be動詞は「=(イコール)」を作る道具
英語の文には、必ず 「動詞」が必要です。「動詞」というと「走る・食べる・歌う」のように動きをイメージしますが、英語ではもう一つ、「=(イコール)」をつくる動詞があります。それが be動詞です。
たとえば「私は花です」を英語で言うとき:
日本語私 = 花
英語I am Hana.
「I(私)」と「Hana(花)」を「am」が「=」でつないでいる。これが be動詞の役割。
「I am happy.(私は幸せです)」「I am a student.(私は学生です)」──全部 「I = ◯◯」の形になっていることに注目してください。
主語によって am と are を使い分ける
中1の最初に出てくる be動詞は am と are の2つです(is は Lesson 3 で出てきます)。どちらを使うかは 主語(しゅご=「〜は」にあたる言葉)で決まります。
①I(私は) ── am
②You(あなたは / あなたたちは) ── are
例文で確認します。
- I am Riku. ── 私は陸です。
- I am from Wakaba City. ── 私はわかば市出身です。
- You are Mark. ── あなたはマークだね。
- You are kind. ── あなたは優しいね。
- 「私は陸です」と「あなたはマークだね」── 日本語ではどちらも「〜は」だが、英語では am と are でまったく違う動詞を使う。
- 主語が I(私)か You(あなた)かで、機械的に切り替える習慣をつける。
短くする ── I am → I'm / You are → You're
会話や友だちへのメッセージでは、主語と be動詞をくっつけて 短くすることがよくあります。これを 短縮形(たんしゅくけい)といいます。
①I am → I'm(アイム)
②You are → You're(ユア)
例:
- I'm Hana. ── 私は花です。
- I'm from Tokyo. ── 私は東京出身です。
- You're a good friend. ── あなたはいい友だちです。
会話ではほぼ短縮形を使うので、書くときも短縮形で覚えるのが自然です。
否定文:「〜ではない」と言うときは not を入れる
「私は花ではない」と言いたいとき、英語では be動詞の すぐ後ろに not を入れます。
普通I am Hana.(私は花です)
否定I am not Hana.(私は花ではありません)
普通You are Mark.(あなたはマーク)
否定You are not Mark.(あなたはマークではない)
こちらにも短縮形があります。
- I am not → I'm not(I'm と not はくっつかない)
- You are not → You're not または You aren't(どちらでもOK)
疑問文:「〜ですか?」と聞くときは be動詞を文の先頭に
「あなたはマークですか?」と聞きたいとき、英語では be動詞を文のいちばん前に持ってきます。
普通You are Mark.
疑問Are you Mark? ── 主語と be動詞を入れ替える
「I」が主語の疑問文(Am I ...?)はあまり使いません。「Are you ...?」のかたちが中1で最初に覚える疑問文です。
Are you ...? に答える
- はい → Yes, I am.(短い「Yes, I'm.」とは言わない!)
- いいえ → No, I am not. または No, I'm not.
- 短縮形(I'm, You're など)は 文の途中で使うもの。
- 「Yes, I am.」のように 文末で be動詞だけ残す形では、短縮しない。
- 「Yes, I'm.」は不自然な英語なので注意。
否定疑問文 ── Isn't it 〜? の答え方
問Isn't it cold today? ── 今日は寒くないですか?
寒いなら → Yes, it is.(はい、寒いです)
寒くないなら → No, it isn't.(いいえ、寒くないです)
- 日本語では「寒くないですか?」に「はい、寒くないです」と答えることが多いが、英語では中身が肯定ならYes、否定ならNoで答える。
- 一般動詞でも同じルールが働く。Don't you like it?(それが好きじゃないの?)に「好きです」と答えるときは Yes, I do.(好きだから Yes)。「好きじゃない」なら No, I don't.。
- 日本語訳につられて Yes/No を逆にしないように、答えの中身(肯定か否定か)だけを見て Yes/No を決める。
be動詞のあとに来る「3つのもの」
be動詞のあとには、主に次の3種類が来ます。中1ではどれもよく出てきます。
①名詞(人やもの)── I am a student.(学生)
②形容詞(性質)── I am happy.(幸せ)/ You are kind.(優しい)
③場所を表す言葉── I am in Tokyo.(東京にいる)
③だけは「〜にいる」「〜にある」と訳すので、「=(イコール)」のイメージから少しずれます。でも中1の段階では 「I am here.(私はここにいる)」くらいで十分。あとから自然になじんできます。
be動詞だけでまとめると
| 主語 | 普通の文 | 否定文 | 疑問文 |
|---|---|---|---|
| I | I am Hana. | I am not Hana. | (あまり使わない) |
| You | You are Mark. | You are not Mark. | Are you Mark? |
英語で使えるようにする練習
この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。
I am a student.
