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分解の解き方/コツ

分解は、1つの物質が化学変化によって2つ以上の別の物質に分かれる反応です。状態変化(氷→水)とはちがい、物質の種類そのものが変わるのがポイント。加えたエネルギー(熱・電気)と、できた物質(気体・固体)をセットで整理すれば、テストでも迷いません。

分解 を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:ステップ1: 化学変化か物理変化かを見分ける

まず「物質の種類が変わったか」を確認します。種類が変われば化学変化(分解の仲間)、種類が変わらなければ物理変化です。「もとに戻せるか」も目安になり、物理変化は戻せるが、化学変化は戻しにくい性質があります。

例題:氷→水:同じH₂Oだから物理変化。鉄が錆びる:酸化鉄になるので化学変化。砂糖を水に溶かす:砂糖と水の種類は変わらないので物理変化。
ステップ 2:ステップ2: 何を加えたか(熱か電気か)を確認する

分解には熱分解と電気分解があります。試験管を加熱したなら熱分解、電極に電圧をかけたなら電気分解。なお、水だけでは電気を通しにくいので、水の電気分解では水酸化ナトリウムを少量加えて電気を通しやすくします。「加えたエネルギー=条件」をはっきりさせれば、どの反応式を使うか自然に決まります。

例題:炭酸水素ナトリウムを加熱→熱分解。水に水酸化ナトリウムを少し加えて電圧→電気分解(水酸化ナトリウムは電気を通すために加えるもので、反応そのものには使われない)。
ステップ 3:ステップ3: できた物質を性質で特定する(気体と水)

発生した気体や液体は性質で見分けます。水素はマッチの火を近づけるとポンと音。酸素は火のついた線香が激しく燃える。二酸化炭素は石灰水を白く濁らせる。水の確認は青色塩化コバルト紙が桃色に変わるかで判断します。

例題:炭酸水素ナトリウムの熱分解:石灰水が白く濁る→CO₂。試験管の口の水滴→青色塩化コバルト紙が桃色に変化して水と確認。残った白い粉に水を加えると強アルカリ性→炭酸ナトリウム。
ステップ 4:ステップ4: 化学反応式の係数を原子の数で合わせる

左辺は反応物、右辺は生成物。左右の原子の数が同じになるよう係数を調整します。コツは登場回数の少ない元素(金属・炭素など主要元素)を先に合わせ、次にH、最後にOの順で進めること。Hから合わせると詰まりやすいので注意しましょう。

例題:2H₂O → 2H₂ + O₂(左:H4個・O2個/右:H4個・O2個)。2Ag₂O → 4Ag + O₂ も同様。2NaHCO₃ → Na₂CO₃ + H₂O + CO₂ ではNa・Cを先に合わせるとスムーズに係数が決まります。
ステップ 5:ステップ5: 体積比や色など数値・観察結果まで言えるか確認する

テストでは反応式だけでなく体積比・色の変化・電極の名前まで問われます。水の電気分解は水素:酸素=2:1で、陰極から水素、陽極から酸素が出ます。塩酸の電気分解では陽極から黄緑色で刺激臭の塩素が出ます。酸化銀の熱分解で残った白い物質は金属光沢があり電気を通すことで銀と確認できます。

例題:水の電気分解:陰極から水素、陽極から酸素、体積比2:1。酸化銀の熱分解:残った白い物質をこすると金属光沢が出て、電気を通すので銀とわかる。

これだけは覚える

分解は1つの物質→2つ以上の別物質になる化学変化。熱分解(炭酸水素ナトリウム・酸化銀)と電気分解(水・塩酸)が代表例。気体は水素はポン、酸素は線香、CO₂は石灰水で確認。化学反応式は左右の原子数を必ず一致させます。

よくあるつまずき

「細かく砕く」「氷が溶ける」を分解と勘違いしやすいですが、物質の種類が変わらないので分解ではありません。また、水の電気分解で加える水酸化ナトリウムは(ステップ2で説明したとおり)反応のためではなく電気を通すためであることを忘れずに。反応式の係数を合わせ忘れるミスにも注意です。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-06-27