パソコン配布活動をやっていてよかったこと

時々、パソコンの配布を希望するメールが届きます。

事情は、本当にいろいろです。

同じように子ども向けの活動をしている団体。児童養護施設で、親と離れて暮らしている子ども。シングルマザーの家庭で、お母さんに負担をかけたくないと思っている子ども。外国からの留学生。児童自立支援施設の職員の方から、親心で「子どもたちにパソコンの勉強をさせたい」とメールをいただいたこともあります。

そういうところにパソコンを送ることができたときは、この活動をやっていてよかったと思える瞬間です。

南は沖縄の石垣島、北は青森まで、配っています。

リアルなコストの話

パソコンを配る活動は、皆さんが思っているほど簡単なものではありません。

届けているパソコンの多くは、私たちが費用をかけて入手したものです。それを整備して、無料で配っています。入手から整備、配送まで含めると、平均で1台あたり約3万円かかります。受け取る方からはお金をいただかないので、赤字も赤字です。

企業が寄付をしてくれて、それで回せるようになれば一番いいのですが、現実には、お金の寄付もパソコンもほとんど集まりません。常に持ち出しです。

別に大変さをアピールする意図はないんですが、パソコンを配り続けるのは、そう簡単なことではありません。

それでも続けている理由

では、なぜパソコンの配布をやっているのか。

学びたい子どもたちに光を与えたい。デジタル格差をなくしたい。そういう思いは、表向きにはあります。でも、一番のモチベーションは、自分の内側にあります。

私は子どものころ、パソコンが欲しかったのですが、経済的な理由で、手に入れることはできませんでした。パソコンを買えたのは、大人になってからです。子どものころにパソコンがあったらなと、今でもやっぱり考えるときがあります。

たぶん私は、そういう自分みたいな子に配りたいのだと思います。

ちょっと言い方はおかしいですが、私にとってパソコンの配布は、「過去の自分にパソコンを配っている」ようなものです。その気持ちが、この活動の動力になっています。

感謝されれば、とてもうれしいです。ただ、この活動をやっていると、報われないことはいくらでもあります。パソコンを送ったとたんに、受け取りの連絡もないまま音信不通になる。もっとスペックのよいパソコンが欲しかったと言われる。パソコンが故障したら、壊れたのを送ったと嫌味を言われる。

それでも、落ち込んだりはしません。別に何か報いを求めて活動をしてないので・・・

まあ、、とはいえ私も人間なので、そんな失礼な態度とった施設とかには、二度と送らないですけどね。

申請を迷っている方へ

ということで、やりたくてやっているだけだし、何か裏があるとかまったくないので、経済的な理由でパソコンが買えない子ども、またその保護者の方は、遠慮なく申請してください。優先してお渡しします。申請フォームには、事情をなるべく具体的に書いてください。必要性が分かると、優先しやすくなります。

台数には限りがあるので、お待たせすることはあります。また、なんとなく、ただならもらうか、といった軽い気持ちでの申請はやめてください。必要な人に配りたいので。

いつか、パソコンを送った人たちや施設を訪ねて、パソコンを教えたりできたらいいなと思ったりすることはあるんですけど、超感謝してほしいとか、自己陶酔しているとかないので、気軽にお願いします。

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パソコン配布の案内と申請方法は「こどもパソコンバンク」のページにあります。個人の方は、ご本人からでも保護者の方からでも申請フォームから申し込めます。団体の方は、お問い合わせフォームからお申し込みください。

著者:漆谷 智行(デジタルこどもBASE理事長)