中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

ヒストグラムと度数折れ線 ── 表をグラフにする

度数分布表を作ったら、次はグラフ化。ヒストグラム度数折れ線の2つで、データの「形」を視覚的につかみます。山型・偏った形・2つの山があるなど、グラフの形で性質が見えてきます。

ヒストグラムとは

用語
ヒストグラム(柱状グラフ)
度数分布表をもとに、横軸を階級、縦軸を度数として描く柱状グラフ。柱と柱の間にすき間を空けない。
身長のヒストグラム 140-145 145-150 150-155 155-160 160-165 2 5 8 10 4 階級(身長 cm) 度数(人)
図1:ヒストグラム ── 横軸が階級、縦軸が度数

ヒストグラムの作り方

  1. 横軸に階級の境界、縦軸に度数の目盛り
  2. 各階級の上に 度数の高さの長方形を立てる
  3. 長方形の 横幅は階級の幅、すき間を空けない(棒グラフとの違い)
棒グラフとヒストグラムの違い
  • 棒グラフ:項目(種類別)。棒どうしは離す。例:好きな科目の人数。
  • ヒストグラム:連続した階級。棒(柱)どうしは くっつける。例:身長の分布。

度数折れ線(どすうおれせん)

用語
度数折れ線
ヒストグラムの 各長方形の上辺の中点を線で結んだもの。データの傾向(増減)が見やすくなる。

両端の処理:両端には 度数0の階級があるとして、横軸(線)に降ろすのが普通です。

ヒストグラムから読み取れること

グラフの形で見えること
  • 山型(中央が高い):平均的な値が多く、極端な値は少ない。テストの点数や身長など。
  • 左に偏った形(小さい値が多い):低めに集まっている。
  • 右に偏った形:高めに集まっている。
  • 双峰(2つの山):2つのグループが混ざっている可能性。例:男女混合のクラスの身長。
  • 平らな形:データがバラついている。

2つのデータを重ねて比較

クラスAとクラスBのテスト成績を比べたいとき、度数折れ線を2本重ねて描くと違いが分かりやすい。
もし「Aは中央に集中、Bは広がっている」なら、Aのほうが「ばらつきが小さい」と判断できます。

ヒストグラムを読む順番

  • 横軸は階級、縦軸は度数。棒の高さが人数や個数を表す。
  • 階級幅がそろっているかを確認してから、山の位置や散らばりを見る。
  • 最頻値は、度数が最大の階級の階級値で代表する。
  • 度数折れ線は、各階級の中央の点を結んだもの。棒の上端をそのままなぞるわけではない。
注意
  • 「10以上20未満」の階級では20は入らない。境界の値がどちらに入るかを確認する。
  • ヒストグラムだけで個々の正確な値はわからない。

練習問題

問題1(用語)
ヒストグラムと棒グラフの違いを答えなさい。
答えを見る

解答:棒グラフは項目別のデータ(種類が違うもの)を比べるグラフで、棒どうしを離して描く。ヒストグラムは連続した階級ごとの度数を表すグラフで、棒(柱)どうしをくっつけて描く。

問題2(読み取り)
図1の身長のヒストグラムから、次を読み取りなさい。
  1. もっとも度数の大きい階級
  2. 合計人数
  3. 150cm以上 160cm未満の人数
答えを見る

(1) 155以上 160未満(10人)

(2) 2+5+8+10+4 = 29人

(3) 8+10 = 18人

問題3(記述)
ヒストグラムが「双峰(2つの山)」の形になるとき、どんなことが考えられるか説明しなさい。
答えを見る

解答例:2つの山があるということは、データの中に 性質の違う2つのグループが混ざっている可能性がある。例えば、男女混合の身長データをヒストグラムにすると、男子の山と女子の山の2つができることがある。グループを分けて分析するとデータの特徴がよりはっきり見える。

まとめ

  • ヒストグラム:横軸が階級、縦軸が度数。柱どうしすき間を空けない。
  • 度数折れ線:各柱の上辺の中点を結ぶ折れ線。
  • 棒グラフとは違い、連続した階級を扱うのがヒストグラム。
  • 形(山型・偏り・双峰)からデータの性質が読み取れる。
  • 2つのデータの比較には度数折れ線を重ねるのが分かりやすい。