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12章 裁判所のしくみと司法 ── 51問問題集

裁判所のしくみと司法の重要事項を、基本20・標準20・応用11の3段階で総点検。答えはタップで開けます。

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基本(20問)

問題1
法律に違反した人を裁いたり、人々の紛争を解決したりする役割をもつ国の機関を何というか。
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裁判所
裁判所は司法権を担い、法にもとづいて紛争や犯罪を判断する機関である。
問題2
裁判所が担当する、法にもとづいて争いごとや犯罪を裁く国家の権限を何というか。
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司法権
司法権は立法権・行政権と区別される三権の一つで、裁判所が担う。
問題3
同じ事件について原則として3回まで裁判を受けられるしくみを何というか。
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三審制
三審制は慎重な裁判を保障し、誤審を防ぐための制度である。
問題4
三審制で、第一審の判決に不服があるときに第二審を求めることを何というか。
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控訴
第一審から第二審を求めることを控訴という。
問題5
三審制で、第二審の判決に不服があるときに第三審を求めることを何というか。
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上告
第二審から第三審を求めることを上告という。
問題6
日本の最終審であり、ただ1か所だけ置かれている裁判所を何というか。
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最高裁判所
最高裁判所は全国に1か所のみ置かれる最終審の裁判所である。
問題7
国民が刑事裁判に参加し、有罪・無罪や量刑を裁判官とともに判断する制度を何というか。
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裁判員制度
裁判員制度は国民の常識や感覚を重大な刑事裁判に反映させる制度である。
問題8
裁判員制度は西暦何年から始まったか。
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2009年
裁判員制度は2009年から実施されている。
問題9
裁判員制度で対象となるのはどのような事件か。
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重大な刑事事件
殺人や強盗致死傷などの重大な刑事事件のみが裁判員裁判の対象である。
問題10
法律・命令・処分が憲法に違反していないかを判断する裁判所の権限を何というか。
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違憲審査権(違憲立法審査権)
違憲審査権はすべての裁判所がもつが、最終決定は最高裁判所が行う。
問題11
違憲審査の最終決定者であることから、最高裁判所は何と呼ばれるか。
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憲法の番人
最高裁は違憲審査の最終決定者として「憲法の番人」と呼ばれる。
問題12
犯罪を裁き、検察官が起訴して行われる裁判を何というか。
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刑事裁判
刑事裁判は犯罪を裁く裁判で、検察官が起訴する。
問題13
個人や団体の間の紛争を解決するために行われる裁判を何というか。
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民事裁判
民事裁判は個人間の権利・義務をめぐる紛争を解決する裁判である。
問題14
民事裁判で、訴えを起こした側を何というか。
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原告
民事裁判では訴えた側を原告、訴えられた側を被告という。
問題15
刑事裁判で、犯罪の疑いで起訴された人を何というか。
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被告人
刑事裁判で起訴された人を被告人という。
問題16
刑事裁判で、被疑者を起訴するかどうかを判断する人を何というか。
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検察官
検察官が捜査をふまえ起訴するかどうかを判断する。
問題17
裁判官が外部の圧力に屈せず良心に従い独立して職務を行う原則を何というか。
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司法権の独立(裁判官の独立)
裁判官は政治権力から離れ独立して公正な判断を行う。
問題18
地方裁判所の上に位置し、全国に8か所置かれている裁判所を何というか。
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高等裁判所
高等裁判所は全国に8か所置かれている。
問題19
家族間の問題や少年事件をあつかう裁判所を何というか。
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家庭裁判所
家庭裁判所は家族・少年に関する事件を担当する。
問題20
自分に不利な供述を強制されない、刑事手続上の権利を何というか。
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黙秘権
黙秘権は憲法38条で保障され、不利な供述を強制されない権利である。

標準(20問)

