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中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

will ── 未来を表す

「明日雨が降るだろう」「私が手伝うよ」── 未来のことや、今その場で決めた意志を表す代表的な助動詞が will。形はとてもシンプル、後ろに必ず 動詞の原形が続きます。

will の基本形

公式
will
主語 + will + 動詞の原形
「〜するつもり」「〜だろう」「〜します」
主語による形の変化はない

主語が I, you, he, she, we, they の どれでも「will」

3単現の s も 不要(×wills)

短縮形:I'll, you'll, he'll, she'll, we'll, they'll, it'll

→ 「'll」とだけ書いてあったら will の省略

肯定文の例

基本例文

I will go to Tokyo tomorrow.(明日東京に行くつもりだ)

It will rain tomorrow.(明日雨が降るだろう)

She will be 15 next month.(彼女は来月15歳になる)

My father will come home soon.(父はもうすぐ帰ってくるだろう)

We'll have a party next Saturday.(土曜にパーティーをするつもりだ)

I'll help you with your homework.(宿題を手伝うよ)

否定文 ── won't

作り方:will の後に not

I will not go. = I won't go.(短縮形)

She will not come. = She won't come.(彼女は来ないだろう)

It won't rain tomorrow.(明日雨は降らないだろう)

I won't be late.(遅れません)

won't は「wont」と書かないように注意(アポストロフィを忘れない)

疑問文と答え方

作り方:Will を文頭に

Will it rain tomorrow? — Yes, it will. / No, it won't.

Will she come? — Yes, she will. / No, she won't.

Will you be free tonight? — Yes, I will.

疑問詞 + will の語順:

What will you do tomorrow?(明日何をする?)

When will the train arrive?(電車はいつ着く?)

Where will we go?(どこへ行こうか?)

will の主な意味

  • ① 未来予測:It will rain tomorrow.(明日雨が降るだろう)
  • ② その場の意志:I will help you.(手伝うよ ← 今決めた)
  • ③ 単純未来:He will be 15 next month.(彼は来月15歳になる)
  • ④ 依頼:Will you open the window?(窓を開けてくれる?)
  • ⑤ 申し出:Shall I help you? — Yes, please. → I will help.

その場で決めた意志 vs 前から決めていた予定

will の特徴

「今、その場で決めた」未来は will がふさわしい

A: The phone is ringing.

B: I'll get it.(じゃあ僕が取るよ ← その瞬間に決めた)

対して「前から計画されていた予定」は be going to を使うことが多い(次の記事へ)

未来を表す副詞

  • tomorrow(明日)/ the day after tomorrow(明後日)
  • next ~:next week, next month, next year, next Monday
  • soon(まもなく)/ later(あとで)
  • tonight(今夜)
  • in ~ minutes/hours/days(〜分/時間/日後に)
  • someday(いつか)

依頼の Will you ~?

Will you 〜? = 「〜してくれる?」

Will you open the door?(ドアを開けてくれる?)

Will you help me?(手伝ってくれる?)

Will you pass me the salt?(塩を取って?)

より丁寧に:Would you 〜?(中3で学習)

答え方:Sure. / OK. / All right. / I'm sorry, I can't.

I'll / Won't の発音

発音のコツ

I'll → 「アイル」(カタカナ風)

she'll → 「シール」

won't → 「ウォウント」(「ウォント」とは違う発音)

want(〜したい)と won't(〜しないだろう)は別単語、発音も違う

つまずきポイント①:will の後は必ず原形
  • will の後は 動詞の原形。s/es や ed をつけない
  • × She wills come. ○ She will come.
  • × He will comes. ○ He will come.
  • × They will went. ○ They will go.
  • 主語が3単現でも will には s をつけない
つまずきポイント②:won't と want の混同
  • won't [wount] = will not(未来の否定)
  • want [wɑnt] = ほしい・〜したい(動詞)
  • I want to go.(行きたい)と I won't go.(行かないだろう)は全然違う意味
  • 発音も綴りも違う、注意。
つまずきポイント③:未来形に be 動詞の現在形を使わない
  • × I am go tomorrow.
  • ○ I will go tomorrow. または I'm going to go tomorrow.
  • × He is come.
  • ○ He will come.

