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10章 漢文と故事成語 ── 50問問題集

漢文と故事成語の重要事項を、基本20・標準20・応用10の3段階で総点検。答えはタップで開けます。

基本(20問)

問題1
「漢文」とは何か。簡潔に説明せよ。
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中国の古典文学を、原文(漢字のみ)で表記したもの。
漢文は中国の古典を漢字だけで書き表したものである。
問題2
漢文を、返り点と送り仮名に従って日本語の語順で書き直した文を何というか。
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書き下し文
書き下し文は漢文を日本語の語順に直し、ひらがなや助詞を補った文である。
問題3
漢文を日本語の語順で読む工夫を何というか。
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訓読
漢字のみの漢文を日本語として読む読み方を訓読という。
問題4
レ点は、どのように読む返り点か。
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すぐ下の一字から、すぐ上の一字へ返って読む。
レ点は直下の一字を先に読み、一字上へ返る小さな返り点である。
問題5
一・二点は、どのように読む返り点か。
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一を先に、二を後に読み、二字以上戻って読む。
一二点はレ点より大きく、二字以上の範囲を返って読むときに使う。
問題6
「矛盾」の意味を答えよ。
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つじつまが合わないこと。
二つの事柄が同時には成り立たないことを矛盾という。
問題7
「蛇足」の意味を答えよ。
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余計なつけたし。不要な追加。
蛇足は必要のない余分なものを付け加えることをいう。
問題8
「五十歩百歩」の意味を答えよ。
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大差ないこと。
少しの違いはあっても本質的には同じであることをいう。
問題9
「四面楚歌」の意味を答えよ。
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周りがすべて敵で孤立した状態。
味方がなく、周囲が敵ばかりの孤立した状況をいう。
問題10
「守株」の意味を答えよ。
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古いやり方にとらわれて進歩しないこと。
昔の偶然の成功にこだわり、進歩しないことをいう。
問題11
「矛盾」の出典は何という書物か。
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『韓非子』
矛盾は『韓非子』に出てくる故事に由来する。
問題12
「蛇足」の出典は何という書物か。
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『戦国策』
蛇足は『戦国策』に記された故事に由来する。
問題13
「五十歩百歩」の出典は何という書物か。
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『孟子』
五十歩百歩は『孟子』に出てくる話に由来する。
問題14
「朝三暮四」の意味を答えよ。
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表面的なごまかし。または目先の利益にとらわれること。
合計が同じでも見かけの違いに惑わされることをいう。
問題15
漢文「読書」を書き下すとどうなるか。
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書を読む
レ点に従い「書」を先に読み「読」へ返る。
問題16
返り点と送り仮名は、漢字のどの位置に付けるか。
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返り点は左下、送り仮名は右下に付ける。
返り点は左下、送り仮名はカタカナで右下に記す。
問題17
漢文の「不」は書き下し文ではどう読むか。
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否定の「不」は書き下しで「ず」と読み、ひらがなにする。
問題18
漢文の「也」は書き下し文ではどう読むことが多いか。
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なり
断定を表す「也」は書き下しで「なり」と読む。
問題19
故事成語とは、どのような言葉か。
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中国の古い出来事やたとえ話を背景にもつ言葉。
故事成語は昔の出来事や物語をもとに生まれた言葉である。
問題20
「漁夫の利」の意味を答えよ。
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第三者が利益を得ること。
二者が争う間に、関係のない第三者が利益を得ることをいう。

標準(20問)

