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歴史は、背景、できごと、社会の変化、後の時代への影響を順に並べると因果関係が見えます。
戦国時代とは
- 応仁の乱(1467年)から織田信長の上洛(1568年)まで の約100年間。
- 室町幕府の権威は失墜し、各地で 戦国大名が独自に支配。
- 下克上(げこくじょう):下の身分の者が上の身分の者を倒して取って代わる風潮。
戦国大名 ── 領国を独自に治める
用語
戦国大名
戦国時代に 1国〜数国を独自に支配した武将。守護大名から成り上がった者と、家臣・地侍から成り上がった者がいる。
- 守護大名から戦国大名へ:武田氏(甲斐)・今川氏(駿河)など。
- 下克上で成り上がった戦国大名:北条早雲(伊豆・関東)/斎藤道三(美濃)/毛利元就(中国)など。
- 他にも上杉謙信(越後)・伊達政宗(陸奥)・島津義久(薩摩)・長宗我部元親(土佐)。
分国法 ── 大名独自の法律
用語
分国法(ぶんこくほう)
戦国大名が自分の領国で施行した法律。家臣や領民の統制が目的。
代表的な分国法
今川仮名目録今川氏(駿河)
塵芥集伊達氏(陸奥)
甲州法度之次第武田氏(甲斐)
朝倉孝景条々朝倉氏(越前)
「喧嘩両成敗」(喧嘩した者は双方処罰)など、家臣同士の私闘を禁じる条文が多い。
城と城下町
- 戦国時代の城は、敵を防ぐための 山城が中心(高い山の上に築く)。
- 戦国末期からは 平山城・平城へ移行。広い城下町を作るため。
- 城下町:城の周りに家臣・商人・職人を集めた町。領国の経済の中心に。
- 代表的な城下町:小田原(北条氏)/一乗谷(朝倉氏)/春日山(上杉氏)/甲府(武田氏)。
楽市・楽座 ── 商業の活性化
- 楽市(らくいち):誰でも自由に 商売できる市場。座(同業者組合)の特権を否定。
- 楽座(らくざ):座を廃止し、誰でも商売できるようにする。
- 関所も廃止・縮小し、商人の往来を活発化。
- のちに 織田信長がこれを大規模に実施。
鉄砲伝来(1543年)
鉄砲の伝来
場所種子島(鹿児島県・大隅諸島)
経緯1543年、嵐で漂着した ポルトガル人が鉄砲を持っていた。種子島領主が2丁を購入し、家臣に研究させた。
普及すぐに国産化が始まり、堺(大阪)・国友(滋賀)などで大量生産。
影響戦い方が 個人の武勇から集団の鉄砲戦へ。城も鉄砲に対応した 石垣の城へ。
キリスト教伝来(1549年)
- 1549年、イエズス会の宣教師 フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸。
- 布教活動を行い、九州・西国で信者が増える。
- キリシタン大名:大友宗麟・有馬晴信・大村純忠など。
- 天正遣欧少年使節(1582年):4人の少年がローマ教皇のもとへ。
南蛮貿易
- 南蛮人:ポルトガル人・スペイン人。日本人が彼らをそう呼んだ。
- 九州の長崎・平戸・府内などが 南蛮貿易の港に。
- 輸入品:鉄砲・火薬・絹織物・ガラス・たばこ・パン
- 輸出品:銀・刀剣
- 日本語に入った南蛮起源の言葉:パン・ボタン・タバコ・カステラ・カッパ。
三大武将と戦国の英雄たち
- 武田信玄(甲斐):「風林火山」の軍旗。川中島の戦いで上杉謙信と何度も激突。
- 上杉謙信(越後):「義」を重んじる戦国大名。「軍神」とも呼ばれた。
- 北条早雲(伊豆・小田原):下克上の代表例。元は浪人。
- 毛利元就(中国):「三本の矢」の教訓で有名。
- のちに 織田信長が中央で天下統一を進める(次の単元 = 既存記事の信長・秀吉へ)。
練習問題
問題1(下克上)
「下克上」とは何か。その例を1つ挙げなさい。
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下克上:下の身分の者が、上の身分の者を倒して取って代わる風潮。
例:北条早雲(浪人から伊豆を奪い、関東を支配する戦国大名へ)/斎藤道三(油売りから美濃の大名へ)など。
問題2(分国法)
分国法とは何か。代表例を1つ。
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分国法:戦国大名が自分の領国に施行した独自の法律。家臣や領民の統制が目的。
代表例:今川仮名目録(今川氏)/塵芥集(伊達氏)/甲州法度之次第(武田氏)
問題3(鉄砲)
鉄砲はいつ、どこに、どこの国の人によって伝えられたか。
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年:1543年
場所:種子島
伝えた人:ポルトガル人(嵐で漂着)
問題4(ザビエル)
フランシスコ・ザビエルが日本にキリスト教を伝えた年と上陸地を答えなさい。彼が所属した修道会は?
答えを見る
年:1549年
上陸地:鹿児島
修道会:イエズス会
まとめ
- 戦国時代は 応仁の乱(1467年)〜信長上洛(1568年)の約100年間。
- 下克上の世で、各地に戦国大名が独自に支配。
- 大名は 分国法で家臣・領民を統制し、城下町を整備、楽市・楽座で商業を活性化。
- 1543年に種子島へ鉄砲(ポルトガル人)、1549年に鹿児島へキリスト教(ザビエル)が伝来。
- 南蛮貿易で銀を輸出し、鉄砲・火薬・絹などを輸入。