問題21
三審制の流れを、原則的な第一審から順に裁判所名で答えよ。
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地方裁判所→高等裁判所→最高裁判所
第一審は地方裁判所、第二審は高等裁判所、第三審は最高裁判所が原則である。
問題22
裁判員裁判では裁判員と裁判官はそれぞれ何人で審理するか。
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裁判員6人と裁判官3人
裁判員6人と裁判官3人の計9人で審理する。
問題23
裁判員は何歳以上の国民から、どのように選ばれるか。
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18歳以上の国民から無作為に抽出される
裁判員は18歳以上の有権者から無作為抽出で選ばれる。
問題24
裁判員が職務上知った秘密をもらしてはならない義務を何というか。
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守秘義務
裁判員には評議の秘密などを守る守秘義務が課されている。
問題25
最高裁判所の裁判官は全部で何人で、その内訳はどうなっているか。
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15人(長官1人と判事14人)
最高裁判所は長官1人と判事14人の計15人で構成される。
問題26
最高裁判所長官を指名するのはどの機関で、任命するのは誰か。
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内閣が指名し、天皇が任命する
最高裁長官は内閣の指名にもとづき天皇が任命する。
問題27
最高裁判所の長官以外の裁判官(判事)を任命するのはどこか。
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内閣
最高裁の判事は内閣が任命し、天皇が認証する。
問題28
衆議院議員総選挙の際に、最高裁判所裁判官を辞めさせるべきかを国民が判断する制度を何というか。
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国民審査
国民審査は衆議院議員総選挙の際に最高裁裁判官の適否を国民が判断する制度である。
問題29
刑事裁判で、有罪判決が確定するまでは無罪として扱う原則を何というか。
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推定無罪の原則
被告人は有罪判決が出るまで無罪と推定される。
問題30
行為のときに犯罪でなかった行為を、後からつくった法律でさかのぼって罰してはならない原則を何というか。
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遡及処罰の禁止
遡及処罰の禁止により、行為時の法律にもとづいてのみ裁かれる。
問題31
いったん確定した事件について、同じ事件で再び裁判を受けることはないとする原則を何というか。
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一事不再理
一事不再理により同じ事件で再び罪を問われることはない。
問題32
刑事被告人が弁護人を依頼できる権利を保障している憲法は第何条か。
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憲法第37条
刑事被告人の弁護人依頼権は憲法37条で保障されている。
問題33
刑事手続で、警察の捜査・逮捕の後に検察官が行う、裁判にかけるかどうかの判断を何というか。
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起訴
起訴は検察官が被疑者を裁判にかけるかどうかを決める手続である。
問題34
裁判員制度は刑事裁判と民事裁判のどちらに参加する制度か。
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刑事裁判
裁判員制度は刑事裁判のみで実施され、民事裁判には参加しない。
問題35
裁判官は原則として、どのような裁判によらなければ罷免されないか。
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弾劾裁判
裁判官の身分は保障され、罷免は原則として弾劾裁判によってのみ行われる。
問題36
最高裁判所より下に置かれる裁判所をまとめて何というか。
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下級裁判所
高等・地方・家庭・簡易裁判所をまとめて下級裁判所という。
問題37
刑事裁判で被告人に下される、懲役や罰金などの制裁を何というか。
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刑罰
刑事裁判では有罪の場合に懲役・罰金などの刑罰が科される。
問題38
民事裁判で、敗訴した側に命じられる代表的な結果を一つ答えよ。
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損害賠償(または契約解除)
民事裁判では損害賠償の支払いや契約解除などが命じられる。
問題39
裁判員裁判が裁判官と裁判員が一緒に判断する点で、アメリカの市民が事実認定を行う制度と異なる。その制度を何というか。
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陪審制
アメリカの陪審制と異なり、日本の裁判員は裁判官と一緒に量刑まで判断する。
問題40
地方裁判所は全国におよそ何か所置かれているか。
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50か所
地方裁判所は全国に50か所置かれている。

応用(11問)

問題41
「三審制があるので必ず3回裁判を受ける」という説明は正しいか、誤りか。理由を含めて簡潔に答えよ。
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誤り。上訴しなければ確定するため3回受けるとは限らない
三審制は3回まで裁判を受けられる権利を保障する制度で、必ず3回行うわけではない。
問題42
裁判員裁判の評決で有罪とするためには、多数決に加えてどのような条件が必要か。
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裁判官1人以上の賛成が必要
有罪とするには多数意見に裁判官が少なくとも1人含まれていなければならない。
問題43
1973年に、親などを殺した場合に重い刑罰を科す規定を法の下の平等に反するとした最高裁の違憲判決を何というか。
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尊属殺重罰規定違憲判決
尊属殺重罰規定違憲判決(1973年)は刑罰の不平等を違憲とした。
問題44
1975年に、薬局開設の距離制限を職業選択の自由に反するとした最高裁の違憲判決を何というか。
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薬事法違憲判決
薬事法違憲判決(1975年)は薬局の距離制限を職業選択の自由に反するとした。
問題45
1997年に、県が神社へ玉ぐし料を公金から支出したことを政教分離に反するとした最高裁判決を何というか。
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愛媛玉ぐし料訴訟(違憲判決)
愛媛玉ぐし料訴訟(1997年)は公金支出を政教分離原則違反とした。
問題46
2013年に、結婚していない男女の子の相続分を半分とする規定を法の下の平等に反するとした最高裁の違憲判決を何というか。
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婚外子相続差別違憲判決
婚外子相続差別違憲判決(2013年)は相続分の格差を違憲とした。
問題47
2015年に、女性にのみ課されていた再婚禁止期間のうち100日を超える部分を違憲とした最高裁判決を何というか。
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再婚禁止期間違憲判決
再婚禁止期間違憲判決(2015年)は、民法733条の再婚禁止期間のうち100日を超える部分を法の下の平等(憲法14条)・両性の平等(憲法24条)に反し違憲とした(100日の禁止自体は合憲)。
問題48
違憲審査権はどの裁判所がもち、最終的な判断はどこが行うか。
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すべての裁判所がもち、最終決定は最高裁判所が行う
違憲審査権は全裁判所がもつが、最終決定権は最高裁にある。
問題49
国民が裁判員として刑事裁判に参加することには、司法に対してどのような意義があるか、一つ答えよ。
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国民の常識や感覚を裁判に反映し、司法への信頼を高める
市民参加により司法への理解と信頼が高まる点に意義がある。
問題50
司法権の独立や裁判官の身分保障が認められているのは、裁判をどのように行うためか。
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外部の圧力に屈せず公正な裁判を行うため
政治権力や世論の圧力を排し、公正中立な判断を守るためである。
問題51
検察審査会の「起訴相当」の議決に必要な賛成人数は11人中何人以上か。また、起訴相当のあとも検察官が起訴しない場合に再審査で成立する、強制的に起訴させる議決を何というか。
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8人以上/起訴議決
起訴相当・起訴議決とも11人中8人以上の賛成が必要な二段階の制度で、起訴議決が成立すると指定された弁護士が検察官に代わって起訴する。