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6章 漢文・漢詩と『論語』(訓読・返り点・書き下し) ── 50問問題集

漢文・漢詩と『論語』(訓読・返り点・書き下し)の重要事項を、基本20・標準20・応用10の3段階で総点検。答えはタップで開けます。

基本(20問)

問題1
『論語』とは、だれの言行をまとめた書物か答えよ。
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孔子(と弟子たち)
『論語』は古代中国の思想家・孔子とその弟子たちの言行録である。
問題2
漢字だけで書かれた漢文の原文を何というか。
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白文
返り点や送り仮名のない漢字だけの原文を白文という。
問題3
白文に返り点や送り仮名をつけ、日本語として読めるようにした文を何というか。
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訓読文
返り点・送り仮名を補って読めるようにした文が訓読文である。
問題4
訓読の順に従って日本語の文として書き直したものを何というか。
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書き下し文
訓読の語順どおりに日本語の文として書いたものが書き下し文である。
問題5
漢文の意味を現代の日本語で言い換えて説明した文を何というか。
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現代語訳
意味が分かるように現代の言葉で言い換えた文が現代語訳である。
問題6
すぐ下の一字からすぐ上の一字へ返って読むことを示す返り点を何というか。
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レ点
レ点はすぐ下の一字からすぐ上の一字へ返ることを示す。
問題7
二字以上を隔てて下から上に返って読むことを示す返り点を何というか。
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一・二点
一・二点は二字以上を隔てて上に返るときに用いる。
問題8
孔子の思想の中心にある「人を思いやる心」を表す語を答えよ。
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仁は人を思いやる心で、孔子の思想の中心となる考え方である。
問題9
学びと徳を身につけた理想的な人物を表す『論語』の語を答えよ。
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君子
君子は学びと徳を身につけた理想的な人物を指す。
問題10
人との関係を整える作法や態度を表す語を答えよ。
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礼は人との関係を整える作法や態度を表す。
問題11
四字熟語「温故知新」の意味を簡潔に答えよ。
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古いことを学び直して新しい意味を知ること
温故知新は過去の学びをよく理解しそこから新しい意味を得ることである。
問題12
一句が五字で四句から成る漢詩の形式を何というか。
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五言絶句
五言絶句は各句五字で四句から成る漢詩である。
問題13
一句が七字で四句から成る漢詩の形式を何というか。
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七言絶句
七言絶句は各句七字で四句から成る漢詩である。
問題14
句末の音の響きをそろえて詩全体のまとまりを作る技法を何というか。
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押韻
押韻は句末の音の響きをそろえ詩のまとまりを作る技法である。
問題15
対応する語句を並べ、意味の対比や並列を表す表現技法を何というか。
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対句
対句は語順や品詞の対応する語句を並べ意味の対比・並列を表す。
問題16
漢詩や文章の構成「起承転結」の最初の段階「起」は何を示すか。
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情景の提示(うたい起こし)
起承転結の起は、まず情景を提示する段階である。
問題17
「学而時習之」を書き下し文にせよ。
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学びて時に之を習ふ
訓読の語順に従い「学びて時に之を習ふ」と書き下す。
問題18
「温故而知新」を書き下し文にせよ。
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故きを温めて新しきを知る
「温故而知新」は「故きを温めて新しきを知る」と書き下す。
問題19
『論語』の章句の冒頭によく現れる「子曰はく」の「子」は誰を指すか。
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孔子
『論語』の「子曰はく」の子は先生すなわち孔子を指す。
問題20
「説(よろこ)ばし」の「説」はここでどんな意味か。
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よろこぶ(喜ばしい)
「亦説ばしからずや」の説は「よろこぶ」の意味である。

標準(20問)

