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日本の四季の天気 ── 季節風と気団

日本は 四季がはっきりしている国。それは4つの気団と季節風によって天気のパターンが大きく変わるためです。冬の北西風、梅雨の長雨、夏の蒸し暑さ、秋の台風 ── すべて気団の動きで説明できます。

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日本の四季と気団の影響 原因 動き 見え方 結果 季節ごとに主役になる気団と風向きを図で並べると、日本の天 気の変化が見えます。
日本の四季と気団の影響

季節ごとに主役になる気団と風向きを図で並べると、日本の天気の変化が見えます。

気団 ── 日本の天気を作る4つの空気のかたまり

用語
気団
広い範囲で気温・湿度が同じ空気のかたまり。日本のまわりには 4つの気団があり、季節ごとに勢力が変わる。
気団位置性質勢力をもつ季節
シベリア気団大陸(北西)寒冷・乾燥
オホーツク海気団北東の海冷涼・湿潤梅雨・初秋
小笠原気団南東の海温暖・湿潤
長江(揚子江)気団中国大陸南部温暖・乾燥春・秋

春の天気

長江気団から分かれた移動性高気圧と低気圧が交互にやってくる

3〜4日周期で天気が変わる

「春に三日の晴れなし」「春の天気は変わりやすい」

中盤〜後半:黄砂(中国大陸の砂が飛んでくる)

朝晩寒く、昼暖かい(気温差が大きい)

梅雨

梅雨(6月〜7月中旬)

オホーツク海気団(冷たい)と 小笠原気団(暖かい)の勢力がつり合う

→ 日本付近に 停滞前線(梅雨前線)が東西に伸びる

→ 長く雨が続く(毎日のように雨)

梅雨明け:小笠原気団が強くなり前線を北へ押し上げる

→ そのまま夏へ

夏の天気

小笠原気団が日本を覆う

南高北低の気圧配置(南に高気圧、北に低気圧)

南東の季節風(海から大陸へ)

温暖・湿潤 → 蒸し暑い

午後:強い日射で上昇気流 → 夕立(積乱雲・雷)

秋の天気

小笠原気団の勢力が弱まる

9月初め:北からの寒気団が南下 → 秋雨前線(停滞前線)

秋本番:移動性高気圧と低気圧が交互(春と似た周期)

「天高く馬肥ゆる秋」 → 移動性高気圧で晴天

8〜10月:台風のシーズン

冬の天気

シベリア気団が発達

西高東低の気圧配置(西に高気圧、東に低気圧)

北西の季節風(大陸から海へ)

日本海を渡る間に水蒸気を含む

→ 日本海側の山にぶつかって 大雪を降らせる

→ 太平洋側に来るときは 乾燥した風(からっ風)

季節風 ── 季節で向きが変わる風

用語
季節風(モンスーン)
大陸と海の 気温差によって、季節ごとに向きが変わる風。
夏:海 → 大陸 / 冬:大陸 → 海
なぜ向きが変わる?

夏:大陸が熱くなる → 大陸で上昇気流 → 海から大陸へ南東風

冬:大陸が冷える → 大陸で下降気流(高気圧)→ 大陸から海へ北西風

→ 海と陸の あたたまりやすさの差が原因

台風

用語
台風
熱帯の海上で発生した 熱帯低気圧が発達し、最大風速 17.2 m/s 以上になったもの。
主に 夏〜秋に発生し、日本に接近すると大雨・強風をもたらす。
台風の特徴

発生:太平洋の熱帯(北緯 5〜20度くらい)

エネルギー源:海面から蒸発した 水蒸気(凝結時の熱)

中心に「眼」(雲のない静かな部分)

前線を伴わない(暖気だけでできている)

陸上に上がると勢力が弱まる(水蒸気の補給が切れる)

日本付近で偏西風に乗って 北東へ進路を変える

偏西風

日本の上空

中緯度(日本付近)の上空には 偏西風(西風)が吹いている

→ 高気圧・低気圧・台風は 西から東へ動く

→ 天気は 西から変わる

「西の空が暗くなれば雨が近い」

つまずきポイント①:気団と季節の対応
  • 冬:シベリア気団 / 梅雨:オホーツク海+小笠原のせめぎ合い
  • 夏:小笠原気団 / 春・秋:移動性高気圧(長江気団)
  • 気団の 位置・性質・季節をセットで覚える
つまずきポイント②:西高東低と南高北低
  • 冬:西高東低(西に高、東に低)→ 北西風
  • 夏:南高北低(南に高、北に低)→ 南東風
  • 等圧線の並びをイメージできるように
つまずきポイント③:日本海側と太平洋側の冬
  • 日本海側:北西風が水蒸気を含む → 山にぶつかり 大雪
  • 太平洋側:山を越えた風は乾く → 晴天・乾燥
  • 同じ風でも山を境に天気が真逆

練習問題

問題1(気団)
  1. 冬の天気を支配する気団
  2. 夏の天気を支配する気団
  3. 梅雨に関係する2つの気団
  4. 春・秋に勢力を持つ気団
答えを見る

(1) シベリア気団 (2) 小笠原気団 (3) オホーツク海気団と小笠原気団 (4) 長江気団

問題2(季節風)

冬の日本に吹く季節風の向きと、その風が日本海側と太平洋側にもたらす天気の違いを答えよ。

答えを見る

北西の季節風。日本海を渡って水蒸気を含み、日本海側の山に大雪を降らせる。山を越えた風は乾燥するため太平洋側は晴天が続く。

問題3(台風)

台風が発生・発達するために必要なものは何か。なぜ秋に多いのか。

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暖かい海面(27℃以上)と水蒸気が必要。海の温度が最も高くなるのが夏の終わり〜秋なので、9月ごろに最も発達した台風が日本に来やすい。

問題4(偏西風)

日本付近の天気が西から変わる理由は何か。

答えを見る

上空に偏西風(西寄りの強い風)が吹いており、高気圧・低気圧が西から東へ移動するため。

まとめ

  • 日本の4気団:シベリア(冬)・オホーツク海(梅雨)・小笠原(夏)・長江(春秋)。
  • 冬:西高東低、北西の季節風、日本海側で大雪。
  • 夏:南高北低、南東の季節風、蒸し暑い。
  • 梅雨:停滞前線(梅雨前線)、長雨。
  • 春・秋:移動性高気圧・低気圧が3〜4日周期で。
  • 台風:熱帯低気圧の発達、夏〜秋。
  • 上空の偏西風で天気は西から東へ動く。