この章で間違えやすい 3 パターン
誤答パターン 1
- ❌ よくある誤答:柳条湖事件は日中戦争のきっかけと答える
- 💡 ここがちがう:柳条湖事件(1931年・奉天郊外)は満州事変のきっかけであり、日中戦争のきっかけは6年後の別の事件である盧溝橋事件(1937年・北京郊外)である。事件名と「戦争/事変」の対応を取り違えている。
- ✅ 正しい理解:柳条湖事件で関東軍が南満州鉄道の線路を爆破し「中国軍の仕業」と発表したことから満州事変が始まった。日中戦争のきっかけとなる盧溝橋事件(北京郊外)は、この6年後の別の事件。
誤答パターン 2
- ❌ よくある誤答:二・二六事件で犬養毅が暗殺されたと答える
- 💡 ここがちがう:犬養毅を暗殺したのは二・二六事件ではない。犬養毅が暗殺されたのは五・一五事件(1932)。
- ✅ 正しい理解:五・一五事件(海軍青年将校)は犬養毅首相を暗殺し政党内閣の時代を断絶させた。二・二六事件(1936・陸軍青年将校)で殺害されたのは高橋是清蔵相らで、以後軍部大臣現役武官制の復活により軍部の政治支配が決定的になった。
誤答パターン 3
- ❌ よくある誤答:1933年に国際連盟脱退を通告してすぐ連盟を抜けたと答える
- 💡 ここがちがう:通告してすぐ抜けられた、ではない。国際連盟規約では脱退の効力が生じる(発効する)まで2年の猶予期間があった。
- ✅ 正しい理解:日本は1933年3月27日に脱退を通告したが、正式に脱退が発効したのは2年後の1935年だった。
なぜ間違えやすいのか
似た響きの「事件」「事変」が短い期間に集中して登場し、場所・実行部隊・結果を単独で暗記すると混同しやすい。用語をつなぐ年号と「誰が何をして、何が変わったか」をセットで整理できていないことが原因。
自分でチェック ── 診断問い
この章の核を1問で確認
Q. 柳条湖事件と五・一五事件は、それぞれ何が変わるきっかけになった?
やってみよう:柳条湖事件・五・一五事件・二・二六事件について、年・実行部隊・結果をそれぞれ一文で説明しよう。
つまずいたらここに戻ろう
この章で詰まったら、次の前提知識に戻ると整理しやすくなります。
- 世界恐慌とファシズム(昭和恐慌と「満蒙は日本の生命線」論の背景)
- 年表と時代区分(1928〜1936年の出来事の順番)
- 「事件」と「事変」の違い(単発の事件か、大規模な軍事行動か)
もっとくわしく
出典・最終更新
- 出典基盤:教科書準拠の誤答診断データ(中2社会・歴史)
- 編集方針:教科書の核となる事実を起こりやすい誤答から逆引きで整理し、戻り先と診断問いをセットで提示しています。
- 最終更新:2026-08-14
