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6章 確率 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中2数学(数学)の「6章 確率」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
「戻す」と「戻さない」の違い戻す(復元)戻さない(非復元)
「直接数える」と「余事象で数える」の違い直接数える余事象で数える
「順列(並べ方)」と「組合せ(選び方)」の違い順列(並べ方)組合せ(選び方)

1. 「戻す」と「戻さない」の違い

比べる軸戻す(復元)戻さない(非復元)
全体の場合の数2回目も同じ(変わらない)2回目は1個減って少なくなる
1回目と2回目の関係独立試行(影響しない)1回目の結果に影響される
確率の計算毎回同じ確率を掛け算分母は必ず1ずつ減る。分子は同じ色を続けるときだけ1ずつ減り、違う色ならその色の残数のまま
例:赤2白3から赤2回(2/5)×(2/5)=4/25(2/5)×(1/4)=1/10
「同時に取り出す」扱いあてはまらない戻さずに連続で2個と同じ扱い
問題文の合図「戻して」「もう一度引く」「戻さず」「同時に2個」「順に1本ずつ」
つまずきやすさ確率が変わらないと忘れがち2回目の分母を5のままにしがち

なぜこの違いが生まれたのか

確率は 全体の場合の数 分の 条件に合う場合の数 で決まります。戻すと袋の中身は元通りなので2回目も全体は5個のまま。戻さないと1個減るので2回目は4個になり、分母が変わります。問題文で「戻す/戻さない」を必ず確認することが計算の出発点です。

混同しやすいポイント

戻さない場合でも、2回目の分母を最初と同じ「5」にしてしまうミスが定番。「同時に取り出す」も戻さないと同じ扱いなのを忘れがちです。

テストでの聞かれ方

「赤◯白◯の袋から2個取り出す」型で頻出。「戻して」「戻さず」「同時に」の文言で計算が変わるため、まず条件確認をさせる問題が多いです。

2. 「直接数える」と「余事象で数える」の違い

比べる軸直接数える余事象で数える
数える対象条件を満たす場合そのもの条件を満たさない場合(反対)
計算式(条件に合う数)/(全体)1 −(起こらない確率)
向いている場面場合が少なく列挙しやすいとき「少なくとも1つ」「1回以上」のとき
例:硬貨2枚で表1枚以上HH,HT,TH = 3通り → 3/41 − 1/4(TTのみ)= 3/4
例:サイコロ4回で1回以上6出方が多すぎて大変1 −(5/6)⁴ = 671/1296 と速い
ミスのリスク数え漏れ・重複が起きやすい「起こらない」の中身を取り違えやすい
問題文の合図「ちょうど◯個」「◯のとき」「少なくとも」「1回以上」「1つでも」

なぜこの違いが生まれたのか

確率は 0 ≦ P ≦ 1 なので、起こる確率と起こらない確率を足すと必ず 1 になります。「少なくとも1回起こる」を直接数えると、1回・2回・3回…と場合分けが増えて大変。そこで 1 から「1回も起こらない確率」を引く と、一発で答えが出ます。これが余事象の発想です。

混同しやすいポイント

「少なくとも1回」を「ちょうど1回」と読み違えて、1回だけのケースしか数えないミスが多い。余事象は「全部起こらない」を引くのがポイントです。

テストでの聞かれ方

「少なくとも1回6が出る」「少なくとも1枚が表」など、文中に『少なくとも』があれば余事象で解くサインです。

3. 「順列(並べ方)」と「組合せ(選び方)」の違い

比べる軸順列(並べ方)組合せ(選び方)
順序区別する(並ぶ順が違えば別物)区別しない(メンバーが同じなら同じ)
計算の考え方n×(n−1)×(n−2)×…n×(n−1)/2 のように順序分で割る
例:3人から2人を選ぶ3×2 = 6通り(AB と BA は別)3通り(AB, AC, BC)
例:5人から2人5×4 = 20通り5×4/2 = 10通り
問題文の合図「並べる」「順に」「1番目・2番目」「選ぶ」「組をつくる」「代表◯人」
サイコロ2個との関係(1,2)と(2,1)を別と数える(36通り型)和や積で考えるときの組として整理
高校での発展順列 nPr組合せ nCr

なぜこの違いが生まれたのか

並べ方と選び方の違いは 順序を区別するかどうか です。3人から2人選んで一列に並べると AB と BA は別物(順列)。ただ代表2人を選ぶだけなら AB と BA は同じ組(組合せ)。組合せは順列を「同じ並びの数」で割る ので、人数が同じでも答えが小さくなります。

混同しやすいポイント

「選ぶ」だけの問題なのに並べ方の式を使い、答えが2倍になってしまうミスが定番。逆に「並べる」のに÷2してしまうのも要注意です。

テストでの聞かれ方

「3人から2人選んで並べる」「5人から3人を並べる」と「5人から2人選ぶ」を同じ問題内に混ぜ、順序の有無で式を切り替えさせる出題が頻出です。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(数学)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27