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満州事変から太平洋戦争への解き方/コツ

満州事変から太平洋戦争へ(1931〜1945、背景の世界恐慌は1929年)は、年号と事件名を丸暗記しても点が取れません。「世界恐慌→満州事変→国際連盟脱退→日中戦争→太平洋戦争→終戦」という流れを、「背景・できごと・社会の変化・影響」の4点セットで整理するのがコツです。

満州事変から太平洋戦争へ を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:ステップ1: 出発点を「世界恐慌と日本の不況」でつかむ

まず1929年の世界恐慌が日本に与えた打撃を確認します。都市は失業者があふれ、就職難を表す言葉として「大学は出たけれど」が広く使われました。農村は生糸や米の価格暴落と東北の冷害で娘の身売りが深刻化。これが政党政治への不信と軍部・右翼への期待を生んだ点まで結びつけます。

例題:例:「世界恐慌は日本にどんな影響を与えたか」→都市の失業と農村の困窮が広がり、政党政治への不信が高まって軍部の発言力が強まった。
ステップ 2:ステップ2: 満州事変は「関東軍の独走」と「政府が止められなかった」をセットで覚える

1931年9月18日、柳条湖(りゅうじょうこ)で関東軍が南満州鉄道を爆破し、中国軍のしわざとして軍事行動を広げた事件が満州事変です。ポイントは政府の指示を無視した軍事行動だったこと。翌1932年には、清の最後の皇帝だった溥儀(ふぎ)を執政(のち皇帝)として迎え、満州国を建国しました。

例題:例:「満州事変の発端は?」→関東軍が柳条湖で南満州鉄道を爆破し、中国軍のしわざとして軍事行動を広げたこと。
ステップ 3:ステップ3: 政党政治の終わりを「五・一五」「二・二六」で押さえる

1932年五・一五事件で首相犬養毅(いぬかい つよし)が射殺され、政党内閣の伝統が断絶。1936年二・二六事件のあと、同年5月の広田弘毅内閣のもとで軍部大臣現役武官制(陸海軍大臣を現役の大将・中将に限る制度)が復活し、軍が大臣を出さない・引き上げると内閣が成立・存続できなくなる状況になりました。この2つで軍部の政治支配が完成した、と説明できるようにします。

例題:例:「政党政治はなぜ終わったか」→五・一五事件で首相が暗殺され、二・二六事件後に軍部大臣現役武官制が復活して軍が政府を動かす体制になったから。
ステップ 4:ステップ4: 国際的な孤立と日中戦争を「脱退→盧溝橋→戦時体制」でつなぐ

リットン調査団の報告に基づく満州国不承認・撤兵勧告に反対して、1933年に国際連盟脱退を通告し、日本は孤立。1937年盧溝橋事件から日中戦争が泥沼化し、1938年国家総動員法・1940年大政翼賛会へと進みます。大政翼賛会では政党は解散して大政翼賛会にまとめられ、国民を戦争協力に動員する体制が完成しました。「脱退→盧溝橋→総動員」の3点を年号順に書けるようにしましょう。

例題:例:1933年国際連盟脱退(満州国不承認・撤兵勧告に反対)→1937年盧溝橋事件で日中戦争開始→1938年国家総動員法→1940年大政翼賛会で政党は解散し戦争協力の体制が完成。
ステップ 5:ステップ5: 太平洋戦争の開戦から終戦までを「資源・包囲網・原爆」で整理する

日中戦争の長期化で資源不足に陥った日本は、1940年日独伊三国同盟を結び、1941年には南部仏印進駐を行いました。これに対しアメリカは対日資産凍結・石油禁輸で応じ、ABCD包囲網とハル・ノートが重なって、1941年12月8日真珠湾攻撃で開戦。1942年ミッドウェー海戦で戦局が逆転し、東京大空襲・沖縄戦・広島と長崎の原爆・ソ連参戦を経て、1945年8月14日にポツダム宣言受諾を決定、8月15日に玉音放送で国民に発表(終戦記念日)、9月2日に降伏文書に調印しました。

例題:例:1941年12月8日真珠湾攻撃→1942年ミッドウェーで逆転→1945年広島(8/6)・ソ連参戦(8/8)・長崎(8/9)→8月14日ポツダム宣言受諾決定→8月15日玉音放送→9月2日降伏文書調印。

これだけは覚える

世界恐慌(1929)→満州事変(1931)→国際連盟脱退(1933)→二・二六事件(1936)→日中戦争(1937)→太平洋戦争(1941)→終戦(1945)。この7段階を「軍部の独走と孤立の深まり」として一本の流れで書けるようにする。

よくあるつまずき

「満州事変は政府の計画通りだった」と書くのは誤り。実際は関東軍の独走を政府が止められなかったのが正解です。また「国際連盟脱退ですぐに太平洋戦争が始まった」と短絡するのも×。日中戦争→三国同盟(1940)→南部仏印進駐(1941)→石油禁輸・ABCD包囲網→ハル・ノート→対米開戦と複数の段階があります。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(社会)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-06-27