この章の比較ペア(まとめ表)
| 比較ペア | A | B |
|---|---|---|
| 顕性形質と潜性形質の違い | 顕性形質 | 潜性形質 |
| 遺伝子型と表現型の違い | 遺伝子型 | 表現型 |
| 純系(AA・aa)と雑種(Aa)の違い | 純系 | 雑種 |
1. 顕性形質と潜性形質の違い
| 比べる軸 | 顕性形質 | 潜性形質 |
|---|---|---|
| 別の呼び方(昔の用語) | 優性形質 | 劣性形質 |
| 対立遺伝子の表し方 | 大文字 A | 小文字 a |
| 現れる条件 | 遺伝子の組合せに1つでも含まれれば現れる | 潜性の遺伝子が両方そろったときだけ現れる |
| 現れる遺伝子型 | AA・Aa(2種類) | aa(1種類のみ) |
| エンドウの種子の例 | 丸い種子 | しわのある種子 |
| F₁(Aa)での見え方 | 見た目に現れる(丸) | 見た目には現れない(隠れる) |
| F₂での表現型の比 | 3 | 1 |
なぜこの違いが生まれたのか
両親から1個ずつ遺伝子をもらうため、子の遺伝子型は AA・Aa・aa のいずれかになります。Aa のとき、A の働きが a より強く表に出るので、A をもつ形質が「現れる方=顕性」、a だけがそろったときしか現れない形質が「現れない方=潜性」と呼ばれます。
混同しやすいポイント
「顕性=すぐれている」「潜性=劣っている」と誤解しがち。あらわれやすいか・隠れているかの違いであり、優劣ではありません。2017年から「優性/劣性」は「顕性/潜性」に呼び方が変わりました。
テストでの聞かれ方
「丸(AA)×しわ(aa)の子(F₁)の表現型は?」のように、純系どうしを掛け合わせて顕性形質が全て現れることを答えさせる問題が頻出。用語の言い換え(優性=顕性)も問われます。
2. 遺伝子型と表現型の違い
| 比べる軸 | 遺伝子型 | 表現型 |
|---|---|---|
| 意味 | 遺伝子の組合せそのもの | 見た目に現れる形質 |
| 書き方 | AA、Aa、aa など記号 | 丸・しわ など特徴の名前 |
| 種類の数(A・a の場合) | 3種類(AA・Aa・aa) | 2種類(丸・しわ) |
| AA と Aa の扱い | 別物として区別する | 同じ「丸」としてまとめる |
| F₂ での比 | AA:Aa:aa = 1:2:1 | 丸:しわ = 3:1 |
| 目に見えるか | 外からは直接わからない | 観察してすぐわかる |
なぜこの違いが生まれたのか
顕性遺伝子 A は1つでも含まれれば表に出るので、AA も Aa も同じ「丸」に見えます。そのため、遺伝子の組合せ(型)では 1:2:1 と3種類に分かれていても、見た目(表現型)では Aa が AA に吸収されて 3:1 になります。
混同しやすいポイント
F₂ の比を「丸:しわ = 1:2:1」と答えてしまうミスが多い。これは遺伝子型の比であり、見た目の比は 3:1。聞かれているのが「遺伝子型」か「表現型」かを必ず確認しましょう。
テストでの聞かれ方
「Aa×Aa の孫世代の遺伝子型の比と表現型の比をそれぞれ答えよ」と並べて問う形が定番。記号と日本語、両方で答えを書き分ける必要があります。
3. 純系(AA・aa)と雑種(Aa)の違い
| 比べる軸 | 純系 | 雑種 |
|---|---|---|
| 遺伝子の組合せ | 同じ遺伝子がそろっている(AA または aa) | 異なる遺伝子が組み合わさる(Aa) |
| 代表例 | AA(丸の純系)、aa(しわの純系) | Aa(丸×しわ の子 F₁) |
| 生殖細胞に入る遺伝子 | 1種類だけ(A のみ または a のみ) | 2種類(A と a が半分ずつ) |
| 自家受粉したときの子 | 親と同じ形質ばかり出る | 顕性:潜性 = 3:1 に分かれる |
| メンデルの実験での位置 | 親世代として使う | 子(F₁)として現れる |
| 表現型のみえ方 | AA は丸、aa はしわ | A が表に出て丸に見える |
なぜこの違いが生まれたのか
純系は同じ遺伝子をもつので、減数分裂しても同じ種類の生殖細胞しか作りません。一方、雑種 Aa は A と a の両方をもつため、生殖細胞には A か a が 半分ずつ 入り、子に多様な組合せが生まれます。これがF₂で 3:1 の比が現れる理由です。
混同しやすいポイント
「Aa は丸に見える=純系」と勘違いしやすい。見た目(丸)が同じでも、AA は純系、Aa は雑種です。判断の決め手は遺伝子の組合せが同じかどうかであって、見た目ではありません。
テストでの聞かれ方
「丸い種子 AA と Aa のうち、自家受粉したとき孫にしわが出るのはどちらか」など、純系と雑種を見分けて結果を予想させる問題。純系どうしの交配ではF₁が全部同じになることも頻出です。
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出典・最終更新
- 出典基盤:教科書(理科)の核となる事実と概念データに基づく整理。
- 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
- 最終更新:2026-06-27
