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那須与一 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中2国語(国語)の「那須与一」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
源氏方と平家方の違い源氏方平家方
扇を射る場面と老武者を射る場面の違い扇を射る場面老武者を射る場面
原文と現代語訳の違い原文(古文)現代語訳

1. 源氏方と平家方の違い

比べる軸源氏方平家方
いる場所陸(おか)海上の船の上
本文中の様子くつばみ(馬)を並べて見る船を一面に並べて見物す
立場義経の命を受け射手を出す側扇を立てて挑発する側
代表する人物源義経・那須与一船上の女房・老武者
的中後の反応えびら(矢入れ)を叩いてどよめくふなばたを叩いて感じ入る
戦況上の位置屋島で平家を追う側海上に逃れて対峙する側

なぜこの違いが生まれたのか

屋島の戦いでは、源義経の急襲で平家が海上の船に逃れ、源氏は陸から対峙する形になった。だからこそ平家が船上の竿に扇を立てて挑発し、源氏が陸から射るという、距離・風・波の重なる難しい構図が生まれている。

混同しやすいポイント

「源氏=船・平家=陸」と逆に覚えるミスが多い。本文の「沖には平家」「陸には源氏」「くつばみを並べて」が決め手で、海=平家・陸=源氏が場面理解の前提になる。

テストでの聞かれ方

「沖には平家、陸には源氏」の対句を引いて位置関係を問う問題、「くつばみ」「ふなばた」「えびら」の語句がどちらの陣営の動作かを問う問題が定番。

2. 扇を射る場面と老武者を射る場面の違い

比べる軸扇を射る場面老武者を射る場面
標的船上の扇の的船べりで舞う老武者
命令の意味挑発に応える名誉ある任務「もう一射よ」という追撃命令
与一の心情の中心祈り・覚悟・緊張命令への服従と重い心
両軍の反応敵味方を超えて感動平家は静まり、源氏も非情さを感じる
場面の主題武士の名誉と技戦争の非情さ
読みどころ風・波・距離の中での的中勝者の側にも残る後味の悪さ

なぜこの違いが生まれたのか

前半は若き与一が祈りと覚悟で困難な的を射抜く名誉の場面、後半は同じ与一が命令で人を射倒す非情の場面となる。同じ弓・同じ射手でも、対象が「扇」か「人」かで意味が反転し、軍記物語が戦の両面を描いていることが見える。

混同しやすいポイント

扇の的の成功だけを読み、老武者の場面を見落とすと「弓の名人伝」で終わってしまう。続編で戦争の非情さが描かれている点まで読み取るのが教科書の要求。

テストでの聞かれ方

「扇を射た後、なぜ源氏側にも引きずるような気持ちが残ったか」「この二つの場面から何が読み取れるか」と、二場面を対比させて主題を問う形式が頻出。

3. 原文と現代語訳の違い

比べる軸原文(古文)現代語訳
代表表現1折節北風はげしくてちょうどその時、北風が激しく
代表表現2くしに定まらずひらめいたり(扇が)串に固定しきれず、ひらひらと揺れる
代表表現3くつばみを並べて馬を並べて
代表表現4晴れならずといふ事ぞなき晴れがましく感じない者はいなかった(=みな立派だと感じた)
リズム七五調を含む語りのリズムで、琵琶法師の語りに合う意味を伝える説明的な文
動作主主語が省略されやすい誰の動作かを補って書く
学習での役割音読・暗唱で味わう対象内容理解・記述の根拠

なぜこの違いが生まれたのか

『平家物語』は琵琶法師の語りに合う、七五調を含むリズミカルな和漢混交文で書かれており、原文を声に出して読むと迫力が出る。一方で意味は古語が多く分かりにくいので、「折節」「くつばみ」などを現代語訳に置きかえて場面を具体化する必要がある。

混同しやすいポイント

「くつばみ」を金具のままにして馬と訳さない、「晴れならず」を「晴れていない(天気)」と取り違える、「くし」を竿そのものと取り違える(くし=扇を留める棒)といったミスが多い。古語のイメージだけで判断せず、場面に合うかで確かめる。

テストでの聞かれ方

傍線部の古語を現代語訳させる問題、原文と訳を対応させて空欄を埋める問題、七五調や省略された動作主を答えさせる問題が定番。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(国語)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27