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4章 古典入門 ── 歴史的仮名遣い・竹取物語・枕草子と徒然草 ── 50問問題集

古典入門 ── 歴史的仮名遣い・竹取物語・枕草子と徒然草の重要事項を、基本20・標準20・応用10の3段階で総点検。答えはタップで開けます。

基本(20問)

問題1
江戸時代までの古典で使われた、書く文字と読む音が異なる仮名のつかい方を何というか。
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歴史的仮名遣い
歴史的仮名遣いは古い表記の決まりで、現代の発音に直して読む。
問題2
歴史的仮名遣いの「いふ」を現代仮名遣いに直しなさい。
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いう
語中・語尾のハ行は「わ・い・う・え・お」と読むため「ふ」→「う」となる。
問題3
歴史的仮名遣いの「こゑ」を現代仮名遣いに直しなさい。
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こえ
「ゑ」は「え」と読むため「こゑ」は「こえ」となる。
問題4
歴史的仮名遣いの「みづ」を現代仮名遣いに直しなさい。
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みず
「づ」は「ず」と読むため「みづ」は「みず」となる。
問題5
歴史的仮名遣いの「をとこ」を現代仮名遣いに直しなさい。
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おとこ
語頭の「を」は「お」と読むため「をとこ」は「おとこ」となる。
問題6
歴史的仮名遣いの「あはれ」を現代仮名遣いに直しなさい。
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あわれ
語中の「は」は「わ」と読むため「あはれ」は「あわれ」となる。
問題7
歴史的仮名遣いの「なほ」を現代仮名遣いに直しなさい。
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なお
語中の「ほ」は「お」と読むため「なほ」は「なお」となる。
問題8
歴史的仮名遣いの「ゐる」を現代仮名遣いに直しなさい。
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いる
「ゐ」は「い」と読むため「ゐる」は「いる」となる。
問題9
歴史的仮名遣いの「くわじ(火事)」を現代仮名遣いに直しなさい。
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かじ
「くわ」は「か」と読むため「くわじ」は「かじ」となる。
問題10
日本に現存する最古の物語とされる作品名を答えなさい。
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竹取物語
『竹取物語』は「物語の祖(おや)」と呼ばれる日本最古級の物語である。
問題11
『竹取物語』の主人公で、最後に月の世界へ帰る姫の名を答えなさい。
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かぐや姫
竹の中から見つかったかぐや姫は最後に月へ帰っていく。
問題12
古語「翁(おきな)」の意味を答えなさい。
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老人(年老いた男性)
「翁」は年老いた男性を指す語である。
問題13
古語「よろづ」の意味を答えなさい。
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いろいろ・さまざま(万)
「よろづ」は数の多いこと、いろいろなことを表す。
問題14
『枕草子』の作者名を答えなさい。
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清少納言
『枕草子』は平安時代中期に清少納言が書いた随筆である。
問題15
『徒然草』の作者名を答えなさい。
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兼好法師(吉田兼好)
『徒然草』は鎌倉時代末期に兼好法師が書いた随筆である。
問題16
見聞・感想・考えを形式にとらわれず自由に書きとめた文章のジャンルを何というか。
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随筆
随筆は筆者自身の感覚がそのまま書かれる文章で、物語(フィクション)とは異なる。
問題17
古語「あけぼの」の意味を答えなさい。
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明け方(夜が明けようとする時)
「あけぼの」は夜が明けようとする時間帯を指す。
問題18
古語「つとめて」の意味を答えなさい。
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早朝
「つとめて」は朝早い時間、早朝を表す。
問題19
古語「つれづれなり」の意味を答えなさい。
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することがなく退屈である
『徒然草』序段の「つれづれなるままに」はすることのない退屈さを表す。
問題20
日本三大随筆のうち、清少納言の『枕草子』・兼好法師の『徒然草』ともう一つは何か。
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方丈記
三大随筆は『枕草子』『方丈記』(鴨長明)『徒然草』である。

標準(20問)

