ブログサイトを作る方法

自分の考えを発信したい、好きなことを記事にしたい——そんな中高生におすすめなのが、自分のブログサイトを持つことです。Note・はてなブログのような既存サービスを使う方法もありますが、ここでは「自分で作る」3つのやり方を、難易度・費用・自由度で比較します。

3つのアプローチ

ブログ作成3手段:実データで比較 「最初の記事を公開するまで」と「100記事になったとき」の両方で見る 指標 \ 手段 WordPress Astro/Next.js フルスクラッチ 公開までの最短時間 30〜60分 2〜4時間 4〜8時間〜 月額費用(趣味用途) 500〜1500円 0円(無料枠) 0円(無料枠) 記事1本書く手間 管理画面で簡単 Markdown+gitコミット HTMLべた書き 表示速度(LCP目安) 2.5〜4.0秒 0.5〜1.2秒 0.3〜0.8秒 攻撃を受けやすさ 高(プラグイン経由) 低(静的) 低(静的) 学習効果(Web技術) ★☆☆☆☆ ★★★★☆ ★★★★★ 中高生のおすすめ:  「とにかく書きたい」→ WordPress /「Web技術も学びたい」→ Astro /「とことん勉強」→ フルスクラッチ ※費用・速度はレンタルサーバー/ホスティング選びで変動。LCPはGoogle Web Vitals「良好2.5秒以内」基準
図1:3手段の実数比較。WordPressは最速で記事を出せる代わりに月額費用と速度・セキュリティの負担が出る

① WordPress:簡単・標準

WordPressは、多くのWebサイトで使われているブログ・CMSの定番です。レンタルサーバーで開設でき、デザインテーマやプラグインで見た目や機能を変えられます。料金や無料期間はサービスごとに変わるため、申し込み前に公式ページで確認しましょう。記事を書くことに集中したい人、管理画面から更新したい人に向きます。

② 静的サイトジェネレータ:高速・管理しやすい

Astro・Hugo・Next.jsなどのツールを使い、Markdown形式で書いた記事を、デプロイ時にHTMLに変換します。完成したファイルはGitHub PagesやCloudflare Pagesなどで公開でき、無料枠を使える場合もあります。WordPressより管理する部品が少なく、表示が速くなりやすいのが利点です。コマンド操作に少し慣れる必要がありますが、エンジニア志望ならよい練習になります。

③ フルスクラッチ自作:自由・学習効果大

HTML・CSS・JavaScriptを自分で書いて、1記事=1ページの構成で作る方法です。デジタルこどもBASEのこのサイトもこの方式で作られています。記事数が増えてくるとリンクの管理が手間ですが、Web技術の裏側を理解しやすいアプローチです。

何に必要?選ぶ基準

世界のWebサイト CMS利用シェア(2025年) バー長=Webサイト全体に占める割合(W3Techs調査) WordPress 43.1% Shopify 4.0%(EC特化) Wix 3.5%(ノーコード) Squarespace 3.0% Joomla 1.5% Drupal 1.5%(大規模向け) CMSなし(自作/SSG) 37%(Astro・Next.js・自作HTML等) 0% 25% 50% ※W3Techs(2025年)公開データの概算。困ったときの情報量はWordPressが圧倒的
図2:WordPressは「世界の4割のサイトが使うデファクト」。情報量が多く解決策が見つけやすい一方、SSGや自作も4割弱と無視できない選択肢

中高生におすすめの選び方

「とにかく記事を書き始めたい」ならWordPressかNote。「Web技術を学びながら作りたい」ならAstroなどの静的サイトジェネレータ。「学校のプログラミング部の課題で本気で勉強したい」ならフルスクラッチ。最終ゴールがどこかで選びましょう。最初はWordPressで書く習慣をつけて、技術力がついてきたら自作版に移行する、という二段構えもおすすめです。

公開前に決めるルール

ブログは作るより続ける方が難しいです。始める前に、テーマ、更新頻度、書かない個人情報、画像の使い方を決めておきましょう。学校名、制服が分かる写真、友達の顔、家の近くの風景は公開範囲に注意します。記事タイトル、投稿日、カテゴリ、関連記事の付け方も先に決めると、後から整理しやすくなります。技術ブログなら、使った環境や失敗した点も書くと学習記録として価値が出ます。

気をつけたい落とし穴

ブログ運営でハマりがちな3つ
  • WordPressは更新を怠るとセキュリティ事故が起きる。プラグインのアップデートはこまめに
  • 「アクセスゼロ」で1〜3か月で挫折する人が多い。検索流入は半年以上かかると最初に知っておく
  • 本名・学校名・家の場所が分かる情報を載せない。一度Webに出ると消えにくい

将来どう役立つ?

ブログを長く続けると、文章力・SEO・マーケティング・サーバー運用・Web技術と、複合的なスキルが身につきます。就活・進学のとき「3年間運営したブログ」というポートフォリオは、面接官に強い印象を残します。エンジニアでなくても、自分の発信チャネルを持っていることは大きな武器です。

今日からできること

3ステップで始めよう
  1. 「自分が書きたいテーマ」を5つ書き出す(今日書ける記事のネタ)
  2. NoteかWordPress.comで仮アカウントを作り、1本だけ記事を書いてみる
  3. 続けたくなったら、技術ブログとしてAstroやNext.jsに引っ越し

まとめ

ブログサイトの作り方は「WordPress」「静的サイトジェネレータ」「フルスクラッチ」の3つに大別できます。記事執筆を重視するなら既存サービス、技術を学びたいなら自作系、と目的で選び分けます。大事なのは「最初の1記事を公開する」こと。ツール選びで迷い続けず、書く時間も確保しましょう。