be動詞とは何が違うのか
前回の記事で、be動詞は「=(イコール)」をつなぐ動詞だと学びました。一方、一般動詞は「動作(〜する)」「気持ち・状態(〜の気持ちを持つ)」を表します。
beI am a soccer fan.(私はサッカーファンです)
一般I like soccer.(私はサッカーが好きです)
一般I play tennis.(私はテニスをします)
日本語にすると同じ「〜です/〜ます」で終わるので分かりにくいですが、英語の動詞のかたちはまったく違います。
普通の文:主語+一般動詞+(目的語)
一般動詞を使った文は、語順がすっきりしています。
主語I
動詞like
目的語soccer.
例文をいくつか並べます。
- I play tennis. ── 私はテニスをします。
- I study English. ── 私は英語を勉強します。
- I watch TV. ── 私はテレビを見ます。
- I have a dog. ── 私は犬を飼っています。
- You like music. ── あなたは音楽が好きです。
- 1つの文に動詞は 1つだけ。be動詞と一般動詞を一緒には使わない。
- 「I am play tennis.」と書きたくなる人が多いが、これはまちがい。
- 正しいのは 「I play tennis.」。am は不要。
否定文:do not(don't)を動詞の前に入れる
「私はテニスをしない」と言いたいとき、be動詞のときのように動詞の後ろに not を入れる──のではありません。一般動詞の場合は 「do not(または don't)」を動詞の前に入れます。
普通I play tennis.
否定I do not play tennis. ── do not を動詞の前に
短縮I don't play tennis.(会話ではほぼこちら)
do は 「助動詞(じょどうし)」として使われています。「自分では意味を持たないけれど、動詞を助ける」役割です。
- I do not like coffee. ── 私はコーヒーが好きではありません。
- You don't watch TV. ── あなたはテレビを見ません。
- I don't have a brother. ── 私には兄弟がいません。
- I don't play tennis. ○
- I don't plays tennis. ✗(s をつけない)
- do を入れた時点で、その後ろの動詞は 変化しない元の形でOK。
疑問文:Do を文の先頭に置く
「あなたはテニスをしますか?」と聞きたいときは、Do を文の先頭に置きます。
普通You play tennis.
疑問Do you play tennis? ── Do を文頭に、動詞は原形のまま
Do you ...? に答える
- はい → Yes, I do.(do の中身を答えに使う)
- いいえ → No, I do not. または No, I don't.
例文:
- Do you like soccer? ── あなたはサッカーが好きですか?
── Yes, I do. / No, I don't. - Do you play the piano? ── あなたはピアノをひきますか?
── Yes, I do. / No, I don't.
be動詞文と一般動詞文の比較表
| be動詞 | 一般動詞 | |
|---|---|---|
| 普通 | I am Hana. | I play tennis. |
| 否定 | I am not Hana. | I do not play tennis. |
| 疑問 | Are you Mark? | Do you play tennis? |
| 応答 | Yes, I am. / No, I am not. | Yes, I do. / No, I don't. |
形がまったく違うので、「be動詞の文か」「一般動詞の文か」を 最初に判別するくせをつけると、否定・疑問でつまずかなくなります。
頻度を表す副詞 ── always, usually, often, sometimes, never
- always(いつも)
- usually(たいてい)
- often(よく)
- sometimes(ときどき)
- never(決して〜ない)
I always get up at six.(私はいつも6時に起きます)── 一般動詞 get のまえ
She is always kind.(彼女はいつも親切です)── be動詞 is のあと
We often play soccer after school.(私たちは放課後よくサッカーをします)
I never eat natto.(私は納豆を決して食べません)
- × I get up always at six. / ○ I always get up at six.
- × Always I get up at six. / ○ I always get up at six.
- 頻度副詞は動詞とセットの位置に置く。文の端には置かない。
練習問題
英語で使えるようにする練習
この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。
I play soccer.
You like music.
We study English after school.
