デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

気象観測の解き方/コツ

気象観測の問題は、気温・湿度・気圧・風の4つの気象要素を、単位と関係づけて整理するのがコツです。天気図や湿度の計算も、観測値の意味と原因と結果を結びつけて読み解きましょう。

気象観測 を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:ステップ1: 何を測るかを確認する

まず気象要素として何を観測するのかを整理します。中心は気温・湿度・気圧・風向風速の4つで、これに雲量・降水量を加えます。単位もセットで覚えるのが大切で、気温は℃、湿度は%、気圧はhPa、風速はm/s、雲量は0〜10、降水量はmmです。

例題:問題で「観測項目を答えよ」と言われたら、気温・湿度・気圧・風向・風速(+雲量・降水量)と単位つきで答えると確実です。
ステップ 2:ステップ2: 観測条件を確かめる

気温は地上1.5mの高さで、直射日光を避けて測ります(百葉箱を使うのはそのため)。湿度は乾湿計を使い、乾球と湿球の温度差から湿度表で読み取ります。アスファルトの上や直射日光下では正しい値が出ないので注意します。

例題:「なぜ百葉箱は白色で通気性があるか」と問われたら、直射日光を反射し、空気を通して正確に気温を測るためと答えます。
ステップ 3:ステップ3: 湿度の計算式に当てはめる

湿度の公式は、湿度(%)=(実際の水蒸気量 g/m³ ÷ その気温での飽和水蒸気量 g/m³)× 100です。飽和水蒸気量はその気温で空気1m³が含むことのできる水蒸気の最大量(g/m³)で、気温が高いほど大きくなります。気温と飽和水蒸気量の関係を表で確かめてから代入します。

例題:気温20℃(飽和水蒸気量17.3g/m³)の空気1m³に水蒸気が12g含まれるとき、湿度=12÷17.3×100≒69%。
ステップ 4:ステップ4: 天気図の記号と等圧線を読む

天気記号は、快晴=○、晴れ=○の中に縦線一本、くもり=◎、雨=●、雪=※。風向は記号の中心から風が吹いてくる方向に矢の軸を引き、軸の先に風力に応じた本数の矢羽根(はね)をつけて風力を表します。等圧線は気圧が同じ地点を結んだ線(4hPaごと)で、間隔がせまいほど風が強いと読みます。

例題:「北西の風、風力3」なら、天気記号の中心から北西の方向に矢の軸を引き、その先に矢羽根を3本つけます。
ステップ 5:ステップ5: 高気圧・低気圧と天気を結びつける

高気圧は周りより気圧が高く、下降気流で雲ができにくいため晴れになります。低気圧は周りより気圧が低く、上昇気流で雲ができやすいためくもりや雨になります。標準気圧は約1013hPaで、高度が上がるほど気圧は下がります。

例題:「高気圧の中心では天気はどうなるか」→ 下降気流で雲ができにくく晴れになりやすい、と答えます。

これだけは覚える

気象要素は気温・湿度・気圧・風+雲量・降水量。標準気圧は1013hPa。湿度=(実際の水蒸気量 g/m³÷飽和水蒸気量 g/m³)×100。高気圧=下降気流=晴れ/低気圧=上昇気流=雨。等圧線がせまい→風が強い。

よくあるつまずき

「北風」は北から吹いてくる風で、向かう先は南です。矢の向きを「風が向かう先」と読まないこと。湿度が同じでも気温が違えば実際の水蒸気量は違います。高気圧は1013hPa以上という意味ではなく、まわりよりも気圧が高い領域のことです。

関連

出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-06-27