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発熱反応と吸熱反応の解き方/コツ

発熱反応は熱を出して周りが温かくなる反応、吸熱反応は熱を吸って周りが冷たくなる反応です。使い捨てカイロや冷却パックの例をもとに、観察事実とエネルギーのやり取りで判別するコツをつかみましょう。

発熱反応と吸熱反応 を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:ステップ1: 反応前と反応後の温度を比べる

実験では、まず反応前の温度を測り、物質を混ぜた後にかき混ぜながら最高温度または最低温度を記録します。温度が上がれば周囲へ熱が出た、下がれば周囲から熱が奪われたと考えます。温度計が示すのは反応そのものではなく、まわりの水溶液や容器の温度変化であることに注意します。

例題:鉄粉と活性炭と食塩水を混ぜたところ、温度計が25℃から40℃へ上がった、という観察結果を記録する。
ステップ 2:ステップ2: 温度変化の向きから発熱か吸熱かを判別する

周囲の温度が上がるなら発熱反応、下がるなら吸熱反応です。「発」=出す、「吸」=取り込む、と漢字の意味で覚えると間違えにくくなります。式の形でも、反応物→生成物+熱なら発熱、反応物+熱→生成物なら吸熱と書き分けます。

例題:鉄粉と活性炭と食塩水を混ぜると温度が上がる → 鉄が酸化されて熱が出ている → 発熱反応。瞬間冷却パック(硝酸アンモニウム+水)→ 温度が下がる → 吸熱(反応ではなく溶解によるもの)。
ステップ 3:ステップ3: 身近な例とエネルギーの向きを結びつける

発熱反応は燃焼、使い捨てカイロ(鉄の酸化)、中和反応など。吸熱反応は塩化アンモニウムと水酸化バリウムの反応、クエン酸+炭酸水素ナトリウムなど。瞬間冷却パック(硝酸アンモニウム+水)は化学反応ではなく吸熱を伴う溶解ですが、周囲の熱を奪って温度が下がる点は同じ考え方で説明できます。反応物のもつ化学エネルギーが生成物より大きいと余った分が熱として出て発熱、足りないと周りから熱を吸って吸熱になります。

例題:カイロ:鉄が酸素と結びついて酸化鉄になるときに熱を出す(鉄+酸素 → 酸化鉄 + 熱、発熱)。瞬間冷却パック:硝酸アンモニウムが水にとける(吸熱を伴う溶解)と、周りから熱を吸って温度が下がる。
ステップ 4:ステップ4: 観察事実と考察を分けて書く

答案では、観察できたこと(温度が○℃下がった など)と、そこから言えること(だから吸熱反応である)を分けて書きます。1つの例だけで決めつけず、条件を変えた場合や比較も意識します。「なぜ」までエネルギーの言葉で説明できると得点が安定します。

例題:「温度が下がった」だけでなく、「化学変化で熱を吸収したため周囲から熱が奪われ、温度が下がった」と理由まで書く。
ステップ 5:ステップ5: エネルギー保存で見直す

発熱反応では化学エネルギー→熱エネルギー、吸熱反応では熱エネルギー→化学エネルギーに変わります。エネルギーは形を変えても全体の量は変わりません(エネルギーの保存)。式を書き終えたら、熱の出入りの向きと矢印の向きが一致しているか必ず確認します。

例題:硝酸アンモニウムを水にとかすと、周囲の熱を吸収して温度が下がる(吸熱を伴う溶解)。奪われた熱は消えたのではなく、水溶液の中にエネルギーとして蓄えられている。

これだけは覚える

周囲の温度が上がれば発熱、下がれば吸熱。発熱は反応物→生成物+熱、吸熱は反応物+熱→生成物。カイロ・燃焼・中和は発熱、瞬間冷却パック・塩化アンモニウム+水酸化バリウムは吸熱。エネルギー全体は保存される。

よくあるつまずき

観察結果と考察を混同して「温度が下がったから吸熱」とだけ書く誤りに注意。1つの例だけで決めつけず、条件比較で確認する。用語の暗記だけで終わらず、原因と結果のつながりをエネルギーで説明できるようにする。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-06-27