デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

無脊椎動物 ── 節足動物と軟体動物 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中1理科(理科)の「無脊椎動物 ── 節足動物と軟体動物」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
節足動物と軟体動物の違い節足動物軟体動物
こん虫類とくも類の違いこん虫類くも類
甲殻類と多足類の違い甲殻類多足類

1. 節足動物と軟体動物の違い

比べる軸節足動物軟体動物
体の節(区切り)あり(体がいくつかのパーツに区切られる)なし(体は1つのまとまり)
体の外側のつくり外骨格(がいこっかく)でおおわれている外とう膜(がいとうまく)で内臓を包む
体のかたさかたい殻でおおわれるやわらかい
成長のしかた脱皮(だっぴ)をして大きくなる脱皮しない
足の特徴節のある足を持ち、種類で本数が決まる(こん虫6本・くも8本・カニ10本など)外とう膜の下にやわらかい足を持つ(節はない)
貝殻の有無貝殻は持たない多くは貝殻を持つ(イカ・タコは体内に退化)
代表的な動物チョウ・クモ・エビ・ムカデイカ・タコ・アサリ・サザエ

なぜこの違いが生まれたのか

体を支えるしくみのちがいから生まれます。節足動物はかたい外骨格で体を外から支え、内臓を守りますが、殻は伸びないので脱皮が必要です。一方軟体動物は外とう膜という筋肉質の膜で内臓を包むため、体はやわらかく、節も脱皮もありません。支え方が「外側のかたい殻」か「やわらかい膜」かで、体のつくりが大きく分かれます。

混同しやすいポイント

「イカ・タコは魚」と思いがちですが、背骨がない軟体動物です。また「やわらかい=弱い・単純」と決めつけがちですが、タコのように高い知能を持つものもいます。節の有無・外骨格/外とう膜で見分けます。

テストでの聞かれ方

「節足動物と軟体動物の特徴を3つずつ答えよ」「イカ・タコ・アサリは何動物か」「節足動物が脱皮する理由を説明せよ」など、節・外骨格・外とう膜の3語をキーワードに、体のつくりの違いを記述させる問題が定番です。

2. こん虫類とくも類の違い

比べる軸こん虫類くも類
体の分かれ方頭・胸・腹の3部分頭胸部・腹部の2部分(頭と胸がくっつく)
足の本数6本(胸に3対)8本
足がつく場所すべて胸についている頭胸部についている
はねの有無多くははね4枚(2対)が胸にあるはねはなし
呼吸のしかた気管で呼吸(体の側面の気門から空気を取り込む)書肺(しょはい)や気管で呼吸(多くは陸上で生活)
代表的な動物チョウ・ハチ・カブトムシ・バッタ・アリクモ・サソリ・ダニ

なぜこの違いが生まれたのか

どちらも節足動物の仲間で外骨格を持ちますが、進化の過程で体の分かれ方と足の本数がちがってきました。こん虫類は体が3部分に分かれ、胸に足6本がまとまってつくことで、はねを動かしやすい構造になっています。くも類は頭と胸がひとつになり、足が8本あることで、すばやく動いて獲物をつかまえる体つきになっています。

混同しやすいポイント

「クモはこん虫」と思い込むのが最大の誤り。足が8本で体が2部分なのでくも類です。「虫っぽい=こん虫」と決めず、足の本数と体の分かれ方で判断しましょう。

テストでの聞かれ方

「クモはこん虫か。理由とともに答えよ」「こん虫の体のつくりを、体の分かれ方・足の数・はねの数で説明せよ」など、足の本数(6本/8本)と体の部分数(3/2)で見分けさせる問題が頻出です。

3. 甲殻類と多足類の違い

比べる軸甲殻類多足類
体の分かれ方2〜3部分(種類で違う)頭部と長い胴部
足の本数10本(多くのカニ・エビ)または7対以上たくさん(14本以上)
呼吸のしかたえら呼吸(水中生活が多い)陸上での生活が中心
おもな生活場所水中(ダンゴムシは陸生だが甲殻類)陸上
代表的な動物エビ・カニ・ザリガニ・ダンゴムシ・ミジンコムカデ・ヤスデ

なぜこの違いが生まれたのか

どちらも節足動物で、外骨格・節のある足・脱皮という共通点を持ちますが、すむ場所と足の数で大きくちがいます。甲殻類はもともと水中で進化し、えら呼吸を持ち足は10本程度にまとまります。多足類は陸上で長い胴体を動かすために、足の数を増やして体を支える方向に進化しました。生活場所のちがいが、体のつくりにあらわれています。

混同しやすいポイント

「ダンゴムシはこん虫」と誤解しがちですが、エビ・カニと同じ甲殻類です。陸にいてももとは水中の動物。「ムカデもこん虫」と思いがちですが、足が多すぎる多足類です。

テストでの聞かれ方

「ダンゴムシ・ムカデは何のなかまか。理由とともに答えよ」のように、見た目にだまされず足の本数で判別させる問題が定番。甲殻類は10本前後、多足類は14本以上がポイントです。

関連

出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27