この章の比較ペア(まとめ表)
| 比較ペア | A | B |
|---|---|---|
| グローバル化と分断のちがい | グローバル化 | 分断 |
| EUとBRICSのちがい | EU | BRICS |
| 冷戦期と冷戦後のちがい | 冷戦期 | 冷戦後 |
1. グローバル化と分断のちがい
| 比べる軸 | グローバル化 | 分断 |
|---|---|---|
| 向かう方向 | 国境をこえて結びつく | 国どうしが対立し、はなれる |
| 中心となる動き | 人・モノ・お金・情報の自由化 | テロ、戦争、経済制裁、ナショナリズム |
| 代表例 | EU統合、貿易拡大、インターネット普及 | 9.11テロ、米中対立、ウクライナ侵攻 |
| 経済への影響 | 貿易拡大で相互依存が深まる | 経済制裁や供給網の混乱が起きる |
| 見方によっての利点 | 便利・安いモノが手に入り、文化交流が広がる | 自国の産業や雇用を守る動きにつながる |
| 課題 | 格差の拡大、環境負荷 | 戦争・難民・分断の固定化 |
| 進んだ時期 | 1990年代から加速 | 21世紀に入り目立つようになる |
なぜこの違いが生まれたのか
冷戦が終わると、国境をこえた経済や情報のつながりが急速に広がりました。しかし同時に、テロや米中対立、ウクライナ侵攻のように 国どうしの対立 も目立つようになりました。だから現代は「つながる力」と「はなれる力」が同時に働いている時代だと教科書は説明します。
混同しやすいポイント
「グローバル化が進めば世界は平和になる」と思いがちですが、教科書はむしろ グローバル化と分断は同時に進む と説明します。どちらか一方だけと考えないことが大切です。
テストでの聞かれ方
「冷戦後の世界でグローバル化と分断が同時に進んでいるとはどういうことか説明しなさい」という記述問題が出ます。貿易や情報の結びつき と テロ・米中対立・ウクライナ侵攻 の両方を書くのがコツです。
2. EUとBRICSのちがい
| 比べる軸 | EU | BRICS |
|---|---|---|
| 正式な性格 | ヨーロッパの地域統合(国家連合) | 急成長する新興国のグループ |
| 発足・由来 | 1993年マーストリヒト条約で発足(前身はEC) | 2000年代に名づけられた呼び名 |
| 基本の構成国 | ヨーロッパ27か国(2024年時点) | 当初の5か国はブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ。2024年から参加国が拡大 |
| 共通の制度 | 共通通貨ユーロ(1999年導入) | 共通通貨や統一機関はない |
| 目的 | 政治・経済の統合をめざす | 新興国の経済的・政治的な影響力を高める |
| 最近の動き | 2020年にイギリスが離脱(Brexit) | 2024年からエジプト・イランなどが加わり拡大 |
| 教科書での位置づけ | 「国をこえた連合」の実験 | 新興国の台頭の象徴 |
なぜこの違いが生まれたのか
EUはヨーロッパの国々が 戦争をくり返さないために結びついた地域統合 で、ECを発展させて1993年にEUとなり、通貨まで一つにそろえました。一方BRICSは、もともと 急成長していた5か国をまとめて呼んだ言葉 で、制度として一つになっているわけではありません。役割も生まれ方もちがうので、混同しないことが大切です。
混同しやすいポイント
BRICSを「EUのような統合体」と考えるのはまちがいです。BRICSは 共通通貨も統一機関もない、新興国の「グループ呼び名」です。EUのような 制度的な統合 ではありません。
テストでの聞かれ方
EUは「マーストリヒト条約による1993年のEU発足(前身はEC)」「共通通貨ユーロ」「Brexit(2020年イギリス離脱)」が三大ポイント。BRICSは「ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ」の5か国を答える問題が定番です。
3. 冷戦期と冷戦後のちがい
| 比べる軸 | 冷戦期 | 冷戦後 |
|---|---|---|
| 国際構造 | 米ソ二大陣営の対立 | アメリカの一極支配から米中対立へ |
| 始まり・終わり | 第二次世界大戦後〜1991年ソ連解体 | 1991年以降〜現在 |
| 主な対立軸 | 資本主義と社会主義のイデオロギー | テロ、民族紛争、経済・技術の覇権争い |
| 代表的なできごと | 核軍拡、ベルリンの壁 | 9.11テロ、リーマンショック、ウクライナ侵攻 |
| 経済の動き | 東西で分かれた経済 | グローバル化で世界経済が一体化 |
| 国際協力の課題 | 東西対立で国連が機能しにくい | PKOや人道支援、地球規模課題が中心 |
| 国際社会で台頭する勢力 | 米ソの二大国が圧倒的 | BRICSなど新興国が台頭 |
なぜこの違いが生まれたのか
1991年に ソ連が解体 したことで、米ソが世界を二分する時代が終わりました。そのあとは グローバル化 が一気に進み、テロや金融危機、米中対立など 新しい形の対立 が前面に出てきました。だから「冷戦期」と「冷戦後」では、対立の中身も世界のしくみも大きく変わったと整理します。
混同しやすいポイント
「冷戦が終わったから世界は平和になった」というのは誤解です。教科書では 地域紛争や民族対立がむしろ表面化した と説明し、PKOや人道支援の重要性が高まったとされます。
テストでの聞かれ方
「冷戦終結後に世界はどう変わったか」「グローバル化の進展で何が起きたか」を問う記述が出ます。ソ連解体(1991年)、9.11(2001年)、リーマンショック(2008年)、米中対立 の流れで答えると得点しやすいです。
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出典・最終更新
- 出典基盤:教科書(社会)の核となる事実と概念データに基づく整理。
- 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
- 最終更新:2026-06-27
