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地震 ── P波・S波・震度・マグニチュードと初期微動継続時間 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中1理科(理科)の「地震 ── P波・S波・震度・マグニチュードと初期微動継続時間」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
P波とS波の違いP波S波
震源と震央の違い震源震央
震度とマグニチュードの違い震度マグニチュード

1. P波とS波の違い

比べる軸P波S波
正式名Primary wave(初めの波)Secondary wave(次の波)
速さ毎秒5〜7km(速い)毎秒3〜4km(遅い)
到着順観測点に必ず先に到着P波より遅れて到着
ゆれの大きさ小さなゆれ大きなゆれ
ゆれの向き縦ゆれ横ゆれ
波の種類縦波(進行方向と振動方向が同じ)横波(進行方向と振動方向が直交)
地震計での名前初期微動(最初に映る小さな波)主要動(被害を起こす大きなゆれ)
緊急地震速報での役割速いP波を先に検知して、警報を出す合図に使う大きなゆれを起こす波。警報はこの波が届く前に間に合わせる

なぜこの違いが生まれたのか

地震が起きると、震源からは速さの違う2種類の波が同時に発生します。P波は縦波で速く伝わるため先に届きますが、押し引きの小さな振動しか起こせません。一方S波は横波で遅いぶん、地面を大きく揺さぶる主要動を引き起こします。この速度差があるからこそ、P波を検知してS波の到着前に緊急地震速報を出すしくみが成り立っています。

混同しやすいポイント

「P波=小さい揺れ、S波=大きい揺れ」と覚えるのは正しいですが、P波=弱い地震、S波=強い地震と勘違いするのは誤りです。どちらも同じ1つの地震から出る波で、強さではなく速さと振動の向きの違いです。

テストでの聞かれ方

地震計の波形を示し、「最初の小さなゆれを起こす波の名前」「あとから来る大きなゆれを起こす波の種類(縦波・横波)」「P波が先に届く理由」を答えさせる問題が定番です。初期微動=P波、主要動=S波の対応を必ず押さえます。

2. 震源と震央の違い

比べる軸震源震央
意味地震が実際に発生した点震源の真上にあたる地表の点
場所地下にある点地表にある点
深さ数km〜数百kmまでさまざま深さは0(地表)
観測点との距離の呼び名震源距離(観測点からの直線距離)震央距離(観測点から震央までの水平距離)
ニュースでの扱い「震源の深さ○○km」と表現される「震源地は○○沖」と地図に示される点
観測点ごとの値の違い震源距離は観測点ごとに異なる震央の場所そのものは1つに決まる

なぜこの違いが生まれたのか

地震は地下の岩盤がずれる現象なので、発生点はかならず地中にあります。これが震源です。しかし地表で地図に示すには、地下の点を真上から投影する必要があり、その投影された地表の点を震央と呼びます。つまり震源は3次元の点、震央は2次元の地図上の点であり、両者は深さの分だけ離れています。

混同しやすいポイント

ニュースで「震源地」と言われるため、震源は地表の場所だと誤解しがちです。正しくは「震源は地下の点」「地図に出ているのは震央」です。震源距離と震源の深さの違いも混同しやすいので注意。

テストでの聞かれ方

断面図を示して「地下のA点と地表のB点はそれぞれ何と呼ぶか」「観測点から震源までの直線距離を何というか」を答えさせる問題が出ます。震源=地下、震央=その真上の地表と図で言えるようにします。

3. 震度とマグニチュードの違い

比べる軸震度マグニチュード
表すもの観測した場所のゆれの大きさ地震そのもののエネルギーの大きさ(規模)
1つの地震での値の数観測点ごとに違う値が出る(多数)1つの地震につき1つだけ
段階・表記0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階M5.0、M7.3のように小数点1桁で表される
震源からの距離との関係震源に近いほど大きく、遠いほど小さい距離に関係なく、その地震に固有の値
値が1段階大きくなったとき震度が1上がると体感の揺れは1ランク強くなる(細かな倍率は決まっていない)マグニチュードが1上がるとエネルギーは約32倍、2上がると約1000倍になる
記号震度○(弱/強で細分)Mで表す
具体例同じ地震でも、震源に近い観測点は震度6強、遠い観測点は震度2など、場所ごとに値が変わる東日本大震災(2011年)はM9.0、阪神淡路大震災(1995年)はM7.3など、地震ごとに1つの値が決まる

なぜこの違いが生まれたのか

震度は「その場所がどれだけ揺れたか」という体感の強さを表す値なので、震源から遠ざかれば自然と小さくなります。一方マグニチュードは地震が放出したエネルギーそのものを表すので、どこで観測しても同じ1つの値になります。地震を「光」にたとえると、マグニチュードは電球のワット数、震度はその光が当たった場所の明るさにあたります。

混同しやすいポイント

「震度7」と「マグニチュード7」を同じ意味だと勘違いするのが最大の誤りです。震度はその場所の揺れ、マグニチュードは地震自体の規模で別物。「震度が大きい地震ほどマグニチュードも大きい」とも限りません。

テストでの聞かれ方

「震度とマグニチュードの違いを説明しなさい」という記述問題が頻出。「場所のゆれ」と「地震の規模」という対比、震度は10段階・観測点ごとに違う/マグニチュードは1つの地震に1つ、という2点を必ず書きます。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27