- I am play soccer. と be動詞を足さない。
- 一般動詞の疑問文は Do you ...? を使う。
- 否定文は do not / don't + 動詞の原形。
この章でつまずきやすいところ
一般動詞は文を読む途中で「be動詞も足したい」「don't のあとを変えたい」と迷いがちです。ここでは、本文の例文や練習問題を読んでいる最中に起きる具体的なつまずきと、その場で立て直すコツを整理します。
「I like soccer.」を見て be動詞が抜けていると思い込んでしまう
- つまずく場面:本文の例文「I like soccer.」を読んでいる途中で、「日本語訳は『好きです』だから am がいるはずでは?」と引っかかり、I am like soccer. のように直したくなる場面です。
- 克服のコツ:見分け方:文の中に動作・気持ち・状態を表す語(like, play, study, have など)があるかをまず確認します。あれば、それ自体が一般動詞なので be動詞は不要です。1つの文に動詞は1つだけ、というルールから判断します。
- ミニ例:本文の「I like soccer.」は like が一般動詞なので am は不要。「I play tennis.」も同じ理由で play 一つだけで文が成立します。
don't のあとの動詞を変化させたくなってしまう
- つまずく場面:「I don't plays tennis.」のような例を見ながら誤りなおしの問題を読んでいる途中で、「主語が三人称じゃないのに、なんとなく s を残したくなる」「don't の後ろも形を変えるべきでは」と迷う場面です。
- 克服のコツ:因果関係で押さえます。do が否定・疑問の文法上の仕事を引き受けているので、後ろの動詞はもう変化する必要がありません。だから don't のあとは必ず原形(そのままの形)に戻ります。
- ミニ例:本文の整理どおり、I don't play tennis. が正解で、I don't plays tennis. は誤り。同じく I don't have a brother. も原形のままです。
Do you ...? の do を「する」と訳そうとしてしまう
- つまずく場面:「Do you play tennis?」を読んでいる途中で、文頭の Do を見て「『する』という意味の動詞かな?」と考え、play との二重訳になって意味が取れなくなる場面です。
- 克服のコツ:位置関係で見分けます。文の先頭にある Do は疑問文を作るための助動詞で、ふつう日本語に訳しません。意味を担うのは後ろの一般動詞(play, like など)の方だ、と位置で役割を分けて読みます。
- ミニ例:本文の「Do you play tennis?」は Do は訳さず、「あなたはテニスをしますか?」と play の意味だけを訳します。応答も Yes, I do. のように do を使います。
be動詞の文か一般動詞の文かを判別せずに読み進めてしまう
- つまずく場面:本文の比較表「I am Hana.」と「I play tennis.」を続けて読んでいる途中で、否定や疑問の形がごちゃ混ぜになり、Are you like music? のような形を作りたくなってしまう場面です。
- 克服のコツ:見分け方:文を読み始めたら最初に「動詞は be動詞(am/are)か、一般動詞か」を判別します。be動詞なら not は be のうしろ・疑問は Are 始まり、一般動詞なら don't を動詞の前・疑問は Do 始まり、と道筋を分けて進めます。
- ミニ例:本文の対比どおり、be動詞は Are you Mark? / 一般動詞は Do you play tennis?。Are you like music? は両方混ざった形なので誤りです。
- 私はサッカーが好きです。 ── ( I / soccer / like ).
- あなたはピアノをひきます。 ── ( play / you / piano / the ).
- 私は犬を飼っていません。 ── ( a dog / not / I / have / do ).
- あなたはテレビを見ますか? ── ( watch / you / TV / do )?
答えを見る
(1) I like soccer.
(2) You play the piano.(楽器には the をつける)
(3) I do not have a dog.(短縮:I don't have a dog.)
(4) Do you watch TV?
- You like math.
- You play soccer.
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(1) You like math.
- 否定:You do not like math.(短縮:You don't like math.)
- 疑問:Do you like math?
(2) You play soccer.
- 否定:You do not play soccer.(You don't play soccer.)
- 疑問:Do you play soccer?
- Do you like soccer?(Yes)
- Do you play tennis?(No)
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(1) Yes, I do.
(2) No, I don't.(または No, I do not.)
- I am play tennis.
- I don't plays soccer.
- Are you like music?
答えを見る
(1) I play tennis. ── 一般動詞 play があるので、be動詞 am は不要。
(2) I don't play soccer. ── don't のあとは動詞の原形。plays の s を取る。
(3) Do you like music? ── 一般動詞 like の疑問文は Do で始める。
- 私はテニスをします。
- あなたは音楽が好きですか。
- 私は英語を勉強しません。
答えを見る
(1) I play tennis.
(2) Do you like music?
(3) I do not study English.
まとめ
- 一般動詞は「動作・気持ち・状態」を表す動詞。be動詞(am, are)以外すべて。like, play, study, watch, have など。
- 普通の文:主語 + 動詞 + 目的語。例 I play tennis.
- 否定文:do not(don't)を動詞の前に。動詞は原形のまま。例 I don't play tennis.
- 疑問文:Do を文の先頭に。動詞は原形のまま。例 Do you play tennis?
- 応答:Yes, I do./No, I don't.
- be動詞と一般動詞は、1つの文に1つだけ。「I am play」のように両方使ってはいけない。
- 頻度副詞(always, usually, often, sometimes, never)はbe動詞のあと・一般動詞のまえに置く。文の端には置かない。
もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)
※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。
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英語は世界をつなぐ言葉実生活
国際連合(国連)が会議や文書で使う「公用語」は、アラビア語・中国語・英語・フランス語・ロシア語・スペイン語の6つで、英語はそのひとつです。I like 〜. のような簡単な文でも、世界中の多くの人と気持ちを伝え合える、とても役に立つ言葉なのです。
ラジオやアプリで英語に触れられる実生活
NHKは「基礎英語 レベル1/レベル2」(2025年度までの「中学生の基礎英語」をリニューアルしたもの)などのラジオ語学番組を放送していて、放送後は無料アプリ「NHKゴガク」で聞き直すこともできます。like や play を使った会話を声に出してまねすると、教科書で習った一般動詞が、生きた英語として耳と口になじんでいきます。
「三単現の s」は昔の英語の名残り発展
I like / You like のように、今の英語は I や you のときに動詞が変化しません。でも昔の古英語では、主語に合わせて動詞の語尾がもっと細かく変化していました。時代とともに語尾が消えていき、he likes の「s」だけが例外的に生き残ったと考えられています。これから習う三人称単数の s には、こうした長い歴史が隠れています。
