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酸とアルカリ ── H⁺とOH⁻ ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中3理科(理科)の「酸とアルカリ ── H⁺とOH⁻」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
酸とアルカリの違い酸(さん)アルカリ
強い酸(強酸)と濃い酸の違い強い酸(強酸)濃い酸(濃い酸性水溶液)
pHの数値の読み方(小さい vs 大きい)pHが小さいpHが大きい

1. 酸とアルカリの違い

比べる軸酸(さん)アルカリ
出すイオンH⁺(水素イオン)を出すOH⁻(水酸化物イオン)を出す
代表例塩酸HCl・硫酸H₂SO₄・酢酸CH₃COOH水酸化ナトリウムNaOH・水酸化カルシウムCa(OH)₂・KOH
青色リトマス紙赤に変える変化しない
赤色リトマス紙変化しない青に変える
BTB液の色黄色青色
フェノールフタレイン無色のまま赤色になる
pHの範囲7より小さい(0〜6)7より大きい(8〜14)
身近な例レモン汁・食酢・胃酸・炭酸水石けん水・重曹水・アンモニア水

なぜこの違いが生まれたのか

酸とアルカリの正体は電離(でんり)で出てくるイオンのちがいです。酸は水にとけるとH⁺を出し、このH⁺が酸性のすっぱさやリトマス紙を赤くする働きを生みます。アルカリは水にとけるとOH⁻を出し、このOH⁻がぬるぬるした感じや赤リトマス紙を青くする働きの正体です。同じ物質でもイオンに分かれるかどうかで性質が決まります。

混同しやすいポイント

「酸=すっぱい」「アルカリ=苦い」という感覚だけで判断するのは×。水酸化ナトリウムをなめて確かめるのは絶対にダメ。必ずリトマス紙・BTB液・pHなどの指示薬で確認します。

テストでの聞かれ方

「水にとかしてH⁺を出す物質を何というか」「BTB液を加えて黄色になった水溶液の性質は何か」「次のうちアルカリ性を示すものをすべて選べ(NaOH、HCl、NaCl…)」のように、定義・指示薬の色・代表物質がセットで問われます。

2. 強い酸(強酸)と濃い酸の違い

比べる軸強い酸(強酸)濃い酸(濃い酸性水溶液)
何を表す言葉か電離度(でんりど)の大きさ水溶液中の酸の量(濃度)
判断のしかたとけた分子のうち何%がイオンになるか水にとけている酸の重さ・割合
電離度との関係電離度がほぼ1(100%電離する)電離度は問わない(強酸でも弱酸でもよい)
代表例塩酸HCl・硫酸H₂SO₄・硝酸HNO₃同じ塩酸でも水を少なくしたもの
薄めるとどうなる薄めても「強酸」は強酸のまま薄めれば「うすい酸」になりpHは7に近づく
反対の概念弱い酸(電離度が小さい:酢酸・炭酸)うすい酸(濃度がうすい:薄めた塩酸など)

なぜこの違いが生まれたのか

「強い/弱い」は電離度(どれだけイオンに分かれるか)で決まり、「濃い/うすい」は水にとけている量で決まります。だから強い酸でもうすめればpHは上がり、逆に弱い酸でも濃ければpHが下がることがあります。2つの言葉は別のものさしを表しているので、混ぜて使ってはいけません。

混同しやすいポイント

「強酸=濃い酸」と思い込むのは×。塩酸を水でうんと薄めれば、強酸でもpHは6近くになります。逆に酢酸を煮つめて濃くしても「強酸」にはなりません。

テストでの聞かれ方

「同じ塩酸でも濃さがちがうとpHはどうなるか」「強酸と弱酸を電離度で区別せよ」「うすい塩酸と濃い酢酸ではどちらがpHが小さいか」のように、電離度と濃度の区別を聞く問題が出ます。

3. pHの数値の読み方(小さい vs 大きい)

比べる軸pHが小さいpHが大きい
pHの値0〜6(7未満)8〜14(7より大きい)
示す性質酸性アルカリ性
多いイオンH⁺が多いOH⁻が多い
値が中性から離れるほど酸性が強くなるアルカリ性が強くなる
数値が1変わったときのH⁺濃度pHが1下がるとH⁺濃度は10倍になる(酸性が強くなる)pHが1上がるとH⁺濃度は1/10になる(アルカリ性が強くなる)
BTB液の色黄色(pH7未満)青色(pH7より大)
代表例胃酸pH1・レモンpH2・酢pH3重曹水pH8・石けん水pH10・NaOH pH13

なぜこの違いが生まれたのか

pHは0〜14の数字で水溶液の酸性・アルカリ性の強さを表します。pH=7が中性で、ここからのはなれぐあいで強さがわかります。数字が1ちがうと水素イオン濃度は10倍もちがうので、pH3とpH5では100倍の差。「数字が大きい=酸性が強い」と勘ちがいしやすいので注意です。

混同しやすいポイント

「pHの数字が大きいほど酸性が強い」と覚えるのは×。逆で、数字が小さいほど酸性が強い。また「pHが1ちがうだけだから少しの差」と思いがちですが、実際は10倍の差です。

テストでの聞かれ方

「pH=4とpH=12の水溶液はそれぞれ何性か」「pH=2とpH=4ではH⁺濃度は何倍ちがうか」「BTB液で黄色になった水溶液のpHはどんな範囲か」のように、数値→性質→イオン濃度の対応で問われます。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27