English

パソコン1台が、子どもの放課後を変える

家に自由に使えるパソコンがある子と、ない子がいます。

その違いは、ただ「機械を持っているかどうか」だけではありません。調べものをする、文章を書く、プログラミングを試す、動画を編集する、AIに触れてみる。放課後にできる経験の幅そのものが変わります。

デジタルこどもBASEが中古パソコンの無償配布に取り組むのは、子どもたちの家庭環境によって、その入口が閉ざされてほしくないからです。

実際、年収200万円未満の世帯のパソコン保有率は38.5%、年収1,000〜1,500万円の世帯では92.7%です。この差は、子どもたちの放課後の選択肢にそのまま現れます。

家にパソコンがないと、何が変わるのか

この格差が、子どもの学習機会や将来の選択肢に影響することは、さまざまなデータが示しています。

学校から配られているGIGAスクール端末は、用途が制限されていてプログラミングや動画編集、AI活用には向いていません。家で自由に使えるパソコンがある子とない子では、放課後に積み上げられる経験がまったく違います。

届いた後の放課後は、少しずつ変わる

パソコンが家にあると、子どもは「授業で使う端末」ではなく「自分で試せる道具」として触れられるようになります。タイピングを練習する。調べたことを文章にまとめる。Scratchで小さなゲームを作る。画像を並べて発表資料を作る。AIに質問しながら、自分の考えを整理してみる。どれも特別な才能が必要なことではありませんが、家に自由に使えるパソコンがないと始めにくい経験です。

大切なのは、うまくできることだけではありません。うまく動かない原因を探す、保存場所を間違えてやり直す、キーボード入力に時間がかかっても続ける。そうした小さな試行錯誤の積み重ねが、デジタルを「見るもの」から「使って作るもの」へ変えていきます。

企業が廃棄しようとしていたパソコンを整備して届けるため、新品を買って配るよりずっと少ないコストで、より多くの子どもに届けられます。無駄になるはずだったものを活かしながら、多くの子に届く——これが中古PC配布の大きな強みです。

捨てられるはずだったパソコンを、子どもの手へ

パソコンを新しく製造するには、1台あたり約200kgのCO2が排出されると言われています。すでにある機器を整備して使い続けることで、その排出をゼロにできます。あるリユース事業者の試算では、PCリユース事業全体で年間約3万トンのCO2削減につながるとされています。

廃棄されるはずだったパソコンが、整備されて子どもの手に渡り、毎日使われる。ゴミを減らしながら子どもを支援できる、一石二鳥の取り組みです。

1台が届くまでにも、必要な作業があります

中古パソコンは、集まったものをそのまま子どもに渡せるわけではありません。まず状態を確認し、保存されているデータを安全に消去します。起動するか、キーボードや画面に問題がないか、インターネットにつながるか、子どもが使ううえで大きな支障がないかを見ます。必要に応じて初期化や設定を行い、家庭で使い始められる状態に整えます。

この作業を丁寧に行うことで、提供する側も受け取る側も安心できます。企業や個人にとっては、廃棄するはずだったパソコンが教育支援として活かされます。子どもにとっては、古い機械を押しつけられるのではなく、「自分が使っていい道具」として受け取れることが大切です。

パソコン1台が、子どもの選択肢を広げる

世界経済フォーラムの予測では今後5年で中核スキルの44%が変化するとされており、プログラミングやAIを使いこなせるかどうかは職業選択の幅に直結します。しかし今は、その入口となるパソコンを持てるかどうかが、生まれた家庭の事情によって変わってしまっています。

デジタルこどもBASEでは、企業・個人から提供いただいた中古パソコンを整備・無償配布することで、少しでもその差を縮めたいと考えています。パソコン1台が届くだけで、その子の放課後はガラッと変わります。

ただし、「無償配布」には費用がかかります。パソコンの入手・データ消去・動作確認・整備・配送にかかるコストは、1台あたり約3万円です。子どもへの提供は無料ですが、この費用は皆さまのご支援によって賄われています。

3万円 = 子ども1人の「デジタルの入口」
パソコン1台が届けられると、その子は家でプログラミングを試せるようになり、動画を編集でき、AIを体験できます。1万円のご寄付は、その3分の1を支える力になります。継続的なご支援は、毎月より多くの子どもに届けることを可能にします。

ご寄付は こちらのページ から受け付けています。また、使用済みパソコンのご提供・ご紹介も歓迎しています。子どもたちの選択肢を広げるこの取り組みを、ぜひ一緒に続けてください。

参考資料