図でつかむ
衆議院と参議院の違いは、任期・解散・選び方を表で比べると整理できます。
選挙の4原則
原則
選挙の4原則
① 普通選挙:一定の年齢のすべての国民が投票
② 平等選挙:1人1票
③ 直接選挙:有権者が代表者を直接選ぶ
④ 秘密選挙:誰に入れたか他人に知られない
選挙権と被選挙権
- 選挙権:18歳以上の国民(投票する権利)
- 衆議院議員の被選挙権:25歳以上
- 参議院議員の被選挙権:30歳以上
- 都道府県知事の被選挙権:30歳以上
- 市町村長の被選挙権:25歳以上
衆議院と参議院の選挙
| 衆議院 | 参議院 | |
|---|---|---|
| 議員数 | 465人 | 248人 |
| 任期 | 4年(解散あり) | 6年(3年ごと半数改選) |
| 選挙方法 | 小選挙区比例代表並立制 | 選挙区+比例代表 |
| 選挙区 | 小選挙区 289人 | 選挙区 148人 |
| 比例代表 | 176人(11ブロック) | 100人(全国) |
小選挙区制と比例代表制
用語
選挙の方法
小選挙区制:1つの選挙区から 1人が当選。最多得票が勝つ。
比例代表制:政党の 得票率に応じて議席を配分。
| 小選挙区制 | 比例代表制 | |
|---|---|---|
| 長所 | 政権が安定 | 少数意見も反映 |
| 短所 | 死票が多い | 政権が不安定になりやすい |
衆議院の優越
なぜ衆議院が優越?
任期4年で 解散もあり、より民意を反映しやすい
→ 法律案は再可決、予算・条約承認・内閣総理大臣指名は一定期間後に衆議院の議決が優先
投票率の課題
- 近年、若者の投票率の低下が深刻
- 18歳選挙権(2016年〜)の意味
- 投票しないと 政治に意見を反映できない
- 期日前投票・在外投票など制度の充実
選挙権の歴史
選挙権の拡大
1889年(明治22):制限選挙(直接国税15円以上の25歳以上男子のみ・全国民の約1%)
1925年(大正14):男子普通選挙(25歳以上のすべての男性)
1945年(昭和20):男女普通選挙(20歳以上)
2016年(平成28):18歳選挙権
→ 約130年で選挙権が大きく拡大した
一票の格差問題
一票の格差とは
選挙区によって 議員1人あたりの有権者数が違う
例:A区 = 30万人で1人選出 B区 = 60万人で1人選出 → 一票の重みが2倍違う
格差が大きい選挙について、最高裁が「違憲状態」などと判断した例がある
→ 平等選挙の原則に反するため、定数是正が進められている
投票方法
- 当日投票:投票日に投票所で投票
- 期日前投票:投票日より前に投票(仕事・旅行などで不在の場合)
- 不在者投票:投票区外にいる場合に郵送など
- 在外投票:海外在住の日本人による投票
- 共通投票所:駅・商業施設に設置(投票しやすく)
選挙運動のルール
- 戸別訪問の禁止:有権者の家などを個別に訪問して投票を依頼することは禁止
- 事前運動の禁止:公示前の選挙運動は禁止
- 選挙運動費用に上限
- 連座制:選挙運動員の違反で候補者の当選無効
- SNS解禁(2013年〜):インターネットでの選挙運動が可能に
つまずきポイント①:衆議院 vs 参議院
- 衆議院:「短任期・解散あり」 → 民意を反映しやすい → 優越
- 参議院:「長任期・解散なし」 → 政治の安定(再考の府)
- 違いを 表で覚えるのが効率的。
つまずきポイント②:選挙権と被選挙権
- 選挙権 = 投票する権利(18歳以上)
- 被選挙権 = 立候補する権利(議員25/30、知事30、市町村長25)
- 「選」と「被」を間違えないように
つまずきポイント③:選挙制度の組み合わせ
- 衆議院 = 小選挙区比例代表並立制(小選挙区289 + 比例176。定数は最新資料で確認)
- 参議院 = 選挙区+比例代表(選挙区148 + 全国比例100。定数は最新資料で確認)
- 並立制 = 両方の制度を並列で実施
練習問題
問題1(4原則)
選挙の4原則を答えよ。
答えを見る
普通選挙・平等選挙・直接選挙・秘密選挙
問題2(被選挙権)
- 衆議院議員の被選挙権の年齢
- 参議院議員の被選挙権の年齢
- 市町村長の被選挙権の年齢
答えを見る
(1) 25歳以上 (2) 30歳以上 (3) 25歳以上
問題3(比較)
小選挙区制と比例代表制、それぞれの長所と短所を1つずつ。
答えを見る
小選挙区:長所=政権が安定、短所=死票が多い
比例代表:長所=少数意見も反映、短所=政権が不安定
まとめ
- 選挙の4原則:普通・平等・直接・秘密。
- 選挙権:18歳以上。被選挙権:衆25歳、参30歳。
- 衆議院:465人、4年、小選挙区比例代表並立制。
- 参議院:248人、6年(3年ごと半数改選)。
- 衆議院の優越:法律・予算・条約・内閣総理大臣指名。