が多いです。実際の現場は、もっと「チームで会話しながら進める仕事」です。1人で何かを作るよりも、複数人で大きなサービスを支える方が、現代のIT現場では一般的になっています。
たとえば、スマホアプリのログイン画面ひとつでも、画面を作る人、サーバーを作る人、デザインを考える人、テストする人、利用規約を確認する人が関わります。プログラマーはその中で、コードを書く担当でありながら、他の人に「何を作るか」「どこまでできたか」「何が危ないか」を説明する役割も持っています。
会社によって1日の過ごし方も違います。ゲーム会社、Webサービス会社、受託開発会社、社内システムを作る会社では、会議の量もコードを書く時間も変わります。この記事のスケジュールは一例で、「プログラマーにもいろいろな働き方がある」と見るのが正確です。
典型的な1日のスケジュール
1日の時間配分
意外と多い「コードを書かない」仕事
コードを書く以外にも、こんな仕事があります:①「設計」(どう作るかを文章や図で決める)、②「コードレビュー」(同僚のコードを読んで指摘する)、③「調査」(新しい技術や問題の原因を調べる)、④「ドキュメント書き」(後の人が分かるように説明文を書く)、⑤「会議」(チーム・他部署とのすり合わせ)。「書く」よりも「考える」「調べる」「話す」時間の方が多いのが現代のプログラマーです。
特にコードレビューは、学校の作文を友達に読んでもらう感覚に近いです。自分では正しいと思っていても、別の人が見ると「この名前は分かりにくい」「ここでエラーになるかも」と気づけます。良いプログラマーは、速く書くだけでなく、他の人が読んでも分かるコードを書くことを大切にします。
気をつけたい落とし穴
- 「コードだけ書いていたい」と思って入ると、現実とのギャップに驚く。チームで働く前提
- 体は座りっぱなしになりがち。中高生のうちから運動と姿勢の習慣をつけておく方がよい
- 残業・徹夜のイメージがあるが、近年は働き方改革でかなり改善。会社選びで大きく変わる
将来どう役立つ?
「プログラマー=コードだけ」と思って入社した新人は、現実の幅広い仕事に戸惑いがちです。逆に「設計や説明も大事な仕事」と知った上で入る人は、入社後に仕事を理解しやすくなります。中高生のうちに本当の1日を知っておくのは、進路選びの大きな助けになります。
今からできる準備は、コードを書く練習だけではありません。作ったものを友達に説明する、READMEを書く、なぜその機能を作ったのかを言葉にする。こうした練習は、将来チームで働くときにそのまま役立ちます。
また、質問の仕方も仕事の一部です。「動きません」だけでは相手が助けにくいですが、「このコードで、何行目にこのエラーが出ます。ここまでは試しました」と言えると、チームの時間を大切にできます。中高生のうちから、エラー内容と試したことをセットで伝える癖をつけると強いです。
今日からできること
- YouTubeで「現役エンジニア 1日 ルーティン」を検索して動画を3本見る
- 気になった会社のエンジニア採用ページで「1日の流れ」を読む
- 友達と一緒にちょっとしたアプリを作って、「設計→コーディング→レビュー」の流れを体験してみる