問題21
「亦……ずや」は、ここではどんな気持ちを表す言い方か答えよ。
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「なんと……ではないか」という強い肯定・感動
「亦……ずや」は単なる疑問ではなく強い肯定をこめた感動の表現である。
問題22
「人知らずして慍みず」の「慍みず」の意味を答えよ。
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うらまない・不満に思わない
「慍みず」は人に認められなくても恨まず不満を抱かないという意味である。
問題23
「学びて思はざれば則ち罔し」の意味を簡潔に答えよ。
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学ぶだけで自分で考えなければ、はっきり理解できないということ
学習だけで思考が伴わないと真に理解できないと説いている。
問題24
「思ひて学ばざれば則ち殆し」の意味を簡潔に答えよ。
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考えるだけで学ばなければ、独断に陥って危ういということ
思考だけで学習を伴わないと独断に陥り危険だと説いている。
問題25
「之を知る者は、之を好む者に如かず」の「如かず」の意味を答えよ。
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及ばない
「如かず」は「及ばない」の意味で、知る者は好む者に及ばないことを表す。
問題26
「知る・好む・楽しむ」を孔子はどの順で深い段階としているか答えよ。
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知る→好む→楽しむ(楽しむが最も深い)
知る者は好む者に、好む者は楽しむ者に及ばないとし楽しむを最上とする。
問題27
書き下し文と現代語訳の違いを一言で説明せよ。
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書き下し文は日本語の語順に直した文、現代語訳は意味を現代語で言い換えた文
書き下し文は語順の置き換え、現代語訳は意味の言い換えである点が異なる。
問題28
絶句の形式名を答えるだけで不十分なのはなぜか、簡潔に説明せよ。
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句数・字数という根拠を示していないから
形式名だけでなく句数や字数の根拠を示さないと答えとして不足である。
問題29
漢詩で押韻を確かめるとき、主にどこの音を見るか答えよ。
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偶数句末の音
押韻は主に偶数句末の同じ響きや同系統の音を見て確かめる。
問題30
対句を「見た目だけ」で判断する答えが弱いのはなぜか説明せよ。
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語句の意味の対応(対比・並列)を説明していないから
対句は見た目だけでなく意味の対応を読み取って説明する必要がある。
問題31
漢詩で自然描写が単なる景色の記録になりにくいのはなぜか説明せよ。
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自然描写に作者の心情を託す表現になりやすいから
漢詩の自然描写は心情を託す表現になりやすく情景と心情が対応する。
問題32
「君子」を「身分が高い人」とだけ捉える読みが浅いのはなぜか説明せよ。
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学び続け感情を整え人を思いやる人格として読むべきだから
君子は身分ではなく学びと徳を備えた理想的人格を指す語である。
問題33
一・二点を挟んでさらに大きく上に返るときに使う返り点を何というか。
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上下点
上下点は一・二点を挟みさらに大きく返るときに用いる返り点である。
問題34
「学びて時に之を習ふ」は書き下し文と現代語訳のどちらか答えよ。
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書き下し文
「学びて時に之を習ふ」は語順を直した書き下し文である。
問題35
「学んだことを折にふれて復習する」は書き下し文と現代語訳のどちらか答えよ。
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現代語訳
意味を現代の言葉で言い換えているので現代語訳である。
問題36
『論語』の章句が短くても背景に持つ三つの問いを一つ挙げよ。
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学び方(または人とのつき合い方/社会の中でどう生きるか)
短い章句の背景には学び方・人間関係・生き方という問いがある。
問題37
「故きを温めて新しきを知れば、以て師たるべし」の結びの意味を答えよ。
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人の師となる資格があるということ
温故知新ができれば人の師となる資格があると説いている。
問題38
漢字一字の意味が濃い漢詩を訳すとき、訳出で補う必要があるものは何か。
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省略された語句
漢詩は語句の省略が多いため補って訳す必要がある。
問題39
「学而篇」の章句で、「友が遠くから訪ねてくる」喜びは何を表すか答えよ。
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同じ志をもつ仲間と学び合う楽しさ
朋遠方より来たるは志を同じくする仲間と学び合う楽しさを表す。
問題40
記述答案で分けて書くべき二つの要素を答えよ。
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問いに直接答える部分と、その根拠(本文中の表現)
記述では結論と本文の根拠を区別して書くことが求められる。

応用(10問)

問題41
「人知らずして慍みず、亦君子ならずや」から読み取れる君子の態度を説明せよ。
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人に認められなくても不満や恨みを抱かず、自分の学びや徳を保つ態度
他者の評価に左右されず自らの徳を保つ姿勢が君子の態度として示される。
問題42
「学而篇」の章句全体が、勉強法ではなく何の話としてつながるか説明せよ。
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学びを通して人格を高めていく話としてつながる
学ぶ喜び・友と学ぶ楽しさ・評価に動じない態度が人格向上として一貫する。
問題43
「学びて思はざれば……」と「思ひて学ばざれば……」を合わせて孔子が説く学びの原則を述べよ。
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学習と自分で考えることの両方が必要だということ
学ぶことと考えることは一方では足りず両方が必要だと説いている。
問題44
漢詩読解で「情景をそのまま説明する」だけの答えが浅いとされる理由を説明せよ。
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情景と心情との関係を示していないから
漢詩では情景と心情の対応を読み取り両者の関係まで説明する必要がある。
問題45
漢詩の構成把握に「起承転結」を用いると、どのような流れを押さえられるか説明せよ。
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情景の提示から心情や主題へ進む流れを押さえられる
起承転結は情景提示から心情・主題へと展開する詩の流れを示す。
問題46
温故知新の考えを、「ただの暗記」と区別して説明せよ。
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昔のことを暗記するだけでなく、そこから今に生きる新しい意味を見つけること
温故知新は過去の暗記でなく新しい意味の発見を重視する考えである。
問題47
漢詩や漢文を理解する際、日本語の語順で読むためにどんな手続きを取るか説明せよ。
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返り点と送り仮名を補って訓読し、日本語の語順で意味を取る
漢文・漢詩は返り点・送り仮名を補い訓読して日本語の語順で理解する。
問題48
「亦……ずや」が反語の形でありながら強い否定にならない理由を説明せよ。
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「なんと……ではないか」という感動・強い肯定を表す形だから
形は反語だが強い肯定の感動を表すため否定の意味にはならない。
問題49
漢詩の読解で「形式名だけ」「情景だけ」「対句の見た目だけ」の答えに共通する弱点を一言で述べよ。
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根拠や意味の対応を示さず、表面的にとどまっている点
いずれも句数・心情・意味の対応など根拠を示さず表面的である点が弱い。
問題50
国語の読解全般で代表的とされる誤った答え方を、本文に即して説明せよ。
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自分の感想だけで答え、本文中の根拠を示さないこと
心情や筆者の考えは本文の表現を根拠に説明すべきで感想だけでは不十分である。