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同じ日本の人口でも、富士山型からつぼ型へ形が変わると、65歳以上の層が広がり土台の子どもの層が細くなります。支える世代と支えられる世代のバランスの変化を形で読み取ってください。
少子高齢化
- 合計特殊出生率は低く、人口を維持する水準を下回っている
- 高齢化率は高く、65歳以上が人口の大きな割合を占める
- 将来人口は減少が予測されている。具体的な数値は最新の人口推計で確認
少子高齢化の課題
- 年金・医療・介護の社会保障費の増大
- 労働人口の減少
- 経済成長の鈍化
- 地域コミュニティの維持困難
- 子育て世代の負担増
- 背景:出生率の低下、平均寿命の伸び、都市への人口集中。
- 結果:働く世代の割合が下がり、支える人と支えられる人のバランスが変わる。
- 比較:都市部は保育・住宅・通勤の負担、地方は交通・医療・学校維持の課題が目立つ。
家族形態の変化
- 核家族化:祖父母と同居しない、夫婦や親子だけで構成される核家族の世帯が増えた
- 単独世帯(一人暮らし)の増加:未婚化や高齢者の一人暮らしの増加を背景に、単独世帯の割合が上昇している
- 世帯の小規模化により、地域や家族どうしで支え合う力が弱まり、社会保障の必要性が高まっている
情報化社会
インターネット・スマートフォン・SNS・AI の普及
→ 情報が瞬時に世界中で共有される
→ 仕事・教育・買い物の仕方が大きく変わる
AI(人工知能):人間のような判断や作業をコンピューターが行う技術。文章や画像を自動で作る生成AIの活用が広がる一方、誤った情報を生み出すことがあるので注意が必要
ビッグデータ:インターネットの利用などから生まれる膨大で複雑な情報の集まり。分析することで新しいサービスや政策づくりに活用される
- メリット:便利、効率的、情報アクセスが容易
- デメリット:フェイクニュース、プライバシー侵害、依存症、デジタル格差
- 必要な力:メディアリテラシー(情報を見極める力)や情報リテラシー(情報を正しく活用し、責任を持って発信する力)
グローバル化
- 食品の多くを輸入に頼る。食料自給率は年度で変わるため最新資料で確認
- 多国籍企業の活動
- 外国人労働者・観光客の増加
- 共通の課題:感染症・気候変動・テロなど
多様性(ダイバーシティ)
- 性別・人種・国籍・年齢・障害など、多様な人々が共生
- LGBTQ+の権利
- 外国人労働者の受け入れ
- 障害者の社会参加
- 男女共同参画社会:1999年制定の男女共同参画社会基本法にもとづき、性別に関わりなく個性と能力を発揮できる社会をめざす取り組み
多様性は「違いをただ認める」だけでなく、学校・職場・地域で参加しやすい条件を整えることまで含みます。言語、バリアフリー、働き方、差別をなくす制度などが具体例です。
効率と公正 ── 対立を合意に導く2つの見方
効率と公正の両方から話し合うことで、みんなが納得できるきまり(ルール)が生まれる。きまりには、対立を防ぎ、みんなが安心して暮らせるようにする意義がある。
SDGs(持続可能な開発目標)
2015年 国連で採択。2030年までに達成すべき17の目標。
貧困・飢餓・健康・教育・ジェンダー・水・エネルギー・働きがい・経済成長・不平等是正・住み続けられる街・気候変動など
- 少子化:子どもの数が減ること
- 高齢化:65歳以上の割合が増えること
- 2つはセットで進行する。「少子高齢化」
人口ピラミッドの変化
1950年:富士山型(若年層が多い・ピラミッド型)
1990年:つりがね型(出生率低下・各世代均等)
2020年代:つぼ型(高齢者が多く、若年層が少ない形)
→ 一人の若者が高齢者を支える構造に
少子高齢化への対策
- 子育て支援:保育所増設、児童手当、育児休業
- 働き方改革:女性活躍、テレワーク、時短勤務
- 外国人労働者の受け入れ:技能実習、特定技能
- AI・ロボットの活用:人手不足を技術で補う
- 高齢者の活躍:定年延長、シニア雇用
