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8章 『平家物語』「那須与一(扇の的)」 ── 50問問題集

『平家物語』「那須与一(扇の的)」の重要事項を、基本20・標準20・応用10の3段階で総点検。答えはタップで開けます。

基本(20問)

問題1
「那須与一」が収められている軍記物語の作品名を漢字で答えなさい。
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平家物語
「那須与一(扇の的)」は『平家物語』の屋島の場面の名場面である。
問題2
那須与一が活躍した戦いの名前を答えなさい。
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屋島の戦い
1185年、讃岐国屋島での源平合戦で那須与一が扇の的を射た。
問題3
那須与一が射抜いたものは何ですか。
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扇(扇の的)
平家が船の竿の先に立てた扇を与一が射抜いた。
問題4
屋島の戦いが起こった年を西暦で答えなさい。
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1185年
屋島の戦いは1185年に行われた源平合戦の重要な戦いである。
問題5
那須与一はおよそ何歳だったとされていますか。
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約20歳
与一は約20歳の若さで重要な任務を任された弓の名手である。
問題6
扇の的を射よと与一に命じた源氏の武将は誰ですか。
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源義経
源義経の命を受けて那須与一が扇の的に挑んだ。
問題7
扇の的を射る場面で、源氏は陸と海のどちらにいましたか。
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源氏は陸に馬を並べ、平家は海上の船に並んで向かい合っていた。
問題8
扇の的を射る場面で、平家は陸と海のどちらにいましたか。
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海(海上の船)
平家は海上に船を一面に並べて見物していた。
問題9
『平家物語』のような、戦いを題材にした物語の種類を何といいますか。
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軍記物語
『平家物語』は戦いを描いた軍記物語の代表作である。
問題10
『平家物語』を語り伝えた、琵琶を弾く僧を何といいますか。
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琵琶法師
『平家物語』は琵琶法師によって語り継がれた。
問題11
古語「折節(おりふし)」の意味を答えなさい。
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ちょうどそのとき
「折節」は「ちょうどそのとき」という意味の古語である。
問題12
古語「別して(べっして)」の意味を答えなさい。
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特に
「別して(べっして)」は「特に」「とりわけ」という意味である。読みは促音化して「べっして」となる。
問題13
古語「くつばみ」は本文ではどのような意味で用いられていますか。
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「くつばみ」は本来馬の口にかける金具だが、ここでは「馬」を指す。
問題14
与一が放った、音を立てて飛ぶ矢を何といいますか。
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鏑矢(かぶらや)
与一は鏑矢を放って扇の要ぎわを射切った。
問題15
那須与一の出身は現在の何県にあたりますか。
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栃木県
与一は下野国(現在の栃木県)那須の出身である。
問題16
扇の的を射る船に乗っていたのは、どのような人物でしたか。
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女房(女性)
平家側は船の上に女房を乗せ、竿の先に扇を立てて挑発した。
問題17
『平家物語』の文体に特徴的な、音読しても美しいリズムを何調といいますか。
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七五調
『平家物語』は七五調のリズムで琵琶法師の語りに合う文体である。
問題18
屋島は現在の何県にありますか。
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香川県
屋島は讃岐国、現在の香川県高松市にある。
問題19
古語「はげしく」を現代語で答えなさい。
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激しく
「はげしく」は北風が「激しく」吹く様子を表す。
問題20
扇の的を射た場面の季節(時期)はおよそいつでしたか。
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2月(寒い時期)
場面は2月の寒い時期、北風が激しく吹く中で行われた。

標準(20問)

