そもそもデータセンターとは
データセンターとは、たくさんのサーバーをまとめて置いておくための専用の建物です。サーバーとは「ホームページやアプリを動かしているコンピュータ」のことで、24時間365日止まらずに動き続けています。
普通のオフィスビルとは違い、データセンターは強力な冷房・自家発電機・地震対策・厳重なセキュリティを備えています。普段は人がほとんど立ち入らず、機械だけが静かに動き続けている特殊な場所です。日本では東京・大阪近郊に大型のデータセンターが集中していて、近年は北海道や九州にも新設が進んでいます。
データセンターの中はどうなっている?
建物の中は「ラック」と呼ばれる金属の棚に、サーバーが何百台もぎっしり詰まっています。気温は一年中20度前後に保たれ、サーバーから出る熱を絶えず冷却装置が冷やしています。停電時に備えてバッテリーや自家発電機があり、入退室は指紋・カードキー・監視カメラで厳重に管理されています。
データセンターで特に大事なのは、電気、冷却、ネットワークの3つです。サーバーは電気が止まれば動かず、熱が逃げなければ故障し、ネットワークが切れれば外から使えません。そのため、電源を二重化し、回線を複数持ち、冷却設備も止まらないように設計します。家庭のPCとは違い、「壊れない」より「一部が壊れても全体を止めない」考え方が重要です。
何に使われている?
普段あなたがスマホで使っているサービスは、ほぼすべてが世界のどこかのデータセンターで動いています。LINEを送ると、メッセージは一度サーバーを経由して相手に届きます。Googleで検索すると、検索の答えはアメリカや日本のデータセンターから返ってきています。
おすすめの活用法
データセンターを直接借りることはありませんが、「自分のサービスをデータセンターに置く」体験は今からでも可能です。AWSやさくらインターネットの無料プランを使えば、自分が作ったホームページを世界中からアクセスできる場所に置けます。「自分のWebサイトが、本物のデータセンターで動いている」実感は、ITに興味を持つきっかけとして非常に強い体験になります。
また、見学を受け付けているデータセンター事業者もあります。学校の課題研究や夏休みの自由研究のテーマとして、地域のIT企業に問い合わせてみると、思わぬ機会につながることがあります。
自由研究なら、データセンターの電力、冷却、水使用量、再生可能エネルギー、災害対策をテーマにできます。AIや動画配信が広がるほどデータセンターの需要は増えますが、電力消費も増えます。便利なクラウドの裏側に、現実の建物とエネルギーがあることを調べると、ITを社会インフラとして理解できます。
気をつけたい落とし穴
- 「クラウド=雲の中」ではなく、実体は地上の建物。データには必ず物理的な置き場所がある
- データセンターも自然災害や停電・火災で止まることがある。完全無敵ではない
- 消費電力が非常に大きく、世界の電力の約2%を使うとも言われる。環境負荷もある
将来どう役立つ?
データセンターを設計・運用する技術者は、世界中で需要が高い職種です。日本でもクラウド事業の拡大に伴い、データセンターエンジニア・サーバー運用エンジニアの求人が増えています。電気・空調・ネットワーク・セキュリティと幅広い知識が必要なため、理系・文系どちらの興味からでも入れる珍しい分野です。
データセンターは、ITだけでなく建築、電気、空調、防災、警備、環境問題ともつながります。プログラミングが得意な人だけでなく、機械、電気、地理、エネルギーに興味がある人にも入り口があります。クラウドを学ぶときにデータセンターを意識できると、画面の向こうで何が動いているかを現実的に考えられます。
今日からできること
- 「データセンター 見学」で検索して、実際の写真や映像を見てみる
- 使っているアプリ(LINE・YouTube等)が、どこの会社のデータセンターで動いているかを調べる
- 無料のクラウドサービスでアカウントを作り、自分のホームページを置いてみる
まとめ
確認 データセンターの仕事は?