情報化社会の課題と対策
フェイクニュース対策:複数のソースを確認、公的機関の情報を優先
SNSのトラブル:個人情報の流出、誹謗中傷、いじめ
デジタル格差:高齢者・低所得家庭との情報格差
サイバー犯罪:詐欺、ハッキング、ウイルス
→ 情報モラル教育と セキュリティ対策が必要
SDGs 17の目標(一部)
- 1: 貧困をなくそう
- 2: 飢餓をゼロに
- 4: 質の高い教育をみんなに
- 5: ジェンダー平等を実現しよう
- 7: エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
- 13: 気候変動に具体的な対策を
- 14: 海の豊かさを守ろう
- 16: 平和と公正をすべての人に
- 便利さの裏に プライバシーの問題がある
- 情報の 真偽を見極める力(メディアリテラシー)が不可欠
- 誰でも発信できる時代=誰でも被害者にも加害者にもなりうる
- 輸入に頼ると 食料安全保障の問題が起こる。食料自給率は最新資料で確認
- 外国人労働者の 権利保障も必要
- グローバルとローカル(国内)のバランス
この章でつまずきやすいところ
現代社会の単元は「少子高齢化・情報化・グローバル化・SDGs」など似た言葉が並び、本文を読む途中で意味がねじれやすいところです。読みながら迷いやすい場面を4つ取り上げ、整理のコツを示します。
「少子化」と「高齢化」を別々の出来事だと思ってしまう
- つまずく場面:本文で「少子高齢化」が出てきたとき、「少子化=子どもが減る」「高齢化=高齢者が増える」を別の現象として読んでしまい、なぜ一語でまとめて扱うのかがピンとこないまま読み進めてしまう。
- 克服のコツ:ここは因果関係で整理します。出生率の低下で若い世代が減り、平均寿命がのびて高齢者の割合が相対的に高くなる、という同じ人口構造の変化の表裏です。教科書では2つをセットで「少子高齢化」と一語で扱い、社会保障や労働人口とつなげて読みます。
- ミニ例:日本では戦後、人口ピラミッドが富士山型から、つりがね型を経て、現在はつぼ型に近い形へと変化したと教科書では整理されます。少子化と高齢化が同時に進んだ結果として読むのがポイントです。
情報化を「便利になること」だけで読み終えてしまう
- つまずく場面:本文の「情報化の進展」を読むと、スマートフォンやSNSで便利になった話に意識が向き、フェイクニュースやプライバシーのくだりを軽く読み飛ばしてしまう。結果として「情報化=良いこと」とだけ覚えてしまう。
- 克服のコツ:ここは見分け方で整理します。情報化の段落を読むときは、メリット(便利・情報が得やすい)とデメリット(誤情報・プライバシー)の二面で線を引きましょう。教科書では、両面をつなぐ力としてメディアリテラシーが位置づけられています。
- ミニ例:同じSNSでも、災害時に情報共有で役立つ一方、誤情報の拡散が起きうる、と教科書では両面で整理されます。
グローバル化を「外国と仲良くなること」だと読んでしまう
- つまずく場面:「人・モノ・お金・情報が国境を越えて動く」を読んだとき、海外旅行や輸入品の話としてだけ受け取り、食料自給率や外国人労働者の権利のくだりが「別の話題」に見えてしまう。
- 克服のコツ:ここは因果関係で整理します。国境を越えた移動が増えると、食料を輸入に頼る→食料自給率の低下という課題、働く人が国を越える→権利保障の課題、というように、便利さの裏に課題が生まれる構造になります。教科書では「相互依存」と「共通課題」をセットで扱います。
- ミニ例:感染症や気候変動のように一国だけでは解決できない課題が、グローバル化の代表例として教科書に整理されています。
SDGsを「環境問題のための目標」だと思い込んでしまう
- つまずく場面:本文でSDGsが出てきたとき、目標14「海の豊かさを守ろう」や「気候変動」など環境系の目標名が先に目に入り、続く貧困・教育・ジェンダーの目標を同列に拾えないまま、SDGs=環境と短絡して次の段落へ進んでしまう。