問題21
歴史的仮名遣いの「けふ」を現代仮名遣いに直しなさい。
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きょう
「ふ」が「う」になり「けう」、さらに「eu」→「ょう」と変化して「きょう」となる。
問題22
歴史的仮名遣いの「あふぎ(扇)」を現代仮名遣いに直しなさい。
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おうぎ
「ふ」が「う」になり「au」が長音「おう」に変化して「おうぎ」となる。
問題23
歴史的仮名遣いの「てふ」を現代仮名遣いに直しなさい。
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ちょう
「ふ」が「う」になり「てう」、「eu」→「ょう」と変化して「ちょう」となる。
問題24
歴史的仮名遣いの「きふ(急)」を現代仮名遣いに直しなさい。
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きゅう
「ふ」が「う」になり「きう」、「iu」→「ゅう」と変化して「きゅう」となる。
問題25
古文で「はる(春)」「ひと(人)」の語頭のハ行を現代仮名遣いに直すとどうなるか。
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そのまま「はる」「ひと」
語頭のハ行はワ行に変えず、そのまま読むのが原則である。
問題26
推量の助動詞「む」は古文ではどう読むか。
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助動詞「む」は「ん」と読み、「行かむ」は「行かん」となる。
問題27
歴史的仮名遣いの「ぐわいこく(外国)」を現代仮名遣いに直しなさい。
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がいこく
「ぐわ」は「が」と読むため「ぐわいこく」は「がいこく」となる。
問題28
「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。」をすべて現代仮名遣いで書きなさい。
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いまはむかし、たけとりのおきなというものありけり。
変換は「いふ」→「いう」のみで、他の語はそのまま読む。
問題29
「今は昔」はどのように訳すのが適切か。
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今となっては昔のことだが
昔語りの始まりを示す決まり文句で、現在の話ではない。
問題30
「ありけり」を構成する二語に分け、それぞれの種類を答えなさい。
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動詞「あり」+過去の助動詞「けり」
「あり」は存在を表す動詞、「けり」は過去を表す助動詞である(詠嘆=気づきの意もある)。
問題31
助動詞「けり」が表す主な意味を一つ答えなさい。
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過去(〜た)
「けり」の意味は過去(〜た)で、もう一つの意味として詠嘆(気づき)がある。
問題32
『竹取物語』で、かぐや姫が五人の貴公子に出したものを何というか。
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難題
姫は手に入らない品を求める難題を出して求婚を退けた。
問題33
『枕草子』第一段で、清少納言が「春」によいとした時間帯は何か。
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あけぼの(明け方)
「春はあけぼの」と述べ、明け方を最もよい瞬間としている。
問題34
『枕草子』第一段で、清少納言が「夏」によいとした時間帯は何か。
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「夏は夜」と述べ、月や蛍の見える夜をよいとしている。
問題35
『枕草子』第一段で、清少納言が「秋」によいとした時間帯は何か。
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夕暮れ
「秋は夕暮れ」と述べ、烏が飛ぶ夕暮れにしみじみとした趣を見ている。
問題36
『枕草子』第一段で、清少納言が「冬」によいとした時間帯は何か。
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つとめて(早朝)
「冬はつとめて」と述べ、雪や霜の白い寒い早朝をよいとしている。
問題37
古語「さらなり」の意味を答えなさい。
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言うまでもない
『枕草子』夏の段の「月のころはさらなり」は言うまでもなくよいという意味。
問題38
古語「あはれなり」の意味を答えなさい。
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しみじみと心打たれる
秋の段で烏の飛ぶ姿にしみじみと心動かされる様子を表す。
問題39
古語「よしなしごと」の意味を答えなさい。
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とりとめのないこと
『徒然草』序段で心に浮かぶとりとめないことを書きつけたとある。
問題40
古語「やうやう」の読みと意味を答えなさい。
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読み:ようよう/意味:だんだん・しだいに
「春はあけぼの」の段で空がだんだん白くなる様子を表す。

応用(10問)

問題41
「あふぎをひろげて、なほうつくしうこそ。」を現代仮名遣いに直しなさい。
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おうぎをひろげて、なおうつくしゅうこそ。
「あふぎ」→「おうぎ」、「なほ」→「なお」、「うつくしう」→「うつくしゅう」と変換する。
問題42
「けふ」が「きょう」になる過程を二段階で説明しなさい。
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まず「ふ」→「う」で「けう」、次に「eu」→「ょう」で「きょう」
語中のハ行変換と長音化(eu→yô)の二段階が起きるためである。
問題43
「は」を常に「わ」と読むのは誤りである。その理由を答えなさい。
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語頭のハ行は現代と同じ読みのままだから
変換するのは語中・語尾のハ行で、語頭は変えないため一律に直すのは誤りである。
問題44
音読では「けふ」を「きょう」と読むが、古文本文を書き写すときの表記はどうするか。
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歴史的仮名遣いの「けふ」のまま
読みは現代音に直すが、原文の表記は歴史的仮名遣いを残す場合がある。
問題45
かぐや姫が五人の貴公子に出した難題に共通する点を答えなさい。
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実在しない、または手に入らない品ばかりだった点
手に入らない品を求めたため全員が失敗し、結婚を断る意図が果たされた。
問題46
『竹取物語』が「物語の祖(おや)」と呼ばれる根拠を、紫式部の言葉に触れて説明しなさい。
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紫式部が『源氏物語』で「物語の出で来はじめの祖なる竹取の翁」と書き、物語の始まりと認めたから
後の平安物語の祖と位置づけられ、物語ジャンルの始まりとされる。
問題47
『竹取物語』で、月へ帰る前に姫が残した不死の薬はどこで焼かれたと書かれ、その山名の由来になっているか。
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富士の山(富士山)
不死の薬を焼いた煙の立つ山を「不死の山」とし、富士山の名の由来とする。
問題48
『竹取物語』で、天の羽衣を着せられたかぐや姫の心はどう変化すると描かれているか。
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地上への物思いが消える
羽衣は気持ちを消すものとして描かれ、着ると翁との別れの悲しみも消える。
問題49
『枕草子』と『徒然草』の文体の違いを、それぞれの調子に触れて説明しなさい。
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枕草子は鋭く断定的で明るく、徒然草は落ち着いた思索的で無常観がある
作者と立場(宮中の女性と出家した僧)の違いが文体の調子に表れている。
問題50
随筆を物語のあらすじをたどるように読むのは不十分である。随筆では何を読み取るべきか。
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作者が何を見て、どう感じ、どのように価値づけているか
随筆は筋より作者のものの見方や評価が中心であり、本文の語句を根拠に読む。