Webエンジニアになるには

Webエンジニアは、ブラウザで動くサービス(メルカリ・X・Instagramなど)を作る仕事です。子どもがプログラミングを始めるとき、もっとも入りやすく、もっとも作品が見せやすい職種でもあります。この記事では、3タイプのWebエンジニアの違いと、今からの道筋を整理します。

Webエンジニアの3タイプ

Web 3タイプの求人比率・年収中央値・主な技術 出典:レバテック・dodaエンジニアIT求人データより編集部集計(2025年時点) フロントエンド バックエンド フルスタック 画面・見た目を作る サーバ処理・DB設計 画面と裏側を両方 求人比率 求人比率(最多) 求人比率 38% 47% 15% 年収中央値 年収中央値 年収中央値 500万 580万 650万 主な技術 主な技術 主な技術 HTML/CSS/JS React・Vue・Next.js Python/Ruby/Go/Node DB・API設計 フロント+バック スタートアップ向き
図1:求人最多はバックエンド(47%)。年収はフルスタックが最高(650万)。最初は1タイプから始めて広げる

フロントエンドは「ユーザーが触る画面」を作る仕事で、デザイン感覚と細かい調整が好きな人に向きます。バックエンドは「裏側の処理」を作る仕事で、データベース設計やAPIロジックを組むのが好きな人に向きます。フルスタックは両方できる人で、人手の少ないスタートアップやフリーランスで重宝されます。

最初から3タイプを全部決める必要はありません。HTML/CSS/JavaScriptで画面を作ってみて楽しいならフロントエンド、データ保存やログイン処理に興味が出たらバックエンド、全体をつなげたいならフルスタックへ広げる、という順番で十分です。

必要なスキル

8スキル別の重要度と今からの学習可否 出典:基本情報技術者試験Web分野・各社募集要件・MDN Webドキュメントより編集部整理 スキル 重要度 今から着手 学習方法・環境 HTML/CSS ★ ★ ★ ★ ★ ◎ Progate・ドットインストール(無料) JavaScript ★ ★ ★ ★ ★ ◎ MDN・Progate(ブラウザだけでOK) Git・GitHub ★ ★ ★ ★ ★ ◎ GitHub Pages(無料公開) フレームワーク(React等) ★ ★ ★ ★ ★ ○ React公式チュートリアル バックエンド言語 ★ ★ ★ ★ ★ ○ Python・Node.js(無料・自宅PC) データベース(SQL) ★ ★ ★ ★ ★ ○ SQLite・Progate SQLコース クラウド(AWS/Vercel) ★ ★ ★ ★ ★ ○ Vercel・Netlify(無料公開) API設計(REST/GraphQL) ★ ★ ★ ★ ★ △ Postman・OpenWeather APIで練習 ★ 8スキル中6つが「◎」着手可。HTML/CSS→JavaScript→GitHub公開、の順で進めると挫折しにくい
図2:8スキル中6つは今から着手可。最初の3か月はHTML/CSS/JavaScriptに絞るのが王道

Webエンジニアは「IT職種の中でも学習リソースが豊富な分野」です。Progate・ドットインストール・Udemy・YouTubeなど無料〜低額の学習素材が充実しており、独学しやすい職種でもあります。

一方で、学ぶ範囲が広いので目移りしやすい分野でもあります。最初の3か月は、HTML/CSS/JavaScriptだけに絞るのがおすすめです。ReactやNext.jsのような道具は、基礎で小さなサイトを作れるようになってからでも間に合います。

おすすめの取り組み方

HTML/CSSで自分のプロフィールサイトを作るところから始めるのが王道です。次にJavaScriptで簡単なゲーム(じゃんけん・タイマーなど)、その後にReact等のフレームワークに進むと挫折しにくいです。作ったものはGitHubに公開し、URLを家族や友達に送れる状態にする。これは今のうちに価値のある経験です。

作品を作るときは、見た目だけでなく「誰の何を助けるか」を決めると良いです。部活の予定表、文化祭の案内ページ、勉強時間の記録アプリ、読んだ本のメモサイトなど、身近な問題から始めると続きます。自分や友達が実際に使うものは、改善点も見つけやすいです。

気をつけたい落とし穴

Web学習でよくある3つの罠
  • 本やチュートリアルを写すだけで「作品」を作らない。1つでいいから自作のものを公開する
  • 新しい技術(最新フレームワーク)にばかり目移りする。基礎(HTML/CSS/JS)を1年は固める
  • 「コピペで動いた」で満足する。なぜそのコードで動くのか、説明できる状態まで噛み砕く

将来どう役立つ?

Webエンジニアは、学習しやすく作品を公開しやすい職種です。働き方の自由度も比較的高く、会社員・フリーランス・副業・海外リモートなど、さまざまな形で働く人がいます。今のうちに自作Webアプリを3〜5本公開しておけば、進学・就職時に具体的なポートフォリオになります。

今日からできること

3ステップで始めよう
  1. Progateの無料コースでHTML・CSSを1章だけやってみる
  2. VS Code(無料エディタ)をインストールして、自分のプロフィールHTMLを書く
  3. GitHubアカウントを作り、書いたHTMLをGitHub Pagesで無料公開する

まとめ

Webエンジニアはフロントエンド・バックエンド・フルスタックの3タイプに分かれ、IT職の中でも入りやすく作品を見せやすい職種です。HTML/CSS/JavaScriptの基礎から始め、ReactなどのフレームワークやAPIに進むのが王道。今のうちに自作サイトをGitHubで公開する経験を積めば、進路を考える材料が増えます。

確認 Webエンジニアの入口は?