You are kind.
She is in the library.
- I a student. と be動詞を抜かない。
- You is ではなく You are。
- 疑問文は Are you ...? / Is she ...? のように be動詞を前へ出す。
この章でつまずきやすいところ
be動詞は中1英語の出発点ですが、日本語の「〜は」「〜です」につられて、本文を読んでいる途中で手が止まりやすい単元です。ここでは、英文を読み進めるその瞬間に起こる迷いを4つ取り上げます。
主語の「は」につられて am と are を取り違える
- つまずく場面:「私は陸です」「あなたはマークだね」と日本語訳を考えながら英文を読んでいると、どちらも「〜は」なので、I are や You am と書きそうになる。日本語の助詞から動詞を決めようとして手が止まる場面。
- 克服のコツ:見分け方は「『は』ではなく主語そのものを見る」。日本語訳ではなく、英文の先頭にある I か You かだけを見て、I なら必ず am、You なら必ず are と機械的に切り替える。主語と be動詞はセットで1組と覚えるのがコツ。
- ミニ例:I am Riku.(私は陸です)/ You are Mark.(あなたはマーク)。日本語ではどちらも「は」だが、主語が違えば be動詞も変わる。
be動詞と一般動詞を同じ文に並べてしまう
- つまずく場面:「私はテニスをします」を英語にしようとして、本文の I am Hana. の形を思い出し、I am play tennis. と書きそうになる。be動詞も「動詞」だと習ったので、play の前にも置きたくなって迷う場面。
- 克服のコツ:因果関係で整理すると、英文には動詞が1つだけ必要で、be動詞と一般動詞は役割が違う。「=(イコール)でつなぐ」なら be動詞、「〜する」なら一般動詞。文の意味が「=」か「〜する」かを先に決めれば、両方を入れる事故は起きない。
- ミニ例:「私は学生です」は I am a student.(=の文)。「私はテニスをします」は I play tennis.(〜するの文)。am と play は同じ文に並べない。
Yes, I am. のところで I'm に短縮してしまう
- つまずく場面:Are you Hana? に答える練習で、短縮形 I'm に慣れてきた人ほど、Yes, I'm. と書きたくなる。本文では会話で I'm を使うと書いてあったのに、なぜここでは短縮できないのかが分からず止まる場面。
- 克服のコツ:位置関係で整理すると、短縮形 I'm / You're は文の途中で後ろに語が続くときだけ使える。Yes, I am. のように文末で be動詞だけが残るときは短縮しない。「後ろに何か続くか」で見分ける。
- ミニ例:途中 → I'm a student.(後ろに a student が続く)。文末 → Yes, I am.(後ろに何も続かないので短縮しない)。
否定文・疑問文でも do を使いそうになる
- つまずく場面:「あなたはマークではない」「あなたはマークですか」を英作している途中で、一般動詞のときに習う do not や Do you 〜? の形が頭をよぎり、You do not are Mark. や Do you are Mark? と書きそうになって迷う場面。
- 克服のコツ:見分け方は「文の中心が be動詞か一般動詞か」。be動詞の文では文の中心が be動詞そのものなので、否定はbe動詞のすぐ後ろに not、疑問はbe動詞を主語の前に出すだけ。do は使わない。一般動詞の文だけ do の出番。
- ミニ例:否定 → You are not Mark.(are の直後に not)。疑問 → Are you Mark?(are を文頭へ)。do は登場しない。
練習問題
- 私は花です。 ── ( I / Hana / am ).
