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世界恐慌とファシズムの解き方/コツ

世界恐慌とファシズムは、国名・年号・政策名が一気に登場する単元です。「持てる国」「持たざる国」で仕分け、3つの恐慌を年で区別するのがコツ。ここでは答案で差がつく整理のしかたを順番に紹介します。

世界恐慌とファシズム を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:世界恐慌の発生から連鎖の流れを整理する

1929年10月24日、ニューヨーク株式市場が大暴落(暗黒の木曜日)しました。アメリカは第一次世界大戦を経て世界最大の資金の出し手(債権国)になっていたため、アメリカの銀行が資金を引き上げると、ヨーロッパやアジアの銀行・企業もまとめて資金繰りに苦しみ、不況が世界中に連鎖しました。まず「暗黒の木曜日→資金引き上げ→世界への連鎖」という流れを押さえます。

例題:「世界恐慌が世界中に広がった理由」を問われたら、アメリカが世界最大の債権国だったことを軸に書きます。
ステップ 2:「持てる国」と「持たざる国」を植民地の有無で仕分ける

広い植民地や市場を持つアメリカ・イギリス・フランスは「持てる国」、英仏ほど広い植民地・経済圏を持たないイタリア・ドイツ・日本(日本自身は台湾・朝鮮を植民地としていたが規模で劣る)は「持たざる国」です。持てる国は自国と植民地の中で経済を立て直す道を選び、持たざる国は対外進出に活路を求めました。この仕分けが世界恐慌後の対応を理解する土台になります。

例題:「持たざる国はなぜ対外進出に向かったか」を問われたら植民地や資源を持たず自国だけで立て直す余地が小さかったからと書きます。
ステップ 3:持てる国の対応をニューディールとブロック経済に分けて覚える

アメリカはニューディール(TVAなどの公共事業で雇用創出、単数国の政策)、イギリス・フランスはブロック経済(本国+植民地の高関税経済圏、複数国の仕組み)で対応しました。「単数国の政策か、複数国の仕組みか」で2つを区別します。

例題:「TVAはどの政策の一部か」と問われたらニューディールと即答できるようにします。
ステップ 4:日本の昭和恐慌を「旧平価」金解禁の因果でつなぐ

浜口雄幸内閣は、実際の為替相場よりも円が高い「旧平価」で金解禁を行いました。円が実力以上に高くなったことで日本の輸出品(生糸など)は海外で割高になり売れにくくなり、そこに世界恐慌が重なって輸出はさらに崩れました。「旧平価解禁→円高→輸出減→世界恐慌重なる→昭和恐慌」の5段階の流れで書くのがコツです。

例題:「金解禁が昭和恐慌を深刻化させた理由」を問われたら、この5段階を順番に書きます。
ステップ 5:3つの恐慌(金融恐慌・世界恐慌・昭和恐慌)を年で区別する

金融恐慌(1927年、銀行の取り付け騒ぎ)、世界恐慌(1929年、ニューヨーク株式市場の大暴落)、昭和恐慌(1930年〜、世界恐慌と金解禁の失敗が重なった日本の不況)は、それぞれ別の出来事です。年号を並べて「1927→1929→1930」と声に出し、名前が似ていても別物であることを確認します。

例題:「銀行の取り付け騒ぎが起きた恐慌」を問われたら金融恐慌(1927)と答えます。

これだけは覚える

「暗黒の木曜日→世界への連鎖→持てる国と持たざる国の分岐→日本は旧平価金解禁で昭和恐慌」の一本道で整理。3つの恐慌の年号を混同しないことがカギです。

よくあるつまずき

世界恐慌と昭和恐慌を同じ出来事だと思い込む、ニューディールとブロック経済の主体国を取り違える、ファシズムをドイツだけの出来事だと思い込む、の3つが頻出ミス。年号と国名を正確に読み直しましょう。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(社会)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-08-14