デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

枕草子・徒然草の解き方/コツ

『枕草子』と『徒然草』は随筆(ずいひつ)。物語のあらすじではなく、作者が何を見て、どう感じ、どう価値づけているかを本文の言葉から読み取るのがコツです。古語の意味と作者・時代をセットで押さえれば、語句問題も比較問題も得点源になります。

枕草子・徒然草 を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:ステップ1: ジャンルが随筆だと確認する

まず作品が随筆であることを確認します。随筆は見聞・感想・考えを自由に書いた文章で、物語と違い筆者自身の感覚がそのまま出ます。あらすじを追うのではなく、作者の観察・感想・価値判断を中心に読むと決めてから本文に入ります。

例題:『枕草子』『方丈記』『徒然草』が日本三大随筆。中1ではこのうち『枕草子』『徒然草』を学ぶことが多いです。
ステップ 2:ステップ2: 作者・時代・立場をセットで覚える

比較問題に強くなるコツは、作品名・作者・時代・立場を一組で覚えることです。『枕草子』は清少納言・平安中期・宮中(中宮定子に仕える女性)、『徒然草』は兼好法師(吉田兼好)・鎌倉末期・出家した僧。作品名だけ覚えると比較で迷うので、必ずセットで頭に入れます。

例題:枕草子=清少納言=平安、徒然草=兼好法師=鎌倉末期。文体は枕草子が鋭く断定的、徒然草は思索的で無常観。
ステップ 3:ステップ3: 頻出の古語の意味を押さえる

古文読解の土台は古語の意味です。『枕草子』『徒然草』に出る代表的な語をまとめて覚えます。歴史的仮名遣いは現代の読みに直して理解します(やうやう→ようよう、なほ→なお、あはれ→あわれ)。

例題:あけぼの=明け方/つとめて=早朝/あはれなり=しみじみと心打たれる/つれづれなり=退屈である/よしなしごと=とりとめのないこと。
ステップ 4:ステップ4: 『枕草子』は季節ごとの「ベストな時間」を読む

『枕草子』第一段は、清少納言が四季それぞれで最も美しい瞬間を一つずつ選ぶ書き方です。「春は○○(がよい)」という形を見抜き、何を美しいと判断しているかを本文の具体語から確認します。季節語をただの背景にせず、感性の根拠として読みます。

例題:春はあけぼの(明け方)/夏は夜/秋は夕暮れ/冬はつとめて(早朝)。それぞれの理由は本文の描写(山際・蛍・烏・炭)から探します。
ステップ 5:ステップ5: 『徒然草』は例と作者の考えの関係を見る

『徒然草』は人生論・処世訓・無常観が中心です。読解では、具体例と作者の考え(教訓)のつながりを押さえます。教訓を本文外の一般論で説明せず、必ず本文の語句を根拠にして答えるのがポイントです。

例題:序段「つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて…」は、退屈にまかせて書きとめると不思議と物狂おしい気分になる、という書き出しの自己分析です。

これだけは覚える

随筆は作者の観察・感想・価値判断を読むジャンル。『枕草子』=清少納言・平安中期、四季のベストな瞬間を選ぶ鋭い感性。『徒然草』=兼好法師・鎌倉末期、退屈にまかせて書く人生論。古語と作者・時代はセットで覚えます。

よくあるつまずき

あらすじだけ追って作者の感想や評価を見落とすのが最大のつまずき。季節語を背景として流すと『枕草子』の根拠が抜け、教訓を一般論で書くと『徒然草』の叙述根拠が不足します。本文の語句を根拠に答える姿勢を忘れずに。

関連

出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(国語)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-06-27