問題21
「守株」のもとの話を簡潔に説明せよ。
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農夫が、うさぎが切り株にぶつかって死ぬのを見て、畑を耕すのをやめて切り株のそばで待ち続けたが、二度とうさぎは現れず笑われた、という話。
偶然の幸運に頼り続けて失敗する話が守株の由来である。
問題22
「矛盾」のもとの話を簡潔に説明せよ。
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どんな矛でも防げる盾と、どんな盾でも貫ける矛を売る人が、その矛でその盾を突いたらどうなるかと問われ答えられなかった話。
両立しない二つの主張が同時に成り立たないことから矛盾の意味が生まれた。
問題23
「蛇足」のもとの話を簡潔に説明せよ。
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蛇の絵を最初に描き終えた者が余裕で足まで描いたところ、別の人に「蛇に足はない」と言われ酒を奪われた話。
余計な追加をしたために失敗した話が蛇足の由来である。
問題24
「五十歩百歩」のもとの話を簡潔に説明せよ。
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戦場で五十歩逃げた者が百歩逃げた者を臆病だと笑ったが、どちらも逃げた点では同じだ、という話。
逃げた距離が違っても逃げた事実は同じであることが由来である。
問題25
「朝三暮四」のもとの話を簡潔に説明せよ。
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猿に餌を朝三つ夕方四つ与えると言うと怒ったが、朝四つ夕方三つに変えると喜んだ、という話。
合計は同じなのに順序の違いで喜ぶ猿から表面的なごまかしの意味が生まれた。
問題26
論語「学而時習之、不亦説乎」の書き下し文を書け。
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学びて時にこれを習ふ、亦た説ばしからずや
返り点と送り仮名に従い古文調の日本語に直した文である。
問題27
論語「学而時習之、不亦説乎」の意味を答えよ。
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学んで時々これを復習することは、なんと喜ばしいことか。
学び復習する喜びを説いた孔子の言葉である。
問題28
「背水の陣」の意味を答えよ。
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退路を断つ覚悟で事にあたること。
逃げ道をなくして必死に取り組む決意をいう。
問題29
「呉越同舟」の意味を答えよ。
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仲の悪い者同士が同じ場にいること。
敵対する者が同じ場や境遇に居合わせることをいう。
問題30
「臥薪嘗胆」の意味を答えよ。
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苦労を耐えて目標を果たそうとすること。
目的のために長く苦難に耐えることをいう。
問題31
「塞翁が馬」の意味を答えよ。
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幸不幸は予測できないということ。
人生の幸不幸は予測できず変わりやすいことをいう。
問題32
「杞憂」の意味を答えよ。
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取り越し苦労。
起こるはずのないことを心配する無用な心配をいう。
問題33
「推敲」の意味を答えよ。
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文章を練り直すこと。
語句や表現を何度も練り直すことをいう。
問題34
「四面楚歌」の出典は何という書物か。
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『史記』
四面楚歌は『史記』項羽本紀に由来する。
問題35
「漁夫の利」の出典は何という書物か。
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『戦国策』
漁夫の利は『戦国策』に記された故事に由来する。
問題36
「守株」「朝三暮四」の出典をそれぞれ答えよ。
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守株:『韓非子』、朝三暮四:『荘子』
守株は韓非子、朝三暮四は荘子に由来する。
問題37
書き下し文と現代語訳の違いを説明せよ。
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書き下し文は古文調の日本語に直した文、現代語訳は意味が自然に伝わる現代文である。
書き下し文は読み方を、現代語訳は意味を表す点で異なる。
問題38
漢文「読二書一」を書き下すとどうなるか。
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書を読む
一二点に従い「書」を先に読んでから「読」へ返る。
問題39
レ点と一・二点の違いを、返る範囲に注目して説明せよ。
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レ点は一字上へ小さく返り、一・二点は二字以上の範囲を大きく返る。
返る範囲の大小でレ点と一二点を使い分ける。
問題40
返り点を読むとき、最初に何を行えばよいか。
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レ点と一・二点を探し、読む順序を番号のように整理する。
返り点を整理してから順に読むのが基本である。

応用(10問)

問題41
「矛盾」が現代でどのような場面で使われるか、一文で説明せよ。
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二つの説明や行動が同時には成り立たないときに使う。
前後で食い違う主張や行動を指して矛盾と表現する。
問題42
「五十歩百歩」と「朝三暮四」に共通する考え方を説明せよ。
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表面的な違いにとらわれても、本質や結果は同じであるという考え方。
どちらも見かけの差にこだわっても実質は変わらないことを示す。
問題43
故事成語の記述問題では、何を一文で結んで答えるのがよいか。
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原話の出来事、失敗や矛盾、現代での意味を結んで答える。
由来と教訓と現代の意味をつなげると的確な記述になる。
問題44
漢文の主語が省略されている場合、どう訳せばよいか。
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発言者や行為者を場面から補って訳す。
漢文では主語が省かれやすいため文脈から補う必要がある。
問題45
返り点を無視して上から直訳した書き下し文は、なぜ不十分か。
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返り点に従っていないため、書き下しの根拠が不足しているから。
漢字の並び順がそのまま日本語の語順になるとは限らないからである。
問題46
故事成語を学ぶとき、意味だけを覚えるのではなく何ができるようにすべきか。
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どんな場面・物語から生まれたかを説明できるようにする。
由来の物語を理解すると言葉を深く正しく使えるようになる。
問題47
漢文の否定・使役・比較の句形は、何によって判定すべきか。
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語順だけでなく、意味の型によって判定する。
句形は意味のパターンで見分けることが正確な訓読につながる。
問題48
「守株」の教訓を、現代の私たちの行動に当てはめて一文で説明せよ。
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過去の偶然の成功に頼り続け、新しい努力や工夫をしないと失敗するということ。
古い成功体験に固執せず工夫し続ける大切さを教える。
問題49
故事成語が現代の日本語で重視される理由を一つ挙げよ。
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多くの慣用句が故事成語に由来し、言葉の背景を知ると表現が豊かになるから。
故事成語は漢字文化圏の共通教養であり日常でも使われるためである。
問題50
説明的文章で心情や筆者の考えを答えるとき、どこを根拠にすべきか。
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自分の感想ではなく、本文中の表現を根拠にする。
記述では本文の表現を示して答えることが求められる。