問題21
古語「ひらめく」の意味を答えなさい。
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ひらひらと動く
扇が竿の先で「ひらひらと動く」様子を表す語である。
問題22
「晴れならず」の意味を答えなさい。
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晴れがましくない
「晴れならず」は「晴れがましくない」という意味である。
問題23
「面(おもて)を向かふ」の意味を答えなさい。
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顔を向ける
「面を向かふ」は「顔を向ける」という意味である。
問題24
扇が「くしに定まらず」とあるが、「くし」とは何のことですか。
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竿(の先)
扇が竿の先で安定せずに動いていた様子を表す。
問題25
与一が祈りの冒頭で唱えた、武運の神を意味する言葉を答えなさい。
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南無八幡大菩薩
与一は「南無八幡大菩薩」と武運の神に祈った。
問題26
与一が祈った神々のうち、本文に挙げられた那須の神の名を答えなさい。
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那須湯泉大明神
与一は日光権現・宇都宮明神・那須湯泉大明神などの神に祈った。
問題27
与一は、もし扇を射損じたらどうすると誓いましたか。
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弓を折って自害し、二度と人に顔を見せないと誓った
失敗すれば自害するという覚悟が若き武士の真剣さを表す。
問題28
与一の矢は扇のどのあたりを射切りましたか。
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扇の要ぎわ(要から一寸ほどの所)
矢は扇の要ぎわを正確に射切った。
問題29
射抜かれた扇はその後どうなりましたか。
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春風に乗って空高く舞い上がり、海に落ちた
扇は春風に乗って舞い上がり、海へ落ちて場面を劇的にした。
問題30
扇を射抜いた後、平家はどのような動作で感動を表しましたか。
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船べり(ふなばた)を叩いた
平家は船べりを叩いて感動を表した。
問題31
扇を射抜いた後、源氏はどのような動作で感動を表しましたか。
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えびら(矢入れ)を叩いた
源氏はえびらを叩いてどよめき、感動を表した。
問題32
「ふなばたを叩く」「えびらを叩く」という描写は、何を表していますか。
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敵味方を超えた感動
両軍がともに動作で感動を示し、敵味方を超えた感激が描かれる。
問題33
扇の的が射にくかった理由を、三つの自然・状況の条件で答えなさい。
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遠いこと、風が強いこと、波で船も扇も揺れていたこと
距離・風・波による揺れが的を射る困難さの根拠になる。
問題34
「漂へば」を現代語に訳しなさい。
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漂うので
船が波に揺られて漂うので扇が安定しない様子を表す。
問題35
「いづれもいづれも、晴れならずといふ事ぞなき」を現代語訳しなさい。
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どちらもどちらも、晴れがましくないということはない(みなが緊張して見つめている)
両軍がみな緊張して注目している場面を表す表現である。
問題36
「与一」という名は、何という意味からきていますか。
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十余り一(十一番目)の意
与一は10人兄弟の末弟で「十余り一」を意味する。
問題37
屋島の戦いの後、平家が滅亡した戦いの名前を答えなさい。
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壇ノ浦の戦い
1185年の壇ノ浦の戦いで平家は滅亡した。
問題38
一の谷の戦いで源義経が行ったとされる奇襲作戦を何といいますか。
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鵯越の逆落とし
1184年の一の谷の戦いでの鵯越の逆落としが知られる。
問題39
風・波・距離などの自然や状況の描写は、この場面で何を高める働きをしていますか。
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緊張感(射る困難さ)
自然描写は背景ではなく、的を射る困難さと緊張感の根拠になる。
問題40
古文では動作主が省略されやすいが、読むときはどうする必要がありますか。
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誰の動きかを場面から補って読む
古文の動作主は省略されやすいため場面で補う必要がある。

応用(10問)

問題41
与一が複数の神々の名を挙げて祈ったことから、彼のどのような心情が読み取れますか。
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失敗を恐れる真剣さと覚悟
多くの神に祈り自害まで誓う点に若き武士の真剣さと覚悟が表れる。
問題42
扇の的を射抜く成功を「与一個人の技量だけ」で読むのは不十分とされる理由を答えなさい。
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祈りや武士の名誉という文脈を見落とすから
成功は神への祈りや武士の名誉の重みと結びついて描かれている。
問題43
扇を射た後、平家の老武者が船べりに出て舞を舞い、義経が与一に命じたことは何ですか。
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もう一射せよ(老武者を射よ)と命じた
義経が再度の射撃を命じ、与一は老武者を射倒した。
問題44
老武者を射倒す後日談の場面は、戦争のどのような側面を描いていますか。
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戦争の非情さ
感動の直後に老武者を射る場面が戦争の非情さを示す。
問題45
与一が背負っていた重圧は、自分の名誉だけでなく何に関わるものでしたか。
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源氏全体の面目(名誉)
失敗すれば源氏全体の面目に関わる重圧を背負っていた。
問題46
この場面が「弓の名人伝」にとどまらず描いているものを答えなさい。
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武士の責任と名誉
場面は弓の技だけでなく武士の責任と名誉を描いている。
問題47
「沖には平家…陸には源氏…」のように、両軍を並べて描く表現技法を何といいますか。
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対句(対比)
対になる構文で両軍を並べ、場面の迫力と緊張を高めている。
問題48
記述式で心情や考えを答えるとき、本文のどこを手がかりに説明すべきですか。
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本文中の表現(叙述)を根拠にする
心情や考えは本文中の表現を根拠にして説明する必要がある。
問題49
「自分の感想だけで答え、本文の根拠を示さない」答え方の問題点を一言で答えなさい。
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本文に基づかず説得力がない(誤読になる)
代表的な誤解は感想だけで答え本文の根拠を示さないことである。
問題50
与一を読む際、「気軽に挑戦した」という解釈が誤りである理由を答えなさい。
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命令を受けた立場や失敗の重さを示す叙述に反するから
祈りや自害の覚悟の叙述から、気軽ではなく重圧の中での挑戦だとわかる。