図でつかむ
日本海側と太平洋側、北海道と南西諸島など、同じ日本でも気候が大きく違います。
日本の気候の基本
- 日本の大部分は 温帯(温帯湿潤気候)。四季がはっきり。
- 北海道は 冷帯(亜寒帯)。
- 南西諸島は 亜熱帯に分類されることもある。
- 影響を与える要素:モンスーン(季節風)・海流・山脈。
モンスーンが日本に雨を運ぶ
夏のモンスーン
太平洋から 南東の湿った風が日本に吹く。
山脈にぶつかって雨を降らせるので、太平洋側で夏に雨が多い。
冬のモンスーン
シベリアから 北西の冷たく乾いた風が吹く。
日本海を渡るときに水分を含み、山脈にぶつかって 日本海側に大雪を降らせる。
山脈を越えた後は乾いて、太平洋側は冬は晴れ。
日本周辺の4つの海流
- 黒潮(日本海流):日本の太平洋側を北上する 暖流。
- 親潮(千島海流):千島列島から南下する 寒流。
- 対馬海流:日本海側を北上する 暖流。
- リマン海流:日本海を南下する 寒流。
暖流と寒流のぶつかるところは 潮目(しおめ)と呼ばれ、プランクトンが豊富で 世界有数の漁場になります。三陸沖の潮目は特に有名。
6つの気候区分
① 北海道の気候
- 冷帯(亜寒帯)
- 年中気温が低い。冬は -20℃以下になる地域も。
- 梅雨がない(梅雨前線が届かない)。
- 夏は短くて涼しい。湿度が低く過ごしやすい。
- 雪が多く積もる地域もある。
② 太平洋側の気候
- 本州・四国・九州の太平洋側(関東・東海・近畿南部・四国南部・九州南部)。
- 夏は南東モンスーンで雨が多い。
- 冬は乾いた晴天。北西モンスーンが山脈で乾燥するため。
- 気温の年較差が大きい。
③ 日本海側の気候
- 本州の日本海側(東北・北陸・山陰)。
- 冬は北西モンスーンで大雪。日本海から大量の水分を含んだ風が山脈にぶつかる。
- 夏は晴れて暑い。フェーン現象でさらに気温が上がることもある。
- 新潟・富山・福井は 世界有数の豪雪地帯。
④ 中央高地(内陸性)の気候
- 中部地方の内陸(長野・山梨・群馬・岐阜の高地)。
- 標高が高く 年中涼しい。
- 気温の年較差・日較差が大きい(夏暑く冬寒い/昼暖かく夜寒い)。
- 降水量は少なめ。
- 高原野菜(レタス・キャベツ)の栽培が盛ん。
⑤ 瀬戸内の気候
- 瀬戸内海沿岸(広島・岡山・香川・愛媛・大阪南部)。
- 1年中雨が少ない。北の中国山地と南の四国山地に挟まれてモンスーンの雨を遮るため。
- 温暖。日照時間が長い。
- ため池が多く、塩田・果樹園(みかん)が発達。
⑥ 南西諸島の気候
- 沖縄・奄美など南西諸島。
- 亜熱帯気候。1年中暖かい。
- 冬でも10℃以下になることはまれ。
- 降水量が多い(特に梅雨〜台風シーズン)。
- サンゴ礁・マングローブが見られる。
気候区分のまとめ表
| 区分 | 冬 | 夏 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 非常に寒い | 涼しい | 冷帯・梅雨なし |
| 太平洋側 | 乾燥・晴れ | 蒸し暑い・雨多い | 年較差大 |
| 日本海側 | 大雪 | 暑い | 豪雪地帯 |
| 中央高地 | 寒い | 涼しい | 日較差大 |
| 瀬戸内 | 温暖 | 温暖 | 雨が少ない |
| 南西諸島 | 温暖 | 蒸し暑い | 亜熱帯・台風多 |
練習問題
問題1(気候区分の判定)
次の都市はどの気候区分か。
- 札幌
- 新潟
- 東京
- 松本(長野)
- 高松(香川)
- 那覇
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(1) 北海道の気候
(2) 日本海側の気候(豪雪)
(3) 太平洋側の気候
(4) 中央高地の気候
(5) 瀬戸内の気候(雨少ない)
(6) 南西諸島の気候(亜熱帯)
問題2(モンスーン)
日本海側の冬に大雪が降る理由を、モンスーン(季節風)の動きで説明しなさい。
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冬に シベリアから乾いた北西の風が吹くが、これが 日本海を渡るときに大量の水分を含み、本州の山脈にぶつかって 日本海側で大雪になる。山脈を越えた風は乾燥するので、太平洋側は晴れる。
問題3(瀬戸内)
瀬戸内地方で1年中雨が少ない理由を答えなさい。
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北の 中国山地と南の 四国山地に挟まれて、夏も冬もモンスーンが山で遮られ、雨を運ぶ前に水分が落ちてしまうから。
問題4(潮目)
潮目(しおめ)とは何か。日本のどこに有名な潮目があるか。
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暖流と寒流がぶつかる場所。プランクトンが多く、世界有数の漁場になる。日本では 三陸沖(黒潮と親潮の合流)が有名。
まとめ
- 日本の気候は 6区分:北海道/太平洋側/日本海側/中央高地/瀬戸内/南西諸島。
- 気候を決める要素は モンスーン・海流・山脈。
- 夏は 太平洋側に雨、冬は 日本海側に大雪。
- 北海道は 梅雨なし、南西諸島は 亜熱帯。
- 暖流(黒潮・対馬)と寒流(親潮・リマン)が日本を囲み、ぶつかる 潮目が世界的な漁場を生む。