中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

文の組み立て ── 主語・述語・修飾語

「鳥が/空を/高く/飛ぶ。」── この文の主語はどれ? 述語はどれ? 答えられる人は多いはず。でも「白い鳥が高く飛ぶ。」となると、「白い」が「鳥」を修飾しているのか「飛ぶ」を修飾しているのかでつまずきます。今回は 主語・述語・修飾語 の3点セットを、文節同士の関係として一段くわしく整理します。

文には「だれが/どうした」の骨組みがある

どんなに長い文も、骨を抜き出すと 「だれが/どうした」 の2つに行き着きます。この2つを 主語と述語といいます。

用語
主語(しゅご)と述語(じゅつご)
主語は「何が」「誰が」にあたる文節。述語は「どうする」「どんなだ」「何だ」「ある/いる」にあたる文節。
例:主語と述語をぬき出す

犬が / 走る。 ── 主語:犬が/述語:走る

空が / 青い。 ── 主語:空が/述語:青い

父は / 教師だ。 ── 主語:父は/述語:教師だ

机の上に / 本が / ある。 ── 主語:本が/述語:ある

述語は文末にある(日本語の特徴)

日本語の述語は、ほぼ 文の最後にあります。これは英語など他の言語と大きく違うところです。

  • 日本語:主語 → ・・・ → 述語(最後)
  • 英語:主語 → 述語 → ・・・(2番目)

「私は昨日 公園で 弟と サッカーを した。」── 述語の「した」は最後にきます。日本語の文を読むときは、まず 文末の述語を確認するのがコツです。

述語の4タイプ

述語の形は4種類あります。「何が/だ」「何が/する」など、文の意味の核を決めます。

述語の4タイプ

どうする(動作) ── 鳥が 飛ぶ

どんなだ(性質) ── 空が 青い

何だ(同じである) ── 父は 教師だ

ある/いる(存在) ── 庭に 犬が いる

主語は省略されることがある

日本語では、わかる場合 主語を省略することがよくあります。

例:主語が省略された文

「明日も来ます。」 ── 主語「私が」が省略されている。

会話で「行こうか?」 ── 主語「あなた・私たちが」が省略されている。

テストで聞かれたとき
  • 「主語をぬき出しなさい」と言われたら、文中にある場合のみそのまま答える。
  • 「主語を補いなさい」と言われたら、文脈から「私が」「彼が」など補って答える。

修飾語 ── 言葉をくわしくする働き

主語と述語だけでは骨だけです。「いつ」「どこで」「どのように」「どんな」といった内容を加えるのが 修飾語です。

用語
修飾語(しゅうしょくご)
他の文節を くわしく説明するはたらきをもつ文節。説明される側を 被修飾語という。
例:修飾語を見つける

白い 鳥が 空を 高く 飛ぶ。

「白い」 → 「鳥が」をくわしくする(どんな鳥?)

「空を」 → 「飛ぶ」をくわしくする(どこを?)

「高く」 → 「飛ぶ」をくわしくする(どう?)

修飾語には2種類ある

修飾の 受け手 によって、修飾語は2タイプに分かれます。

  • 連体修飾語(れんたいしゅうしょくご):名詞(体言) をくわしくする。「白い/鳥」「美しい/花」
  • 連用修飾語(れんようしゅうしょくご):動詞・形容詞・形容動詞(用言) をくわしくする。「ゆっくり/走る」「とても/速い」

体言」は名詞のこと、「用言」は動詞・形容詞・形容動詞のこと。これは品詞の単元でくわしくやります。

修飾語の「かかり方」を矢印で確認

修飾語がどこにかかるかを、文の中で 矢印で示す問題がよく出ます。

例:「赤い帽子をかぶった少女が公園で遊ぶ。」

赤い → 帽子を(連体修飾)

帽子を → かぶった(連用修飾)

かぶった → 少女が(連体修飾)

公園で → 遊ぶ(連用修飾)

主語:少女が/述語:遊ぶ

つまずきポイント:かかり先を間違えやすい
  • 「白い 大きな 鳥が 飛ぶ。」── 「白い」「大きな」はどちらも「鳥が」にかかる。「飛ぶ」ではない。
  • 判定のコツ:意味が通じる方にかかると考える。「白い飛ぶ」は意味が通じない。

教科書で確認した読解へのつなげ方

  • 主語・述語は、文の意味の骨組みをつかむための道具。まず述語を見つけてから主語を探す。
  • 修飾語は「どの言葉をくわしくしているか」を矢印で結ぶと、読み違いを防げる。
  • 日本語では主語が省略されることが多いので、前後の文脈から補って読む。
つまずき:近くの言葉に必ずかかるとは限らない
  • 修飾語は直後の語だけでなく、少し離れた述語にかかることがある。
  • 「何が・どうした」「何を・どうした」の組に戻すと、文の中心が見えやすい。

練習問題

問題1(主語と述語)
次の文の主語と述語を答えなさい。
  1. 桜の花が満開だ。
  2. 弟は元気な子どもだ。
  3. 図書館にたくさんの本がある。
答えを見る

(1) 主語:花が 述語:満開だ

(2) 主語:弟は 述語:子どもだ

(3) 主語:本が 述語:ある(「図書館に」は修飾語)

問題2(述語のタイプ)
次の述語は4タイプのどれか答えなさい。
  1. 太郎は学生だ。
  2. 風がそよぐ。
  3. この本はおもしろい。
  4. 机の上に時計がある。
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(1) 何だ(同じである)

(2) どうする(動作)

(3) どんなだ(性質)

(4) ある/いる(存在)

問題3(修飾の関係)
「小さな 子どもが 大声で 泣く。」── 各修飾語は何にかかっているか答えなさい。
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「小さな」 → 子どもが(連体修飾)

「大声で」 → 泣く(連用修飾)

骨:主語=子どもが 述語=泣く

問題4(省略の補い)
次の文に省略された主語を補いなさい。

「昨日、本屋で立ち読みをした。」

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私が(または「私は」)

この文の動作主は文中に出ていないので「私」と補う。文脈に「彼は」「弟は」などの主体が示されていれば、それに合わせる。

まとめ

  • 文の骨組みは 主語(何が)+述語(どうした)
  • 日本語の 述語は文末にくる。文を読むときは、まず文末を確認する。
  • 述語のタイプは どうする/どんなだ/何だ/ある・いる の4種類。
  • 主語は 省略されることがある。「補いなさい」と聞かれたら文脈から補う。
  • 修飾語は 連体修飾(名詞をくわしくする)と 連用修飾(用言をくわしくする)の2種類。