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歴史は、背景、できごと、社会の変化、後の時代への影響を順に並べると因果関係が見えます。
関ヶ原の戦い(1600年)── 天下分け目の戦い
- 1598年、豊臣秀吉が死去。秀頼(6歳)が後を継ぐが幼くて統治できない。
- 豊臣政権内で 徳川家康(東軍)と 石田三成(西軍)が対立。
- 1600年9月15日、関ヶ原(岐阜県)で激突。約20万人規模の戦闘。
- 東軍の家康が圧勝。石田三成は処刑。
- これで 家康の天下がほぼ確定。
徳川家康と江戸幕府の開府
人物
徳川家康(とくがわいえやす、1543〜1616年)
三河国(愛知県東部)出身。織田信長・豊臣秀吉に仕えた後、1603年に 征夷大将軍となり江戸幕府を開く。「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」の家訓で知られる。
- 1603年:家康が征夷大将軍に。江戸(現在の東京)に幕府を開く。
- 1605年:家康は将軍職を息子の 秀忠に譲り、自身は 大御所として政治を主導。
- 1614〜1615年:大坂冬の陣・夏の陣で 豊臣家を滅ぼす。
- 1616年:家康死去。
幕藩体制 ── 江戸時代の支配のしくみ
用語
幕藩体制(ばくはんたいせい)
幕府(中央)と 藩(地方の大名)が組み合わさって日本を支配する体制。中央集権でもなく完全な地方分権でもない、独特のしくみ。
- 幕府の直轄領(天領):全国の約4分の1。江戸・京都・大阪・長崎・佐渡など重要地点を直接支配。
- 藩:各藩は大名(1万石以上の武士)が自分の領国を治める。約260藩。
- 幕府は大名を統制し、藩は領内を独自に治める。
大名の3分類
| 分類 | 関係 | 配置 |
|---|---|---|
| 親藩(しんぱん) | 徳川氏の親族 | 江戸近郊・要地(御三家=尾張・紀伊・水戸) |
| 譜代(ふだい) | 関ヶ原前から徳川に仕えた家臣 | 江戸近郊・要地(井伊・本多など) |
| 外様(とざま) | 関ヶ原後に徳川に従った大名 | 江戸から遠い辺境(前田・島津・伊達・毛利) |
大名配置の工夫
- 幕府は 譜代・親藩を要地に配置し、外様は遠くに置いて反乱を起こしにくくした。
- 大きな外様(島津・毛利・前田)は強大だが、江戸から遠いので簡単に攻めて来れない。
幕府の役職
- 将軍:幕府のトップ。徳川氏が世襲。
- 老中(ろうじゅう):政治の最高責任者。複数人。
- 若年寄:老中の補佐。
- 大老:特別な時に置かれる最高位(井伊直弼など)。
- 奉行(ぶぎょう):江戸町奉行・寺社奉行・勘定奉行など、専門の管理職。
- 京都所司代:京都の朝廷を監視。
武家諸法度 ── 大名統制の法律
用語
武家諸法度(ぶけしょはっと)
1615年、2代将軍秀忠の名で制定された 大名統制法。違反すると改易(領地没収)・転封(領地替え)などの厳罰。
武家諸法度の主な内容
大名は 文武両道に励むこと
大名は 城を勝手に修理してはいけない(新築は厳禁)
大名同士の 勝手な結婚を禁止
幕府の許可なく 軍備を増強しない
参勤交代(さんきんこうたい)
用語
参勤交代
3代将軍 徳川家光のときに 1635年に制度化。大名が 1年ごとに江戸と国元を行き来する制度。大名の妻子は人質として江戸に常住。
参勤交代のねらい
①大名の 財政を消耗させる(移動費用が膨大)
②妻子を江戸に置くことで 反乱の抑止(人質)
③江戸〜国元の 街道整備と 宿場町の発展を促す
④大名の権威を可視化(大行列)
朝廷の統制 ── 禁中並公家諸法度
幕府は朝廷も統制しました。禁中並公家諸法度(きんちゅうならびにくげしょはっと)を1615年に出し、天皇・公家の行動を法律で制限。京都所司代に監視させました。
練習問題
問題1(関ヶ原)
関ヶ原の戦いの年と、東西軍の総大将を答えなさい。
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年:1600年
東軍:徳川家康
西軍:石田三成
問題2(征夷大将軍)
徳川家康が征夷大将軍となり江戸幕府を開いた年を答えなさい。
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1603年。「ヒトムレ(1603)大名 江戸の城」と覚えると年代が出る。
問題3(大名の分類)
親藩・譜代・外様の違いを答えなさい。
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親藩:徳川氏の親族の大名(御三家など)
譜代:関ヶ原前から徳川に仕えた家臣の大名
外様:関ヶ原後に徳川に従った大名(江戸から遠くに配置)
問題4(参勤交代)
参勤交代を制度化した将軍は誰か。何年か。ねらいは?
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将軍:3代徳川家光
年:1635年
ねらい:大名の財政を消耗させ、妻子を江戸に置くことで反乱を抑止する。
まとめ
- 1600年の関ヶ原の戦いで徳川家康が勝ち、1603年に征夷大将軍に。江戸幕府開府。
- 江戸幕府の支配は 幕藩体制。幕府+約260の藩からなる。
- 大名は 親藩・譜代・外様の3分類。外様は江戸から遠く配置。
- 大名統制:武家諸法度(1615)・参勤交代(1635)。
- 朝廷は 禁中並公家諸法度と 京都所司代で監視。