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オームの法則 ── V = IR

電流・電圧・抵抗の関係を表す オームの法則。ただ公式を覚えるだけではなく、「電圧を2倍にすると電流も2倍になる」という 比例関係を実験とグラフで理解することが大切です。

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V・I・Rの関係 対象 はたらき 流れ 結果 三つの量のうち二つが分かれば、残り一つを求められます。単 位も式の一部として確認します。
V・I・Rの関係

三つの量のうち二つが分かれば、残り一つを求められます。単位も式の一部として確認します。

オームの法則

公式
オームの法則
V = I × R
電圧 [V] = 電流 [A] × 抵抗 [Ω]

オームの法則は、金属線や電熱線などの抵抗器にかかる電圧と、そこを流れる電流の関係を表します。抵抗が一定なら、電圧を大きくするほど電流も大きくなります。

  • 電圧 V:電流を流そうとするはたらき。単位は V(ボルト)
  • 電流 I:回路を流れる電気の量。単位は A(アンペア)
  • 抵抗 R:電流の流れにくさ。単位は Ω(オーム)

抵抗とは

用語
抵抗
電流の 流れにくさ。単位 Ω(オーム)

同じ電圧をかけても、抵抗が大きいほど流れる電流は小さくなります。たとえば 6V をかけたとき、3Ω なら 2A 流れますが、12Ω なら 0.5A しか流れません。

つまずきポイント:抵抗は「電流の大きさ」ではない
  • 抵抗は、電流そのものではなく 流れにくさ
  • 抵抗が大きいほど、同じ電圧で流れる電流は小さくなる。
  • 「抵抗が大きいから電流も大きい」と考えない。

単位変換 ── mA を A に直す

オームの法則で計算するとき、電流の単位は A にそろえます。教科書や実験では mA(ミリアンペア)で出ることが多いので、変換を必ず確認します。

  • 1000mA = 1A
  • 500mA = 0.5A
  • 200mA = 0.2A
  • 50mA = 0.05A
mA が混じる例

抵抗 20Ω に 300mA 流れた。

300mA = 0.3A なので、V = IR = 0.3 × 20 = 6V

3つの公式

  • 電圧を求める:V = I × R
  • 電流を求める:I = V / R
  • 抵抗を求める:R = V / I

抵抗 10Ω に 0.5A 流れている → 電圧 = 10 × 0.5 = 5V

12V の電源に 4Ω の抵抗 → 電流 = 12/4 = 3A

100V で 2A 流れる → 抵抗 = 100/2 = 50Ω

実験では何を調べているか

オームの法則の実験では、抵抗器にかける電圧を少しずつ変え、そのたびに流れる電流を測定します。結果を表やグラフにすると、電圧と電流の関係が見えてきます。

  • 電圧を 1V、2V、3V ... と変える
  • そのときの電流を電流計で測る
  • 電圧と電流が比例していれば、グラフは原点を通る直線になる
  • 同じ抵抗器なら、V/I の値はほぼ一定になる
結果の読み取り

観察事実:1Vで0.10A、2Vで0.20A、3Vで0.30Aのように、電圧を2倍・3倍にすると電流も2倍・3倍になる。

考察:V/I を計算すると 10Ω で一定になる。これは抵抗器の流れにくさが変わっていないことを表す。

結論:抵抗が一定なら、電流は電圧に比例する。比例定数として抵抗 R が現れる。

実験の注意
  • 電流計は回路に 直列につなぐ。
  • 電圧計は調べたい部分に 並列につなぐ。
  • 電熱線が熱くなることがあるので、長時間大きな電流を流し続けない。

抵抗のグラフ

グラフの軸に注意

電圧と電流は 比例(一次関数)

縦軸を電圧 V、横軸を電流 I にすると、傾きは 抵抗 R(V=RI)

縦軸を電流 I、横軸を電圧 V にすると、傾きは 1/R

中学理科では、横軸を電圧、縦軸を電流にしたグラフもよく出ます。このときは、直線が急なほど「同じ電圧でたくさん電流が流れる」ので、抵抗は小さいと判断します。

  • 縦軸 V・横軸 I:傾きが大きいほど抵抗が大きい
  • 縦軸 I・横軸 V:傾きが大きいほど抵抗が小さい
  • どちらのグラフでも、抵抗は R = V/I で確かめる
つまずきポイント:公式の覚え方
  • 「V エ・ア・イ(VAI)」の順で覚える人もいる
  • または三角形に V を上、I と R を下に並べて、求めたい記号を隠して計算

練習問題

問題1(基本)
  1. 5Ω に 2A 流れたときの電圧
  2. 12V で 6Ω の抵抗を流れる電流
  3. 20V で 4A 流れる抵抗
  4. 抵抗 30Ω に 200mA 流れたときの電圧
  5. 6V をかけたとき 0.3A 流れる抵抗
答えを見る

(1) 10V (2) 2A (3) 5Ω (4) 200mA = 0.2A より 6V (5) 20Ω

問題2(グラフの読み取り)

ある抵抗器で、電圧を 2V にすると 0.4A、4V にすると 0.8A 流れた。

  1. 電圧と電流は比例しているといえるか。
  2. この抵抗器の抵抗は何Ωか。
  3. この抵抗器に 6V をかけると、何A 流れるか。
答えを見る

(1) いえる。電圧が2倍になると電流も2倍になっている。

(2) R = V/I = 2/0.4 = 5Ω

(3) I = V/R = 6/5 = 1.2A

問題3(実験結果の考察)

ある抵抗器で、電圧と電流が次のようになった。抵抗を求め、オームの法則が成り立つか説明せよ。

1V:0.05A、2V:0.10A、4V:0.20A

答えを見る

R = V/I より、1/0.05 = 20Ω、2/0.10 = 20Ω、4/0.20 = 20Ω。抵抗が一定で、電圧を2倍・4倍にすると電流も2倍・4倍になるので、オームの法則が成り立つ。

まとめ

  • オームの法則:V = I × R
  • 抵抗:電流の流れにくさ(Ω)。
  • 3つの公式:V=IR、I=V/R、R=V/I。
  • 計算では mA を A に直す。1000mA = 1A。
  • 電圧と電流が比例する抵抗器では、グラフは原点を通る直線になる。