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
willの基本パターン
主語 + will + 動詞の原形
音読して覚える例文

I will call you.

It will be sunny tomorrow.

Will you help me?

よくあるミス
  • will の後ろは動詞の原形。
  • 未来の予想・その場で決めた意思に使う。
  • will not = won't。

この章でつまずきやすいところ

willの文は形がシンプルなぶん、本文を読みながら「ここ、原形でいいんだっけ?」と一瞬迷う場面が多い単元です。読み進めながら起きる典型的な迷いを、本文中の語句に沿って整理します。

主語が3人称単数だとwillにsを付けたくなってしまう

  • つまずく場面:本文の「She will be 15 next month.」を読んでいる途中で、主語がSheだからwillにsが付くのでは、と一瞬手が止まる場面。三単現のルールが頭に残っていて、willの語形を変えたくなる。
  • 克服のコツ:見分け方はwillは助動詞という位置関係で押さえる。助動詞は主語が何であってもwillのまま、後ろは必ず動詞の原形が来る。「主語 + will + 原形」の3ブロックを左から順に確認し、willの位置では人称を見ないと決めてしまうと迷いが消える。
  • ミニ例:She will be 15 next month. 主語が She でも wills にはならず、be 動詞も現在形 is ではなく原形の be のまま。

won'tをwantと同じものだと思い込んでしまう

  • つまずく場面:本文の「I won't be late.」を読んでいる途中で、won'tをwant(〜したい)と混同し、「遅れたい」と逆の意味に取りかけて止まる場面。スペルもアポストロフィの位置も似ているので一瞬迷う。
  • 克服のコツ:見分け方はアポストロフィの有無と後ろの形で判定する。won'tはwill notの短縮で、後ろは動詞の原形がそのまま続く。wantは一般動詞で、後ろにto+原形か名詞が来る。アポストロフィがあれば未来の否定、なければ「〜したい」と切り分ける。
  • ミニ例:I won't go.(行かない/行くつもりはない)/ I want to go.(行きたい)。後ろの形が違う。

未来のつもりでbe動詞の現在形を残してしまう

  • つまずく場面:「私は明日早起きするつもりだ」を英作文する途中で、「私は」をI amと書き出してから、tomorrowを付け足せば未来になる気がして「I am get up early tomorrow.」と書きかけて止まる場面。
  • 克服のコツ:因果関係で押さえる。未来を表すのはwillまたはbe going toであって、tomorrowなどの副詞だけでは時制は決まらない。主語の直後にwillを置いた瞬間に未来が確定するので、be動詞の現在形は不要になる。amとwillを同じ場所に2つ並べない、と決めておくとよい。
  • ミニ例:× I am get up early tomorrow. ○ I will get up early tomorrow. willが入ったらamは消す。

Will you 〜? を未来の質問だと決めつけてしまう

  • つまずく場面:本文の「Will you open the window?」を読んでいる途中で、「あなたは窓を開ける予定ですか」と未来の予定を聞かれていると取り、なぜ唐突に窓の予定を聞くのか不思議になって止まる場面。
  • 克服のコツ:見分け方は文の中身と場面で判定する。Will you 〜?は形は未来の疑問文だが、相手にその場で動作を頼む依頼の意味でも使われる。openやhelp、passのように相手の動作を求める動詞が続き、その場で答えられる内容なら依頼と取り、Sure.やOK.で返すのが自然。
  • ミニ例:Will you pass me the salt? は予定ではなく「塩を取って?」という依頼。返事はSure.など。

練習問題

問題1(英訳)
  1. 私は明日早起きするつもりだ。
  2. 明日雨が降るだろう。
  3. あなたは何時に来ますか?
  4. 彼は来ないでしょう。
  5. 私が手伝うよ。
答えを見る

(1) I will get up early tomorrow.

