デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

消化と吸収の解き方/コツ

消化と吸収の問題は、「どこで・何が・何によって分解されるか」を整理すれば解けます。消化管の順序、消化液と酵素の対応、吸収の経路の3つを軸に、実験では条件と結果を結びつけて理由まで答えるのがコツです。

消化と吸収 を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:ステップ1: 消化管の順序を一本道で書き出す

まず口 → 食道 → 胃 → 小腸 → 大腸 → 肛門の流れを一本道で描き、それぞれの場所で「消化するか」「吸収するか」を書き込みます。食道は通り道、胃と小腸は消化、小腸で養分吸収、大腸で水分吸収、と役割を対応させると整理できます。

例題:例:「胃ではたらく消化液は?」→ 胃の位置に胃液(ペプシン)と書き込めば即答できる。
ステップ 2:ステップ2: 消化液と酵素・分解するものを表で対応させる

唾液→アミラーゼ→デンプン、胃液→ペプシン→タンパク質、すい液→アミラーゼ(デンプン)・トリプシン(タンパク質)・リパーゼ(脂肪)→3大栄養素すべてを分解、胆汁は酵素なしで脂肪を乳化、腸液は最終分解、と表にして覚えます。「消化液」「分泌器官」「酵素」「分解するもの」の4列で書くのがコツです。

例題:例:「脂肪を分解する酵素は?」→ すい液に含まれるリパーゼ。胆汁ではない点に注意。
ステップ 3:ステップ3: 3大栄養素の最終形を覚える

栄養素は最後にどこまで小さくなるかを覚えます。炭水化物(デンプン)→ブドウ糖、タンパク質→アミノ酸、脂肪→脂肪酸+モノグリセリドです。途中の段階(口で一部分解、胃で一部分解)と、最終形(小腸で完成)を分けて整理すると、混乱せずに答えられます。

例題:例:「タンパク質が最終的に分解されたものは?」→ アミノ酸。胃のペプシンだけでは途中までである点に注意。
ステップ 4:ステップ4: 吸収の経路をブドウ糖系と脂肪系に分けて書く

小腸の柔毛(じゅうもう)で吸収される、と覚えたら次は経路です。ブドウ糖・アミノ酸→毛細血管→肝臓→全身、脂肪酸・モノグリセリド→柔毛で吸収されリンパ管→全身と2系統に分けます。大腸は主に水分吸収である点も合わせて押さえます。

例題:例:「脂肪酸とモノグリセリドはどこを通って運ばれるか」→ リンパ管。血管と答えると不正解。
ステップ 5:ステップ5: 実験問題は「目的・条件・結果・考察」を順番に確認する

だ液の実験などでは、まず目的(何を調べるか)、次に変える条件と同じにする条件(対照実験として、温度や量など他の条件をそろえることが重要)、次に観察事実(ヨウ素液で青紫色になったか)、最後に考察(だから何が言えるか)を分けて書きます。観察結果と考察を混同しないのがコツです。

例題:例:だ液+デンプンのりは青紫色になりにくい → アミラーゼがデンプンを分解したから、と理由まで答える。

これだけは覚える

消化管の順序、消化液と酵素の対応表、3大栄養素の最終形(ブドウ糖・アミノ酸・脂肪酸+モノグリセリド)、吸収は小腸の柔毛でブドウ糖系は毛細血管、脂肪系はリンパ管。胆汁は酵素なしで脂肪を乳化。

よくあるつまずき

胆汁を消化酵素と混同するのが定番のつまずき。胆汁は脂肪を乳化するだけで酵素は含みません。また、脂肪酸・モノグリセリドを血管で吸収と答える誤り、消化(分解)と吸収(取り込み)の言葉の取り違え(例:「胃で養分が吸収される」と書いてしまうなど)にも注意。

関連

出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-08-14