デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

太陽の動きと季節 ── 南中高度と昼の長さ ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中3理科(理科)の「太陽の動きと季節 ── 南中高度と昼の長さ」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
夏至と冬至の違い夏至(げし)冬至(とうじ)
春分・秋分と夏至・冬至の違い春分・秋分夏至・冬至
南中高度と昼の長さの違い南中高度昼の長さ

1. 夏至と冬至の違い

比べる軸夏至(げし)冬至(とうじ)
日付の目安6月22日頃12月22日頃
北極側の向き太陽の方を向く太陽と反対を向く
北半球の南中高度最大(東京で78.4°)最小(東京で31.6°)
昼の長さ(東京)最も長い(約14時間半)最も短い(約9時間45分)
日の出の方角北東南東
日の入りの方角北西南西
空に描く弧(こ)大きな弧小さな弧
南中高度の公式90° − 緯度 + 23.4°90° − 緯度 − 23.4°

なぜこの違いが生まれたのか

地軸が公転面に垂直な方向から約23.4°傾いたまま地球が公転しているため、夏至は北極側が太陽を向き、冬至は反対側を向く。この向きの違いで太陽光の当たる角度と昼の長さが変わり、南中高度や日の出・日の入りの方角まで一気に変わる。

混同しやすいポイント

「夏は地球が太陽に近いから暑い」と思いがちだが誤り。公転軌道はほぼ円で距離はほとんど変わらない。原因は地軸の傾きであって距離ではない。

テストでの聞かれ方

「北緯35°の地点で夏至と冬至の南中高度を求めよ」「日の出・日の入りの方角が真東・真西からどちらにずれるか」など、公式適用+方角の対比で問われる。

2. 春分・秋分と夏至・冬至の違い

比べる軸春分・秋分夏至・冬至
地軸の傾きの向き太陽側にも反対側にも傾いていない太陽側または反対側に大きく傾く
南中高度の公式90° − 緯度90° − 緯度 ± 23.4°
北緯35°での南中高度55°夏至78.4° / 冬至31.6°
昼と夜の長さほぼ同じ(12時間ずつ)大きく差がつく
日の出の方角真東夏至:北東/冬至:南東
日の入りの方角真西夏至:北西/冬至:南西
空に描く弧の大きさ中ぐらい夏至は大/冬至は小

なぜこの違いが生まれたのか

春分・秋分は地軸の傾きが太陽の方にも反対側にも向いていない配置のため、地球上のどこでも昼と夜の長さがほぼ等しくなる。一方、夏至・冬至は北極側が太陽方向か反対方向に最大限傾くので、南中高度と昼の長さに最大の差が出る。

混同しやすいポイント

春分・秋分の南中高度を「90° − 緯度 ± 23.4°」と書いてしまうミスが多い。±23.4°がつくのは夏至と冬至だけで、春分・秋分は90°−緯度のみ。

テストでの聞かれ方

「春分の日に北緯30°の地点での南中高度を求めよ」のように±23.4°を付けないことを確認させる問題や、4つの日の昼の長さの順序を並べる問題が頻出。

3. 南中高度と昼の長さの違い

比べる軸南中高度昼の長さ
意味太陽が真南に来たときの地平線からの角度日の出から日の入りまでの時間
単位度(°)時間(h)
夏至での値(東京)78.4°約14時間半
冬至での値(東京)31.6°約9時間45分
気温への効き方光が垂直に近く当たり、単位面積あたりの日射量を大きくする地表が温められる時間の長さを決める
求め方公式:90° − 緯度 ± 23.4°観測・データ表から読み取る
緯度による違い高緯度ほど低くなる(極では夏至でも23.4°が上限)高緯度ほど夏は長く冬は短くなる(極圏では白夜・極夜が起こる)

なぜこの違いが生まれたのか

南中高度は太陽光が当たる角度を、昼の長さは太陽光が当たる時間を表す別々の量である。夏は両方が大きくなるので地表が強く長く温められて暑く、冬は両方が小さくなるので寒い。この相乗効果で季節の気温差が生まれる。

混同しやすいポイント

「南中高度が高い=昼が長い」と一つにまとめがちだが、両者は別の量。角度と時間という単位が違うことを意識しないと、グラフ問題で取り違える。

テストでの聞かれ方

「夏が暑い理由を、南中高度と昼の長さの2つの語を使って説明せよ」のように、2つを区別して因果でつなぐ記述問題として問われる。

関連

出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27