(2) It will rain tomorrow.

(3) What time will you come?

(4) He won't come. / He will not come.

(5) I'll help you. / I will help you.

問題2(書きかえ)

次の文を否定文と疑問文に書きかえよ。

She will buy a new bag.

答えを見る

否定:She will not buy a new bag. / She won't buy a new bag.

疑問:Will she buy a new bag? — Yes, she will. / No, she won't.

問題3(適切な動詞形)
  1. He will (go / goes / went) to school tomorrow.
  2. I will (am / be) a doctor someday.
  3. They (won't / don't) come to the party.
答えを見る

(1) go (2) be(will + 原形なので am ではなく be) (3) won't

問題4(依頼)

「窓を開けてくれませんか」を英語で書け。

答えを見る

Will you open the window? / Will you open the window, please?

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 私はあなたに電話します。
  2. 明日は晴れるでしょう。
  3. 手伝ってくれますか。
答えを見る

(1) I will call you.

(2) It will be sunny tomorrow.

(3) Will you help me?

まとめ

  • will + 動詞原形:未来を表す。
  • 3単現でも will の形は変わらない。
  • 否定:will not = won't。
  • 疑問:Will + 主語 + 動詞原形 〜?
  • 意味:未来予測・その場の意志・単純未来・依頼。
  • 未来を表す副詞:tomorrow, next~, soon など。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

「It will rain.」と降水確率はつながっている実生活

天気予報の「明日雨が降るでしょう(It will rain tomorrow.)」のような予測は、気象庁の降水確率と結びついています。気象庁は「1mm以上の雨が降る」確率を発表しており、降水確率60%を100回出すと、そのうち約60回は実際に1mm以上の雨が降る、という意味です。willの「予測」も、こうした確からしさを言葉にしたものだと考えると理解しやすくなります。

出典:気象庁「降水確率予報との比較」

天気予報は1日3回、6時間ごとに未来を伝える実生活

気象庁の天気予報は毎日5時・11時・17時の1日3回発表され、今日・明日・明後日の天気のほか、明日までの降水確率を6時間ごとに10%単位で知らせます。「明日の夕方は雨が降るだろう」のように、未来の時間帯を区切って予測する発想は、will と tomorrow や tonight などの「未来を表す副詞」を組み合わせる英語の言い方とよく似ています。

出典:気象庁「天気予報」

「will」の予測も外れることがある ── 予報の的中率発展

気象庁によると、明日の「降水あり・なし」の予報が当たる的中率は全国平均でおよそ85%です。ただし的中率は季節によって変わり、夏は夕立のように狭い範囲で降る雨が多いため、他の季節より低くなる傾向があります。will で未来を述べても100%確実ではない、という英語の感覚は、こうした予報の限界とも通じています。

出典:気象庁「降水の有無の適中率の例年値とその説明」

遠い未来ほど予測はむずかしくなる発展

気象庁の検証では、降水の有無の的中率は全国平均で明日が約85%なのに対し、明後日は約83%、7日目は約72%というように、先の予報になるほど少しずつ下がっていきます。これは「近い未来は言い切りやすく、遠い未来ほど不確かになる」という考え方を表しています。英語でも will は予測に使えますが、遠い先のことほど maybe(たぶん)などを添えて確からしさを調整します。

出典:気象庁「降水の有無の適中率の例年値」

will は「未来表現」として中学で学ぶと決められている発展

中学校で何を学ぶかは、文部科学省の学習指導要領で定められています。英語の文法事項には「助動詞などを用いた未来表現」が示されており、will はその代表例です。さらに学習指導要領は「文法はコミュニケーションを支えるもの」として、言語活動と結びつけて指導するよう求めています。だから will は、形だけでなく実際に話す・書く場面で使えるように学ぶことが大切です。

出典:文部科学省「中学校学習指導要領 第2章 第9節 外国語」