- あなたはわかば市出身です。 ── ( from / are / Wakaba City / you ).
- 私はマークではありません。 ── ( not / I / Mark / am ).
- あなたはケイトですか。 ── ( you / Kate / are )?
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(1) I am Hana.(短縮:I'm Hana.)
(2) You are from Wakaba City.(短縮:You're from Wakaba City.)
(3) I am not Mark.(短縮:I'm not Mark.)
(4) Are you Kate? ── 疑問文では are を文の先頭に。
- I ( ) Riku.
- You ( ) kind.
- ( ) you happy?
- I ( ) not from Tokyo.
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(1) am ── 主語が I なので am。
(2) are ── 主語が You なので are。
(3) Are ── You が主語の疑問文。先頭に Are。
(4) am ── I am not の形。
- You are a student.
- I am from Wakaba City.
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(1) You are a student.
- 否定:You are not a student.(短縮:You aren't / You're not)
- 疑問:Are you a student?
(2) I am from Wakaba City.
- 否定:I am not from Wakaba City.(短縮:I'm not)
- 疑問:(主語が I の疑問文は通常使わないので省略)
- Are you Hana?(Yes)
- Are you from Tokyo?(No)
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(1) Yes, I am. ── Yes, I'm. とは言わない。
(2) No, I am not.(短縮:No, I'm not.)
- 私は中学生です。
- あなたは親切です。
- 彼女は図書館にいます。
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(1) I am a junior high school student.
(2) You are kind.
(3) She is in the library.
まとめ
- be動詞は主語と後ろの言葉を「=」でつなぐ動詞。中1では am, are の2つを使い分ける。
- 主語が I → am、主語が You → are。
- 短縮形:I am → I'm、You are → You're。
- 否定文:be動詞の すぐ後ろに not。例 I am not / You are not(You aren't)。
- 疑問文:be動詞を文の先頭に。例 Are you Mark?
- 応答:Yes, I am./No, I am not.(Yes, I'm. はNG)。
- 否定疑問文(Isn't it 〜?など)は、答えの中身が肯定ならYes、否定ならNoで答える(日本語の「はい/いいえ」の感覚と逆になることがある)。
- be動詞のあとには 名詞・形容詞・場所を表す言葉が来る。
もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)
※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。
am・are・is は1つの動詞「be」の仲間発展
中1で別々に習う am, are, is は、じつは同じ動詞「be」が主語に合わせて姿を変えたものです。be は英語でいちばん不規則な動詞で、be・am・are・is・was・were・been・being という8つの形を持ちます。
英語は世界でいちばん使われている言語実生活
言語データベースのエスノローグ(2026年)によると、英語は母語と第二言語を合わせた話者数が約14億9千万人で、世界第1位です。be動詞を学ぶことは、世界中の人と通じ合える言葉の入り口に立つことでもあります。
出典:Wikipedia「List of languages by total number of speakers」(出典:Ethnologue 2026)
英語を話す人の多くは「第二言語」として使っている実生活
英語の話者約14億9千万人のうち、母語として話す人は約3億7千万人で、残りの約11億人は第二言語として学んで使っています。つまり世界の多くの人が、私たちと同じように後から英語を身につけた仲間です。
出典:Wikipedia「List of languages by total number of speakers」(出典:Ethnologue 2026)
英語の授業がめざすのは「伝え合う力」発展
文部科学省の中学校学習指導要領では、英語の目標を「聞くこと・話すこと・読むこと・書くこと」の力を養い、互いの考えや気持ちを伝え合えるようにすることだとしています。I am … のような自己紹介の文も、相手と通じ合うための第一歩です。
英語学習は小学校から始まっている発展
文部科学省の学習指導要領では、2020年度から小学3・4年で「外国語活動」、小学5・6年で教科としての「外国語(英語)」が行われています。中1の be動詞は、聞く・話す中心だった小学校の英語を、読み書きを含めて整理し直す出発点です。
