採用で見られる5つのポイント
意外なことに、技術力の評価は最初に来ません。多くの採用担当者が「⑤の人柄・カルチャーフィット」を最重視すると公言しています。技術は入社後に伸ばせても、姿勢は変えにくいという経験則です。
ここでいう「人柄」は、明るい性格かどうかだけではありません。分からないことを放置せず質問できるか、指摘されたときに直せるか、約束した期限を守れるか。IT企業はチームでサービスを作るので、技術と同じくらい「一緒に仕事を進められるか」を見ています。
基礎学力も軽く見られません。難しい数学だけでなく、仕様書を読む国語力、条件を整理する論理力、数値を見て判断する力が必要です。プログラミングが得意でも、相手の説明を読み違えると違うものを作ってしまいます。
中高生のうちに準備できること
就活が始まる大学3年から準備しても間に合いますが、中高生のうちから少しずつ積むと説明できる経験が増えます。GitHub・コンテスト・ブログ・英語の4つを高校1年から月10時間ずつでも続ければ、3年で360時間の蓄積になります。これは「自分で学び続けた人」として語れる材料になります。
面接でよく聞かれること
「どんな技術が好き?」「最近作ったものは?」「どうやって学んだ?」「苦労したのはどこ?」が定番質問です。学歴や偏差値より、自分の言葉で自分のプロジェクトを語れる人のほうが強い印象を残します。中高生のうちから「自分が作ったものを2分で説明する」練習をしておきましょう。
たとえば「ToDoアプリを作りました」だけでは弱いです。「部活の持ち物を忘れないために作った」「最初は保存機能がなくて不便だったので、ブラウザのlocalStorageを調べた」「友達に使ってもらってボタン名を直した」まで話せると、考え方と改善力が伝わります。
企業が聞きたいのは、正解の暗記ではなく行動の中身です。なぜその技術を選んだのか、どこで迷ったのか、人に使ってもらって何を直したのか。作品を作ったら、完成画面だけでなく制作メモも残しておくと、あとで面接の材料になります。
気をつけたい落とし穴
- 面接で「学校で習ったものしかありません」と答える。自発的に学ぶ姿勢がないと判断される
- GitHubに人のコードをコピペしただけのリポジトリを並べる。すぐ見破られる
- 志望動機が「年収が高いから」しかない。仕事への興味が伝わらない
将来どう役立つ?
採用担当者は何百通もエントリーシートを読みます。その中で「中学生の頃にPythonでBotを作って今もメンテしている」と書ける学生は、間違いなく目立ちます。中高生時代の積み重ねは、就活時に「3〜6年の経験者」として評価される宝物になります。
ただし、すごい作品だけが評価されるわけではありません。小さな作品でも、目的・工夫・失敗・改善が説明できれば十分に価値があります。企業が見たいのは「完成品の派手さ」だけでなく、「この人は入社後も学んで伸びそうか」です。
今日からできること
- GitHubアカウントを作成して、書いたコードを1つだけでも公開する
- 「自分の興味」「学んだこと」「苦労したこと」を1分で話せるよう、紙に書き出してみる
- 気になるIT企業1社の採用ページを読み、求められる人物像を確認する