今日は肩の力を抜いて、放課後ラボの様子を書いてみます。
10月から始まった第二期では、子どもたちがロブロックス、マイクラ、AI、アートの4つのチームに分かれ、半年かけて自分たちの作りたいものを形にしていきます(第二期のチーム紹介)。始まって1か月。昨日の水曜日も、部屋のなかは大騒ぎでした。こんなに騒いでOKの場所をお借りしている芋やぽんぽこさんには、感謝しかありません。

「ゲームバランスって、むずかしいな」
マイクラチームは、作ってきた「デジタル逃走中」がほぼ完成しました。11月14日(土)には、入新井第四小学校の「いりしまつり」で、このデジタル逃走中を公開します(いりしまつりのお知らせ)。そして次に取りかかったのが、プレイヤー同士で戦うPvPの仕組み、PvPエンジンです。昨日は、そのエンジンでみんなで戦っていました。
「ゲームバランスって、むずかしいな」。そんな声も聞こえてきました。
「ダイヤモンド装備は禁止にしよう」「ポーションを持たせようか」。画面を見ながら、ぶつぶつと話し合っていました。
ゲームで遊んでいるときは、「この武器、強すぎ」「集団でせめるの、ひどい」と文句を言っていれば済みます。ところが、作る側に回ると話が変わります。どちらかが強すぎれば、すぐに勝負がついて面白くない。弱くしすぎれば、今度は誰も使わない。ちょうどいいところを探して、直しては戦い、戦っては直す。その手間を、自分たちで引き受けることになります。
「むずかしいな」は、遊ぶ側から作る側に一歩入った子の言葉だと、私は受け取りました。
それぞれの過ごし方
ほかの子たちは、ロブロックスで遊ぶ子、AIでゲームを作る子、絵を描く子と、それぞれに分かれて過ごしていました。
チームに分かれていても、毎週、全員が同じペースで作り続けるわけではありません。遊ぶ日もあれば、手が止まらない日もあります。何をして過ごすかは、子ども自身が決めます。
見学の男の子
そこへ、遠くの学校から一人の男の子が見学に来てくれました。せっかくなので、AIを使ったゲームの作り方を教えて、そのまま作ってもらうことにしました。
やり方はシンプルです。作りたいゲームを言葉でAIに伝える。できあがったものを遊んでみる。思っていたのと違えば、どこが違うのかを言葉にして、もう一度伝える。慣れた子でも、ちゃんと遊べるものになるまで、だいたい1時間ほどかかります。
ところが彼は、かなりのバイタリティでした。一つできたと思ったら、もう次に取りかかっている。あっという間に何個もゲームを作り、AIゲーム広場に次々と投稿していきました。見学に来たはずが、帰るころには誰よりも作品を出していたかもしれません。
帰りぎわのひとこと
終わりの時間が近づいたころ、彼がやってきました。
「パソコン、持って帰っていいですか!」
「ダメです」
まだ作り足りなかったのでしょう。家でも続きを作るつもりだったのかもしれません。
そして、帰りぎわ。彼は気を取り直したように、ニコニコ顔でもう一度やってきました。
「先生、決めました! ここに通います!」
「無理だから。定員いっぱいだから」
我ながら、なんとも無情な大人です。彼はがっかりした様子で帰っていきました。
もっとも、あのバイタリティです。またどこかで機会を見つけて、きっと関わることになるでしょう。
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放課後ラボの定員は16人です。すでにいっぱいいっぱいで、何人もお断りしています。昨日の彼のように「ここに通いたい」と思ってくれる子がいるのは、うれしいことなんですけどね。
放課後ラボは、毎週水曜日の16時から18時まで、大田区の「芋やぽんぽこ」で開いています。いまは参加の申し込みを終えていますが、見学と、空きが出たときのキャンセル待ちは受け付けています(放課後ラボのページ)。子どもたちを見守る大人の手を貸してくださる方はボランティア募集を、活動の支えは寄付のページをご覧ください。