- 克服のコツ:ここは位置関係で整理します。環境はSDGsの一部であり、社会・経済の課題と並列に置かれているのがSDGsの枠組みです。本文を読むときは、環境系の目標だけでなく、貧困・教育・ジェンダーなどの目標も同じ重みで並んでいる、と意識して読みましょう。
- ミニ例:SDGsは2015年に国連で採択され、2030年までの達成を目指す17の目標です。目標1「貧困をなくそう」や目標5「ジェンダー平等」のように、環境以外のテーマも17の中に含まれるのがSDGsの特徴です。
練習問題
- 子どもの数が減り、高齢者の割合が増える現象
- 人・モノ・お金・情報が国境を越えて動くこと
- 情報を正しく見極める力
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(1) 少子高齢化 (2) グローバル化 (3) メディアリテラシー
SDGsとは何か。何年に採択されたか。
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持続可能な開発目標。2015年に国連で採択。2030年までに達成すべき17の目標。
少子高齢化が社会保障と地域社会に与える影響を説明しなさい。
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例:高齢者が増えると年金・医療・介護の支出が増える一方、働く世代が減るため保険料や税を負担する人が少なくなる。地方では人口減少によって学校、病院、公共交通などの維持が難しくなる。
まとめ
- 現代社会の3つの変化:少子高齢化・情報化・グローバル化。
- 少子高齢化:社会保障費増、労働人口減、経済成長鈍化。
- 地域では、医療・交通・学校・買い物など生活基盤の維持も課題。
- 情報化:便利だが、フェイクニュース・プライバシー問題。
- グローバル化:相互依存と共通課題。
- 多様性とSDGs(17の目標)が今後の方向性。
もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)
※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。
出生数が初めて70万人を下回った(2024年)時事
2025年の合計特殊出生率は1.14で過去最低を更新し、生まれた子どもの数(出生数)は約67万1千人でした。2024年に統計を始めて以来はじめて70万人を割り込んで以降、2年連続で70万人を下回っています。教科書がいう少子化が、近年さらに速く進んでいることを示す数字です。
高齢化率は29.4%で世界一時事
2025年9月時点で65歳以上の人口は約3619万人、総人口に占める割合(高齢化率)は29.4%で過去最高を更新しました。この割合は世界の国々の中で最も高く、日本は世界で最も高齢化が進んだ国です。
在留外国人が過去最多の約413万人時事
2025年末の在留外国人数は約412万5千人で、初めて400万人を超え、4年連続で過去最多を更新しました。人手不足を背景に外国人労働者が増えており、グローバル化や多文化共生が身近な課題になっていることがわかります。
高齢者に残るデジタル格差発展
令和6年版情報通信白書によると、インターネットの個人利用率は全体で約86%(2023年)ですが、13〜69歳ではどの年代も9割を超える一方、70歳以上になると利用率が大きく下がります。便利な情報化社会でも、使える人と使いにくい人の差(デジタル格差)をどう埋めるかが課題です。
食料自給率は38%のまま発展
2023年度の日本の食料自給率(カロリーベース)は38%で、ここ数年は低い水準が続いています。多くの食料を輸入に頼る構造は、グローバル化のもとで食料安全保障を考える材料になります。
SDGsは達成まで折り返し、進捗は遅れぎみ時事
2015年に採択されたSDGsは2030年が達成期限で、ちょうど折り返しを過ぎました。国連の2025年の報告では、順調または緩やかに進んでいる項目は全体の約35%にとどまり、世界全体で取り組みの加速が必要とされています。
